海のゆらぐかけらがゆるゆる地上をみはなしたお日さまに温められる 水蒸気を恥ずかしい国の王子さまみたいにおどらせる塵や埃や煤といっしょに死にたいほど絶望した閏目(ウルメイワシのことだよ)が群れて 空にのぼりながらつぶやいている思いきり、そう、思いっきり! (つづく)