マインドフルネス! 高橋コレクション展 決定版2014|名古屋市美術館 2014-07-14 01:13:24 | ├美術館 1か月以上も前のことになりますが...名古屋では珍しい有名どころの現代アート 『マインドフルネス! 高橋コレクション展 決定版2014』を観に行ってきました 精神科医の高橋龍太郎氏の2000点にも届くといわれるコレクションの中でも、選りすぐりの作品ばかり 大好きな色使いの村上隆の作品があるうえ、前から気になっていた認知行動療法のマインドフルネスがタイトル そう美術館へ行くことが趣味の私の目的は、まさにこの脱中心化 もともとあまり現代アートは好きでなかったけど、金沢や四国の美術館へ行くうちに、現代アートの方が脱中心化ができるのではまってきました 今回も草間彌生、奈良美智、村上隆といった現代の日本を代表する作家だけでなく、会田誠や山口晃といった実力派やフレッシュな若手の作家たちまで、個性豊かで刺激的 かなり脱中心化できました観に行って良かったぁ ただ、1か月たち...また、美術館に行かなくては 「マインドフルネス!」とは 私たちがアートという対象を知るときに、わきおこる解釈、評価、感情の殆どに個人的な(文化的な、集団的な)バイアスがかかるため、アートを「ありのまま」に知覚することは困難です。この既製の判断やとらわれを一旦かっこに入れ、あるがままにアートを受け入れることを「マインドフルネス!」と名付けました。 「今、ここにあることの気づき」は仏教の瞑想の基本テーマですが、それを最近の認知行動療法では、マインドフルネスという言葉で表現して取り入れています。このような気づきを得ると、今までとらわれていた悩みが現実を適切に反映したものでなく、それが自分の中心的なものでないと気づくことができます。それを脱中心化といいます。 私たちのアートに向かう姿勢こそ、マインドフルネスであるべきでしょう。アーティストが作品をつくるときには新しい気づきや脱中心化がおきているのです。そしてコレクションという行為自体も、マインドフルネスそのものの行為なのではないでしょうか。 (高橋龍太郎) □名古屋市美術館 〒460-0008 名古屋市中区栄二丁目17番25号(芸術と科学の杜・白川公園内) 電話 052-212-0001