パソコンはDimension4600Cでした。
フリーズは、ソフトやドライバーが影響したり、ハードディスクにエラーがあると発生することがあります。
ハードディスクは、チェックしたところ問題ありませんでした。どのソフトを使うとフリーズするというわけでもないとのことでしたので、念のためパソコンのカバーを開けてみました。
すると・・・ビックリ!
Dimension4600Cなどでいろいろ問題になっているチップセットのヒートシンクが、なんとガムテープで止められています。

片方の、おそらく取れてしまったアンカーは、接着剤か何かで固定したのでしょうか、黒くなっています。
固定するバネは、非常に弱くしてあり、写真をよく見るとアンカーとバネがギリギリで接触しているように見えます。またバネが非常に弱く、ガムテープで固定しているのですが、力は弱く・・・チップセットのヒートシンクがキチンと引っ付いておらず、冷却能力も疑問です。
チップセットの冷却が不十分で、使用しているうちにオーバーヒート状態となりフリーズしてしまうのでしょう。
お客様に確認すると、このパソコンは知人から譲ってもらったそうです。ヒートシンクの脱落が発生して、アンカーを取り付けようとしたのですが、マザーボードを外さずに、接着剤などで固定してさらに強度が不足するので、ガムテープで止めたのだと思います。
その場で修理は難しいので、お預かりしました。
マザーボードを取り外して確認すると、アンカーを固定してる半田づけは、やはり外れてしまっていました。そもそも半田ランドが小さすぎます。
2個のアンカーをしっかりと半田付けして、バネを若干弱くして(もちろん作業前の状態よりは強くしてあります。通常のバネの力より弱くしたという意味です)ヒートシンクを固定しました。
ヒートランを行いましたが、フリーズすることなく試験完了しました。
