パソコンは、15.6インチ液晶の一体型パソコンHF150/Bでした。とてもコンパクトなパソコンです。
お伺いした際は、すでに立ち上がっていました。
最近シャットダウンなどで、きちんと終了できないことが多いそうです。また起動も一回で起動せず、何回も立ち上げ直してやっと起動するそうです。
とりあえず操作してみると・・・とにかく動作が遅いです。
ディスクを調べてみると、多数(3000程度)のセクターエラーが確認できました。

(検証用PCにつないでいるので、D,Eドライブになっています)
ハードディスク(1TB)の故障と判断しました。使用時間も2万時間を超えていますので、寿命かもしれません。
Cドライブは60GB程度しか使用していませんでしたので、半導体ディスク(SSD 500GB)へ換装する事にしました。
パソコンをお預かりしました。
まず、底面のカバーを止めている黒いネジ6個を外します。

次に上面のメモリーカバーを外します。カバー内のネジを外して光学ドライブも取り出しておきます。

あとは、上面カバーをカラ割していきます。
上面カバーを外すとこんな感じです。

ハードディスクを取り出しました。今回は以下のような手順で換装を行いました。
通常は、ソフトを使用して事前にバックアップを取るのですが、今回のようにセクターエラーが多数ある場合は、ソフトによるバックアップできない(途中で止まってしまう)場合が多いので、「これDo台Pro Hi-Speed」を使用して同容量の検証用1TBのハードディスクに丸ごとクローンを作成しました。この方法だと、読めないセクターはスキップして進みますので、時間は多少かかりますが、クローン(厳密にいうと、読めないセクターがあるので、全く同じではないです)作成できます。
今回は、6時間弱クローン作成にかかりました。ちなみに3013セクターが読み取れませんでした。

できたクローンディスクを今度は、ソフトでバックアップを取ります。クローンディスク自体は、セクターエラーは発生ていないので、1時間弱でバックアップがとれます。こうすることで、何かあっても、安心です。
ソフトバックアップを取ったのちに、ファイルの修復を行います。

読めなかったセクターが多いので、どれくらい修復できたかは、わかりません。
次に、修復した1TBのHDDを、パーティション編集ソフトを使用して500GBのSSDへ収まるように、C、Dドライブの容量を減らします。
リカバリーパーティションなどの隠しパーティションは、容量はさわらないようにします。
このディスクを「これDO台Pro Hi-Speed」を使用して、クローンコピーします。

今回のSSDは、CrucialのMX500(500GB)を使用しました。7mm→9.5mmのアダプターが付属していました。
クローンコピーが完了したら、再度パーティション編集ソフトを使用して、未割り当て領域をなくすように、パーティションの移動と、Cドライブの容量をその分増やしておきます。
元のディスク容量

パーティション操作後の容量

これで、SSDをパソコンに取り付けます。

カバーなどを組み直して、動作確認です。
通常のWindowsの動作に戻りました。起動やシャットダウンも速くなり、いままでのように途中でフリーズすることもありません。
パソコンをご返却し、動作確認していただきました。セクターエラーが多かったので、完全にはもとの状態に戻っていない可能性もあるので、暫く使って様子を見ていただくことになりました。

![]() | Crucial SSD 500GB 7mm / 2.5インチ MX500シリーズ SATA3.0 CT500MX500SSD1/JP |
Crucial(クルーシャル) | |
Crucial(クルーシャル) |