ひょんなきっかけから『阿部定正伝』を読んだ。
「阿部定事件」は「二・二六事件」の約3か月後に起こっていて、「二・二六事件」はWIKIによれば
「武力を以て元老重臣を殺害すれば、天皇親政が実現し、彼らが政治腐敗と考える政財界の様々な現象や、農村の困窮が収束すると考えていた」
と考えた青年将校たちの決起であったらしい。
困窮から、 農村では「娘を売らざるを得ない」状況もあり、定もその中の一人、だと思っていたら、
売られたのは売られたのだが、理由が全く違う事が分かった。
今は『阿部定手記』を読んでいるのだが、太平洋戦争勃発前に刑期を終えていて、記述が無いので良く分からないが、戦中・戦後共に「困窮」していた形跡があまり見られない。
1970年代終わりにフラッと消息を絶ち、平成に入る少し前くらいまで生きている痕跡があったらしい。
事件は猟奇事件とされているが、定の人生は数奇。