その時は、マザーボード上のスイッチケーブルがささっているコネクタの接触不良が原因でした。
今回は、以前お邪魔した会社様から・・・仕事で使っているパソコンの電源が入らなくなったので調べて欲しい、ということでお伺いしました。
パソコンは、スリムタイプのデスクトップパソコンでした。
少し前から、電源が入りにくいことがあったそうですが、何回か電源スイッチを押すと電源が入っていたそうです。
今回は、全く電源が入らなくなったとのことでした。
事前確認で電源スイッチを押しても全く反応がありません。
お伺いしたのが夕方でしたので、パソコンをお預かりしました。
カバーを開けて、マザーボード上の部品を目視確認しましたが、おかしそうな部品はありませんでした。
念のため、前回の「電源入らず」の記事の事例のこともあり、電源スイッチからマザーボード上のコネクタへのケーブルや接触を確認しましたが状況は変わりませんでした。
そうすると、電源ユニットが怪しくなります。使われていたのは汎用のSFX電源ユニットでした。
電源ユニットチェッカーで確認してみると・・・どの系統も正常に出力されていました。

ただし、電源ユニットチェッカーは、ほとんど無負荷でチェックしますので、実際のパソコンにつないで負荷のかかった状態とは異なることがあります。
念のため・・・手持ちのデスクトップパソコンに今回のSFX電源ユニットをつないでみました。すると・・・やはり全く電源が入りません。
無負荷状態では、出力されていますが負荷がかかると、動作しないみたいです。
電源ユニットが怪しいです。通常であればネットでSFX電源ユニットを手配し、入荷後交換作業を行うのですが、今回はお仕事で使用しているパソコンということで、修理を急ぎますので・・・岐阜市内のパソコン部品を扱っているお店へ行って、SFX電源ユニットを購入してきました。

さっそく電源ユニットを交換しました。
電源スイッチを押すと・・・電源ランプが点き、無事にWindowsが起動してきました。
お客様にご連絡して、パソコンの返却に伺い、動作に問題ないことを確認していただきました。
修理の際は、汎用の部品を使用しているパソコンは修理時間が短くなりますし、部品代金も抑えることができますね。
