3/2稽古日誌 春来ぬと人の言う

こんにちは。
今回のブログはほぼ一か月ぶりに私JAXAが担当します。
それでは今回もお付き合いのほどよろしくお願いします。

一週間のインターバルを経て本日から練習再開のミヤキョー演劇部、気合充分気力十倍です。
そうこうしているうちに入試が終わり卒業式が終わり、
新歓公演もどんどんと迫ってまいりました。なんという速さ。
去年の今頃は進路の不安と新生活の期待とで落ち着かない日々を送っていたような気がします。
あれからもう一年経つのだと思うと…こう、なんとも不思議な気持ちになります。
思えば入学当初は演出として舞台を創ることになるなんて思ってもみなかった。
夢だけど、夢じゃなかった！そんな気分でここ最近は生きてます。


さて今日も張り切っていきましょう！
今回は一年生４人でスタート。中練習室を広々使います。

もはや定番と化した感のある、机背筋。

せいっ、そぉい、どりゃあ
新歓公演に向けてたるんだわがままボディをきりっと引きしめるべく、
いじめ抜け、闘え、打ち克ち乗り越えろ！とばかりに日々筋トレ。
４月には歴戦の勇士ばりのマッスルボディをお届け！（予定）
ああ、でも新入生に筋肉増強部だと思われてしまったらどうしよう。
期待に胸を膨らませて入ってきた新入生に脳筋の嫌疑をかけられぬためにも
精神も身体もバランスよく強化していきたいものです。ふうっ。

それにしてもこのあいた、絶妙に楽しそうだ。


お次は表情筋を動かすトレーニング。
「喜怒哀楽」を基本として、抽象物から具象物まで、さまざまなお題を表情で表現します。
今回は「ちょっとイラッとする顔」をピックアップしてみました。
うーん、イイ！

この、おでこのシワにたまらんものを感じます。

この明るい表情を舞台上でも見たい…

口の端の角度にいろいろにじみ出てます。

と、こうしてみんなの表情を見ているうちに、
この人は笑顔がとにかくステキだなあ、とか、こいつ似たような表情ばかりだぞ、とか、
いろいろと気づくところがあって興味深いです。
自分の写真を客観的に見返してみると、自分の知らない癖が分かっていいかもしれないですね。


アップ・発声を終えて、お次は立ち稽古に入ります。
今回は台本を外しての初稽古。台本を熱心に確認する役者の姿が見られました。
みんながんばってるなあ、と嬉しくなると同時に、演出はなんだか少々こそばゆい気分です。

先程とは打って変わっての真剣な表情。
さすがは役者です。
この写真が一体何のワンシーンなのか…
それは４月の公演にいらしてお確かめください。

ここでちょっと余談です。
みんなでああでもないこうでもないと話し合いながら少しずつ場を作っていく感覚は、
ちょうど、一戸建ての家を作るのに似ています。
なにを置いたって自由だけれど、土台がしっかりしていなければ崩れてしまう。
その土台を提示するのが演出の仕事で、あとはどんなものを放りこもうが自由。
柱に凝るのもいい、家具を吟味するのもいい、色にこだわるのもいい。
いっそ何も置かないというのも大いにアリ。
ちょっと乱暴な考えかもしれません。ですが、このくらい自由なほうが楽しくって私は好きです。
実際には高くて買えない家具があったり、置きたいものが家に入りきらなかったりすることも多いのですが…
そこにある材でできるだけベストを目指すというのも、やりがいがあってこれまた楽しい。
楽しいとうれしい。
そんな演出の与太話でした。

目指すベストはまだ遠い（？）けれど、ミヤキョー演劇部、一歩ずつ前進中です。