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有縁の方々のインタビューを通じて、共感と共有の種を播き、育てたい。

エコたわし「気仙沼のバラ」

2012年06月26日 | コラム
エコたわし「気仙沼のバラ」を、Tipua・小野千佐子さんが紹介


宮城県登米市のRQ被災地女性支援センターが展開している震災復興支援活動のひとつに、「気仙沼のバラ Roses from Kesennuma」というエコたわしがある。アクリル毛糸を編んでたわしにしたもので、「気仙沼のバラ」は、宮城県気仙沼の女性たちが制作している。



私の手元にあるのは、気仙沼の塩田さんとおっしゃる女性が編んだもの。「可愛く使った後は、エコたわしにどうぞ」という愛らしいメッセージがついていた。たぶん女性には、バラを可愛く使うアイディアは基本的な知識として備わっているのだろう。

このバラの背景にあるのは、「塩田さん=あなた」という一人の存在の実感。
そしてそれを受け取る「わたし」という一人の存在の実感。

紹介してくれたのは、大阪市天王寺区で布ナプキンメーカーTipua(ティプア)を主宰している小野千佐子さんだ。

布ナプキンは、男性の脳で考えると使い捨て文化への反動として捉えやすいが、女性にとっては、体の冷えがおさまる、生理痛が軽減されるという、体感できるメリットもある。使い捨てナプキンは経血をゴミとして捨てる文化であり、そこにはいのちの尊厳は見えて来ない。
ところが、布ナプキンを使い、洗濯をする。という行為を生活の中に取り込むと、自分の体を大切にする意識が芽生える。そこから自分のいのちのイメージを持つ、そして、自分以外のいのちへの共感を育むことにつながっていく。
この習慣の中にも、「あなた」という一人の存在の実感があり、「わたし」という一人の存在の実感がある。
布ナプキンを使うと、それまでの生活が、幾重にも折り重なった意味を持つより密度の濃い生活に変化する。布ナプキンは、機能を買う商品ではなく、生活を作るための商品であり、小野千佐子さんはこうした背景を踏まえて布ナプキンを制作されている。

「気仙沼のバラ」には、エコたわしとチラシがセットされており、このチラシを丸めてアイスクリームのコーン状にする。その上にたわしを乗せると、バラの花束になる。



「こうしたら、もっとかわいく見えますよ」と、小野さんがやって見せてくれた。

何より、明るく支援するのが良いことだと思う。

「気仙沼のバラ」の問合せは

 RQ被災地女性支援センター 〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字大網218-1
コンテナおおあみ
http://rqwomen.blogspot.com/

Tipua(ティプア)
 〒543-0023 大阪市天王寺区味原町2-5
 http://tipua.jp


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