どの機器から音が出ているのかよくわからない、と電話がありました。
近くであれば、すぐにお伺いするのですが、6年前に名古屋市内に引越しし、引っ越し後もパソコンの設定や複合機の設定をさせていただいていました。
名古屋だとちょっとすぐにお伺いできる状況ではないので、電話で対応しました。
電池交換のアラームが鳴るというと・・・すぐに思い出すのはUPS(無停電電源装置)の電池(バッテリー)の消耗です。
設計会社の事務所で、デスクトップパソコン3台、複合機と、NAS(共有ディスク)、共有ディスクバックアップ用のUSBディスクという機器構成です。
NASを使う場合は、瞬停や停電対策としてUPS(無停電電源装置)も併せて設置するように、どらともでは対応しているのですが、
今回のお客様は、UPSは不要ということでしたので、設置していません。なのでUPSの電池切れは、考えられないです。
そうすると、あと電池が関係しそうなのは、複合機です。電話の機能も付いているので、バックアップ用に電池を内蔵しているのかもしれません。
デスクトップパソコンには、基本的に電池(バッテリー)切れのアラームはないはずですし・・・もちろん、内蔵のC-MOS保持の電池切れはあり得ますが、その場合はアラーム音が連続して鳴ったり、「電池切れ」の音声メッセージが流れることはないと思います。
パソコンや複合機の動作は正常で、画面にも「電池切れ」に関するメッセージは表示されていないとのことでした。
どの機器からアラームが聞こえるのか、分かりませんか、とお聞きすると・・・部屋全体というか、どこからでも聞こえてくるような感じで、機器の特定ができない、とのことでした。
とりあえず、パソコンや複合機などの機器の電源を落としてみて、状況が変わるか確認してみてください・・・とお伝えして電話を切りました。
後ほど・・・気になって連絡してみると・・・「電池切れ」のアラーム、音声メッセージを発していたのは・・・天井に付いていた「火災報知器」だったそうです。
機器の特定ができなかったので、一つずつ機器を隣の部屋へ移動して確認したそうですが、すべての機器を移動してもアラームが同じように聞こえてくるので、部屋を見渡し、天井にある「火災報知器」に気が付いたそうです。「警報停止」ボタンを押してアラームは止まったそうです。ただし、このままだと、火災報知器本来の動作を行えないので、電池を交換するか、機器を取り換えるかしないといけないですね。パソコンや周辺機器の「電池切れ」ではなかったので一安心です。
アラームの発生機器や原因が分かってしまえば、それまでなのですが・・・どの機器のどんな意味の(今回は「電池切れ」とわかっていましたが・・・)アラームなのか分からないと、不安になってしまいますね。
パソコンもアラームが鳴る場合があるのですが、たいていは起動時に鳴り、ハード的な問題や故障があるとビープ音の長音・短音の組み合わせや、繰り返し回数で、ある程度の原因を想定することも可能です。メモリーの故障や接触不良の場合の起動時のビープ音がその一例です。ただしBIOSによってそのビープ音の表現方法が異なるので、ちょっとやっかいです。
