・「イヴたちの聖都」/ローレン・バーク
私立探偵のレイチェルは、弟の知り合いの上院議員の依頼を受ける。数年前に亡くなった娘を調査してほしいという依頼で、娘は最後の年に妊娠しており、もしかしたら孫が存在しているかもしれない、とのことである。依頼の背後に政治がらみのにおいを嗅ぎ取る彼女だったが、彼女は弟の顔を立てるために断ることはできなかった。それに、上院議員は見返りとして、亡くなった彼女の兄の情報を提供するという。
レイチェルの兄はCIAで極秘の任務に就いており、作戦中に死亡したというわずかな情報しか知らされていなかった。死んだ兄に関する、もっと多くのことが知りたい。そんなわけで彼女は、議員の娘が通っていたという宗教法人のキャンパスに学生として潜入することになったのだった…。
静かな郊外に建てられた謎の教団の大学…、というと何だかエロティックなシチュエーションだよね。もちろん期待通りにエロいシーンとかラブシーンもある。ここらへんは女性作家っぽい、ねちっこい感じの…。しかし最後のほうのレイプされかけてしまう所は、すぐ終わってしまうという。むしろページを割くのはそっちのほうじゃね。
これを読んでいて感じるのは、キャラの行動理念が「弱さ」によるものという。ああ、確かにそういうのは一理あるかも。レイチェルにとって兄は弱点だから、兄に関することは無条件に受け入れる。あるいは女生徒達にとって教祖は弱点だから、教祖の言うことは何でも信じるという。
あとラストでオチをつける必要はなかったかな…と思う。むしろ私立探偵・レイチェルシリーズとしての続きモノをやるなら死亡した兄の謎とか、色男のパートナー・イライジャとの恋の行方とか、そこらへんにカタをつける必要はないし、1巻の読みきりでもここら辺はぼかしておいたほうがいいんじゃないか?と思う。
私立探偵のレイチェルは、弟の知り合いの上院議員の依頼を受ける。数年前に亡くなった娘を調査してほしいという依頼で、娘は最後の年に妊娠しており、もしかしたら孫が存在しているかもしれない、とのことである。依頼の背後に政治がらみのにおいを嗅ぎ取る彼女だったが、彼女は弟の顔を立てるために断ることはできなかった。それに、上院議員は見返りとして、亡くなった彼女の兄の情報を提供するという。
レイチェルの兄はCIAで極秘の任務に就いており、作戦中に死亡したというわずかな情報しか知らされていなかった。死んだ兄に関する、もっと多くのことが知りたい。そんなわけで彼女は、議員の娘が通っていたという宗教法人のキャンパスに学生として潜入することになったのだった…。
静かな郊外に建てられた謎の教団の大学…、というと何だかエロティックなシチュエーションだよね。もちろん期待通りにエロいシーンとかラブシーンもある。ここらへんは女性作家っぽい、ねちっこい感じの…。しかし最後のほうのレイプされかけてしまう所は、すぐ終わってしまうという。むしろページを割くのはそっちのほうじゃね。
これを読んでいて感じるのは、キャラの行動理念が「弱さ」によるものという。ああ、確かにそういうのは一理あるかも。レイチェルにとって兄は弱点だから、兄に関することは無条件に受け入れる。あるいは女生徒達にとって教祖は弱点だから、教祖の言うことは何でも信じるという。
あとラストでオチをつける必要はなかったかな…と思う。むしろ私立探偵・レイチェルシリーズとしての続きモノをやるなら死亡した兄の謎とか、色男のパートナー・イライジャとの恋の行方とか、そこらへんにカタをつける必要はないし、1巻の読みきりでもここら辺はぼかしておいたほうがいいんじゃないか?と思う。