そんなに古くない(スペックの低くない)Windows7機でしたら、Windows10へのアップグレードもたいていは可能ですし、その際にハードディスク(HDD)もかなり稼働時間が長くなっていると思われるので、半導体ディスク(SSD)に換装する事で、ディスクの寿命を延ばし、高速化も図れます。
そんな中、時々お伺いしているご近所さんから電話がありました・・・「Windows7のサポート終了の画面が表示されたがどうしたらよいか」という内容です。
お客様のお使いのパソコンはLL700/Tで、元はVista機だったのですが、Vistaのサポート終了前に、どらともでWindows7にアップグレードして使っていらっしゃいました。

スペック的には、Core2 Duo P8600 2.4GHz、メモリ4GB(元は2GBでしたが2GB増設)、ハードディスク320GBです。
VistaからWindows7(32bit)へのアップグレードは、問題なく行う事ができたのですが・・・さすがに元Vista機をWindows7を経由してWindows10にするのは、厳しいように感じました。
なので・・・Windows10へのアップグレードを行ってみてもかまわないが、対応できない可能性が高いこと。アップグレードできたとしても、認識しないドライバーがあるかもしれないこと。もし、アップグレードできない場合は、元の状態(Windows7)へ戻してご返却させていただくことを了解いただき、その場合は改めてどうするかご相談させていただくことになりました。
まずいきなり元のHDDでアップグレードは危険なので・・・どらともの手持ちの750GBのHDDにクローンを作成しました。このクローンディスクでまずWindows10へできるか試してみることにしました。こうすれば、元のHDDは何も手を加えていないので、Windows10にアップグレードできず、元の状態(Windows7)に戻す場合も、元のHDDを取り付けるだけでよいので安心です。
クローンディスクができて、取り付けてまずWindows7が起動する事を確認しました。WindowsUpdateで最新の状態にしようとしたら・・・エラー表示が!
うん?何でWindowsは起動しているし、Wordなども開けるのに・・・ちょっと悩みましたが、思い出しました!
元の320GBのHDDは512セクターの非AFTタイプ、クローンを作成したのは750GBの4KセクターのAFTタイプのディスクでした。
最近は、非AFTディスクのクローン作成はなかったので忘れていました。
非AFT→AFTへのクローンの際は、事前にIRST(インテル®ラピッド・ストレージ・テクノロジー )をインストールしないといけませんでした。
本来は、元のHDDの状態でインストールしておくべきでした。
インテルのサイトでIRSTで検索すると探せますが・・・さすがに新しいバージョンのIRSTをインストールしようとすると「プラットフォームは対応していません」のメッセージが表示されてインストールできません。結局サイトにある一番古い11.7.0.103バージョンをインストールできました。
インストール後再起動して確認してみると・・・WindowsUpdateもできるようになりました。
最新の状態にして、Windows10(32bit、1909版)へのアップグレードを行いました。
少し時間がかかりましたが・・・Windows10 32bit 1909版になりました。

いろいろ確認しましたが問題なさそうでしたので、その旨お客様にご連絡してSSDへの換装を承りました。

デバイスも認識されています。

元は320GBの容量だったのですが、480GBのSSDにして、増えた容量分はCドライブに割り当てました。
やはりSSDにすると、速くなりますね。元がVista機と思えないくらい、快適な動作になりました。
今後Windows10のメージャーアップデートにどこまで対応できるのかはわかりませんが、最新版の1909が入ったので、暫くは大丈夫ですね。
