バス車内アナウンス観察士その2

2022年03月09日 08時19分00秒 | 巻二 起居注
前回のあらすじ↓


「発車します」「動きます」「曲がります」「止まります」「ドア開きます」

…というような車内アナウンスはよく聞くことが出来る。定番の言葉だ。

場合によっては頭に「バス」と動作の主体が添えられるをこともある。これも定番だ。

昨日の帰りに乗ったバスの運転手さん。
これが少し面白かった。
俺が乗車し、発車する際に、

「バス動かします」


!!

このパターンは初めて聞いた。

動作の主体が、運転手さん自身である。

俄然興味が出てきた俺は、それから10分程注意深くその運転手さんの言葉を聞いていた。

すると、普通に「動きます」「曲がります」とも言っている。

ざっくり、「動かします」と「動きます」の比率は半々くらいな印象。

なんとなく自分自身の感覚だと、「動かします」と「動きます」、使うならどっちか片方だけだと思う。
両方を使うということ自体にとても感慨を受けた。

意識しないとなかなか「動かします」の方は出てこないと思うのだが、どうだろう。
まあ、もはや身体に染み付いた言い回しになっているのだろうけれども。

「動かします」。
誰が?自分(運転手)が。
何を?バスを。
伝える相手は?乗客に。

私が今からバスを動かします皆様、ということだ。省略せずに言えば。

ここに何らかのただならぬ意思を感じるのは俺だけだろうか。

降りる際、思わずプレートに目をやって運転手さんの名前を確認してしまった。
印象的なアナウンスのときはそうしている。

日本語、いとおもしろし。



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