どんがばちょ

日常の出来事を鋭い視点、オモロい切り口で綴っていく、オヤジのブログ

「あぶらかす」って・・・

2009年05月29日 | グルメ
草なぎ剛くんが復帰しましたね!

よかったよかった!

頑張って欲しいね!



さて、「あぶらかす」をご存知だろうか?

天かす(関東でいうところの揚げ玉?のこと)ではありません。

南大阪を中心にうどんなどに入れたりする文化がある。

これは「かすうどん」として親しまれているが、近年は新しいお店もできたりと結構知名度が上がっている。

西宮近辺でも、お好み焼きに入れたりする店が昔からいくつかある。



あぶらかすは、牛の腸をゆでて余分な脂を出します。

さらに、その上澄み(ヘッド)の脂で、カリっと香ばしく揚げたものです。

細かく刻んでお好み焼きやうどんに入れます。

また菜っ葉の煮物に入れたりもします。

脂っこいので大量には食べられませんが、香ばしくてとてもおいしいです。




よく内臓肉のことを「ホルモン」といい、大阪弁の「放るもん(捨てるもの)」から転じて使われるようになったというのが定説ですが、実はこれは間違いである。

食肉の歴史を見ても、肉はとても貴重なもので、捨ててしまう歴史などは一度もない。

むしろその食肉を処理する職業の人達の生活の知恵で、保存できるものは貴重な保存食として隅々まで利用したのである。

恐らく現代と違って「脂肪」をあまり摂ることがなかった日本人にとって、貴重な栄養源として「ホルモン」が使われたというのが正しい。

「ホルモン注射」などという意味でのホルモンと同様の使い方だ。

後になって、「放るもん」説が浮上し、面白おかしく関西人の間で都市伝説のように語り継がれました。



このあぶらかすも立派な保存食として、内臓を生かしたものです。

ですから食肉産業の盛んな地域の肉屋さんにはたまにホルモンに混じって「あぶらかす」が置いてあったりします。

僕は西宮のお好み焼き「清原」でこの味を覚え、大阪は東住吉の屋台など数件のかすうどんを食し、鶴橋や尼崎などの地域で沢山のあぶらかすを生かした料理を食べました。

どこも庶民的な安いお店で、近隣の人達で賑わっています。

僕はこのあぶらかすを時折購入し、刻んだものを冷凍庫に入れて、お好み焼きや焼ソバ、煮物に入れたり、そのまま焼いてポン酢をかけていただいたりします。

この「古くて新しい」あぶらかすをご賞味あれ!



今回購入したのはJR西宮北側にある「ホルモン山下」です。

僕の好きな小腸もおいしいです!