今日は、以前仕事で一緒だった先輩と会ってきた。
初夏に近い陽気の中で、美味しいものを食べて ゆっくり話ができて良かった
先輩は、私よりずっと年上で、息子さんも既に就職している。
当時、地方の公立トップ高校に行っていた息子さんの話を聞いた。
東京だと、同じような偏差値帯でも高校は複数あり、区は違えども、同じ都内なので高校を選ぶ時には選択肢がかなりある。都立だけでなく、私立高校の数も多い。
それに比べて、地方の場合は、東京都ほど高校の数がないので、トップ校には地域の優秀層が集中する傾向にあると言う。
下は偏差値66、67位から 上は天井知らずの成績を保持する天才肌の子(東大に行くような子)まで 皆一緒に学ぶから、優秀層の幅も広い。
授業は、英語や数学の進度が早く、一回あたりに30ページくらい進むこともざらで。
自分では、予習は完璧!と思っていても、それを軽く上回る授業の進度に驚愕することもしばしば。
先輩の息子さんは、某運動部に所属しており、クタクタになって帰ってきた後に
明日の数学、英語の予習、復習、宿題をこなす毎日を送っていた。
部活は殆ど毎日あったので、そこから勉強を開始すると、どうしても深夜1時、2時になってしまい
寝不足が続いたフラフラな状態で自転車を漕ぎ続け、バイクと衝突事故を起こしてしまった。。
今では、笑って話せるけれど、当時は深刻で
部活を辞めて、勉強だけに集中しては?という先輩の必死のアドバイスを息子さんは聞き入れず
勉強は遅れがちになり 成績も落ち始め
「文武両道」のスローガンの下、限界近くまで体と脳を酷使している息子さんを見て
先輩は辛くて仕方なかったと言う。
。。。壮絶やなぁ。。
トップ校生のプライドもあるだろうから、部活に全振りせずに 勉強も、きちんとやっているのが当たり前で。
皆も、やっているから、自分も、の精神で必死に勉強するのだろうけれど
体力が、あまりない子は どうするのだろう?
これは、地方の県立高校だけに限らず、全国の公立、私立全ての高校に当てはまるのだろう。
永遠のテーマなのだと思う。
私は地方出身者である。
私の時代は、地方のトップ校生ほど、浪人が多かった印象があるが、最近は、浪人生の数は昔ほど多くはないのかも知れない。地域性もあるのかも知れないし。
浪人せずに現役で志望大学に合格しようと思えば、
どうしても、高1の時点から、一定の勉強時間を確保しなければならないのだろう。
先輩の話を聞いて
高校生は、本当に大変だと思った。
現在、2時間ちょっとの勉強でヒーヒー言っている息子。
それを可哀想と思ってしまう私。
きっと甘いのだと思う。