実は、このお客様は6年前に、デスクトップPCが電源が入らなくなったということで、事務所へパソコンも持って来たことがありました。
お仕事で使っている、送り状作成用のパソコンで、急いで直して欲しいという事で、原因を調べると・・・電源ユニットの電解コンデンサーの故障(頭部膨張)でしたので、数個の電解コンデンサーを交換して、夕方にご返却したことがあります。その時の記事は、こちら
今回XPが起動しなくなったのも、6年前に電源ユニットを修理したのと同じパソコンということでした。
事務所へお持ちいただき、確認すると・・・電源は入るのですが

「次のファイルが存在しないかまたは壊れているため・・・云々」というメッセージが表示されてそれ以上進みません。
このメッセージは、XPのころよく見ました。このメッセージの通り、CONFIGフォルダー内のSYSTEMファイルが読めず、起動できなかったということです。
まずディスクの状態を調べるため、取り出して検証用パソコンに接続しました。すると、修復が必要です云々といったメッセージが表示されました。
とりあえず無視して。ディスクの状態を確認してみると

「正常」状態でした。使用時間も5700時間くらいです。
そうすると物理的にディスクが壊れているわけではなくて、起動関係のファイルが論理的に壊れている可能性があります。
まず、ディスクの丸ごとバックアップを取りました。XPのパソコンでしたがSATA500GBのHDDでしたので、同仕様のHDDにクローンを作成しました。
クローンディスクをまずCHKDSKを行いました。多くのファイルの修正が行われました。
そのクローンディスクを、パソコンに取り付けて、電源を入れてみると・・・やはり先ほどと同じメッセージが表示されるだけです。
XPの場合は、Snapshotフォルダー内に、過去の起動関係のファイルが保存されているので、きちんと動作していた起動ファイルに入れ替えれば、その時点に戻すことができます。
こちらは、CDからUbuntuを起動して、ファイルを操作しました。以前の記事(詳細)は、こちら
久しぶりの操作でしたので、思い出しながら慎重に行いました。
操作完了後に再起動してみると・・・無事にWindowsXPが起動してきました。クローンディスクで問題なさそうでしたので、元のHDDにも同様の操作を行い、正常にXPが起動する状態になりました。
お客様にご連絡し、事務所へ来ていただき、よく使うアプリの確認をしてもらいました。データなどもそのままで大丈夫でした。
あとで・・・問題なく送り状作成ができています・・・と連絡いただきました。
とりあえず、対応できてよかったです。
