町医者のブログ

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ピロリ菌保有者は、除菌を検討しましょう

2016-07-04 20:39:58 | 医療情報
今日も暑く、午後には、雷雨がありその後蒸し暑さが残りました。

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃粘膜に感染します。持続感染の多くが、幼少期の胃の免疫力が弱い時に感染したものと考えられています。井戸水や、食べ物の噛み与えなども要因と言われておりますが、厳密な感染源はいまだ不明です。
2013年2月から、ピロリ菌陽性慢性胃炎に健康保険が適用になりました。以後当院でも月間10名以上の除菌治療を行っております。胃カメラにて慢性胃炎の所見があることが前提です、ピロリ菌の存在診断をいたします。ペニシリンアレルギーがなければ、一次除菌、不成功なら二次除菌が行えます。ペニシリンアレルギーありもしくは、二次除菌で除菌不成功になった場合、健康保険の適用外になりますが、ペニシリンをもちいない除菌法もございます。
ピロリ菌除菌は、1週間の内服薬で治療いたします。
除菌が成功しても、一部に胸やけの残る方がおります。また、胃がんにならない担保にはなりません。慢性胃炎があまり進行していない状態でのピロリ菌除菌は、胃がん発がん率を下げるとの報告はありますが。定期的に、胃カメラで、万が一でも、早期(内視鏡的に切除できる)状態で発見、治療を受けていただきたいと思います。

ピロリ菌の診断、治療、相談など受診ください。できるだけ適切に対応いたします。

明日は通常診療です。
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