例年のことなのですが・・・長期連休でパソコンを使わない間に、これらのメンテナンスを行っておきたいと思うのは普通ですね。
そんな中、外付けのHDDが認識しなくなったので、調べて欲しい・・・というご依頼がありました。
ディスクが認識しない場合・・・どらともは、データー復元専門会社ではないので、データの取り出しや復元ができない場合もあることを了解いただいた上、作業をお引き受けしています。
お仕事で使用していたデータが保存されているとのことで、なんとかデータを取り出して欲しいとのことでした。
お預かりしました。HDーCS320U2という製品で、3.5インチのHDDを使用しており、電源内蔵でファンレスという製品でした。

とりあえず、検証用のパソコンにつないでみました。
確かに認識されません。電源ランプは点くのですが、アクセスランプが全く点きません。
耳を澄ますと・・・コツン、コツンと小さな音がします。HDDがスピンアップできないで繰り返している時の音とは異なります。
とりあえず、ケースからHDDを取り出して単体で確認してみることにして、分解しました。
すると・・・内蔵の電源回路基板上に、頭部液漏れと膨張している電解コンデンサーを見つけました。

このような電解コンデンサーがあると、電源回路が正常に動作しないことが多いです。
HDDを取り外して、単体で検証用パソコンにつなぐと・・・認識し正常にアクセスできました。データは大丈夫でした。
やはり電源回路の不具合のようです。

ディスクの状態は「正常」ですが、使用時間が55,000時間を超えており、HDDの寿命の心配があります。
進め方として・・・故障している電解コンデンサーを交換して電源回路を復旧させてもよいのですが、他のコンデンサーや部品も経年変化で故障のリスクが高いと思われるので新しい外付けディスクケースを入手して、HDDを取り付けることにしました。
今後、あまり使用しないのであれば、現状のHDDを新しい外付けディスクケースに取り付ければOKですし、これからも頻繁に長期間使用するのであれば、新しいディスクを用意して現在のディスクからデータなどをコピーした上で、新しい外付けケースへ取り付ければOKです。この場合はディスクも外付けケースも新しくなります。
お客様に確認したところ・・・今後も長期間使用したいとのことでしたので、ケース、ディスクを新しく用意することになりました。
今回はディスク自体の故障ではなかったので、データもそのまま移行できて、よかったです。
