クレンペラーの第7番

2009年09月16日 20時13分42秒 | 巻九 マーラーが私に語ること
「夜の歌」の名演?としてよく引き合いに出される、
クレンペラー&ニューフィル管のディスクが再販された。
反射的に購入。

マーラー:交響曲第7番
クレンペラー
ニュー・フィルハーモニア管
EMIミュージック・ジャパン

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うーんw

まだ1回しか聴いておらんのでアレだが、
ひとつだけまず言うとしたら、
これが第7番の初体験じゃなくて良かった、というか。
この演奏でこの曲に初めて触れたのなら、
たぶん今のようには第7を好きになっていなかったと思う。
出会いって大切。ってか。

噂である程度覚悟をしていたが、
テンポの遅さは俺の予想の100万フィート上を行っていた。

参考までに、
俺の愛聴盤、テンシュテットの1993年ライヴ盤は楽章順に
24'07" 17'52" 11'10" 15'30" 19'53"
クレンペラー盤は
27'37" 22'01" 10'24" 15'39" 24'10"(笑)
第一楽章はこんだけしか違わないのか?
体感的には5分以上の差を感じる。。
ショルティ盤と比べたらさらにスゴイ。

前後両端楽章は、もはや(俺の知る7番とは)別の曲である。
マーラー本人とも交流のあったクレンペラーであり、
マーラーの意図をどれだけ受け継いでいるのか何とも言えんが、
この孤高ぶりはスゴイやw

ぶっちゃけ言うと、好きになれません。好き嫌いの問題として。
HMVのレビューが諸人挙って持ち上げているのを読むと、
まあ俺の感覚が可笑しいんだなと納得しておく。
第一楽章の途中で少し酔いそうになった。
終楽章は、うーん。。
これではこのロンド=フィナーレの異様さが際立たないなあ。
別の意味で十分異様だが(=゜ω゜)ノぃょぅ
夜のしじまを経て、突如まったく唐突に別世界の狂乱が訪れるトコが好きなのに。
そこらへんはやっぱりテンシュテットだなぁ。

腐してばかりじゃ悪いので、気に入った部分も。
真ん中のスケルツォは、悪魔的な雰囲気がとてもいい。
最も気に入ったのは、第四楽章の「夜の歌」。
この寂寥感はたまらん。特にマンドリン!
ウザくない程度に程よく主張する存在感。
普段よりも音量上げて聴いたせいだけではないだろう。

あ、そういや
微妙にウザい、いや主張し過ぎの第二楽章のカウベル(?)。
水沢駅ホームの南部鉄器風鈴かと思ったw
…と、結局最後もツッコミで。

何回か聴けばもっと好きになるんでしょーか。
でも絶対第一楽章で挫折しそう。

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