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鉄 楽 道

「てつがくどう」鉄道模型をメインに、鉄道すべてを楽しむ事を発信していきます。

Podeaで73系全金試作車の製作 その1

2018年05月06日 | レーザーカッター

前回製作したクハ79920番台のカットデーターをベースに、全金試作車のクハ79904とクモハ73902の設計をしてみました。両車の特徴は10度傾斜している前面窓の両側部分がクハ79920と違いテーパー状になっています。下部と上部では角度が違い複雑な形状です。この部分をどう表現するかが一番のポイントです。そのほか、富山港線の73系2両を製作した時は青22号の1色塗装のため客窓の高さが気にならなかったのですが、今回スカ色で塗り分けラインを基準にすると、どうも低いようで見直しました。また、屋根カーブも肩の部分が実車とちょっと違う感じだったのでもう少しRを付けてみました。

Podeaで切抜きシャバシャバに薄めたサフェーサーを筆塗りしました。いさみやの工作用紙ではペーパーをかけてもケバ立つことはほとんど無いので、薄くサフェーサーを塗るだけで十分のようです。この方が切口のエッジがシャープになります。

最初に当て木に400番の紙やすりを巻き軽く削り、600番で表面がツルツルになるようペーパー掛けをしました。紙の部分も削れていますがコート紙なので、ケバたつ事はなくこれで表面処理は終了です。

外張と内張を合わせる前に、サッシ部分を切り離します。

外張と内張を貼り合せます。両方とも貼り合せ位置が合うよう車体の外周余白は同じサイズにしていますので、余白部分にタミヤセメントで接着し仮合わせをし、車体部分は低粘度の瞬間接着剤(上州屋で販売している)を接着用の丸穴から流し込みました。この接着剤はかなり流動性があり紙に染込み乾燥するとかなりカチカチになります。


Podeaで73系電車の製作 その12 完成

2017年06月19日 | レーザーカッター

レーザーカッターPodeaを使用した73系ペーパー車輌のブログを書いて半年が過ぎ、2両編成の富山港線がようやく完成しました。参考に使用したパーツリストをまとめておきました。次はスカ色の73系電車あたりを製作できればと思います。

 

金トヤ クモハ73013

金トヤ クハ79934

 

使用パーツリスト

クモハ73台車

エンドウ

5051 DT-13 プレーン軸受

クハ79台車

日光モデル

TR-48 10.5 スポーク

動力

アルモデル

C4013 アルパワーHO-31B

クモハ73床下機器

日光モデル

床下機器セット 旧型電動車 B

クハ79床下機器

日光モデル

床下機器セット 旧型制御車 A

空気配管

モデルワム

KS-324 空気配管左閉、KS-325 空気配管右閉

ジャンパー栓

エコーモデル

1601~1604 ジャンパー栓受A.B.C.D各種

排障器

エコーモデル

1635 排障器 旧型

カップラー

TOMIX

HO-C06 密連形TNカップラー

カップラー

IMON

IS カプラーK通電

ヘッドライト

KSモデル

980 ライトケース (レンズ付)

テールライト

エコーモデル

1723 客車用テールライト 一般型

エコーモデル

1663 貫通ホロ 旧型国電用 B

パンタグラフ

エンドウ

PS-13 グレー

碍子

IMON

PA3102 上下組碍子 1mmネジ

パンタビス

IMON

PA4109 六角パンタ用ビス1.0

ベンチレーター

エンドウ

2405 グロベンC

避雷器

エコーモデル

1637 避雷器 B

信号炎管

工房ひろ

E016 信号炎管

配管止め

マッハ

屋上配管止め0.6φ、0.4φ


Podeaで73系電車の製作 その11

2017年06月11日 | レーザーカッター

クモハ73も同じですが、前面オデコ部分の屋根がほんの少し車体色の青22号で塗られています。マスキングが楽になるよう、屋根のグレーを先に塗りました。旧国の屋根色はいつも暗めのダークグレーを塗っていましたが、今回は全金車ということもあり、明るめの艶消しグレーにしています。

青22号は日光モデルの塗料を使用しております。クモハ73同様、Hゴムは烏口でリキテックスの明るめグレーで色差しました。

室内は内装は省略していますが、前照灯と尾灯はLEDで点灯します。基板は自作でCRDの電流制御です。写真には写っていないのですが、逆起電力による反対側のチラツキ防止のためコンデンサーを入れました。

いよいよ仕上げのインレタ転写です。くろま屋の73系用車番と床下機器標記を使用しました。インレタ転写はいつも難しいのですが、失敗しないよう手間は掛かりますが、位置の目安としてマスキングテープを貼り、必要な部分のみを切出し、メンディングテープで仮止めして転写します。

 イラストレーターで、運番表示幕と富山港線のサボを作成しました。こういった小物があるとグッと精密感が増します。

長かった製作もようやく終了です。次回の更新は完成がアップ出来るかと思います。


Podeaで73系電車の製作 その10

2017年05月29日 | レーザーカッター

またもや、前回からの更新から1ケ月以上経ってしまいました。工作スピードは相変わらずゆっくりですが、クモハ73、クハ79の床板完成までブログにアップします。

床板の構成は地鉄電車で有名な方の工作方法と同じ、1.0mmの真鍮板と1.0mmのプラ板2枚構成です。

車体裾からアングル位置まで3.5mmなので、真鍮板とプラ板で2mm、そこに1mm角のプラ棒をベースに床下機器を取付ると丁度良い高さになります。

クモハ73の動力はアルモデルのアルパワーHO-31B 【軸距31mm/車輪径11.5mm】を片側だけ取付けました。軽量のペーパー車2連では十分の動力です。やはり、旧型国電には床下機器の作りこみを意識すると、動力ユニットが台車内に納まるのが一番かと思います。

床下機器はクモハ、クハとも定番の日光モデルの床下機器セットです。今回は裏側の肉抜き部分にポリパテを充填してみました。硬化も早く余分なパテはペーパーでサクサク削れプラ板で塞ぐより簡単です。床板への接着はセメダインスーパーXクリアを使用しました。接着後も弾性があり強力とのことですが、ポロリ落下が不安でしたので1.0mmの真鍮線を植込みました。

各機器の配置で参考になったのが、かなり古いのですが古本で手にいれた、とれいん1977年7月号です。73系各車の床下機器写真が電空両側で載っています。クハ79920は意外と資料が無かったので助かりました。

連結部のブレーキ管と元空気管の配管はTNカップラーを使用したので、既製品のロストパーツでは配管の幅が広すぎて床板幅に収まりきれないので、真鍮線0.5mmとエコーの締切コックパーツと六角ユニオンを使用した自作品です。CADで作成した図面を元にヤットコで曲げ、ベーク板に取付穴を空けた組立ジグで製作しました。

塗装はいさみやのカラープライマー黒を吹いた後、真っ黒ではない黒(艶消し黒に青、茶、グレーを混ぜたもの)で塗りました。床下に塗る艶消し黒は意外と単純ようで奥が深く、真っ黒ではなくザラザラにならず滑らかで、かつ確りと艶が無いように仕上げるのが何時もながら難しいです。


Podeaで73系電車の製作 その9

2017年04月09日 | レーザーカッター

前回の更新から1ヶ月過ぎましたが、ようやく生地完成いたしました。

0.1mmのコート紙から切り出したHゴムを貼り合わせた後、仕上げ用のクレオス1200番サフェーサーを吹きました。

Hゴムの太さは0.4mmです。最初は上下左右均等の細さにならず、右側だけが細くなってしまうなど誤差が結構ありました。色々と試した結果、A4用紙いっぱいにHゴムのカットを面付けした場合、Podeaのカット順序はソフト任せで、原点から近い内側ラインをカットしたと思ったら、次は離れたところの外側ラインへと行ったり来たりの動きが多いので、この行ったり来たりをなるべく少なくなるよう手間は掛かりますが、いくつかのグループに分け内側カット、外側カットというように、数回分けてカットしたところ誤差が少なくなりました。

 

ヘッドライトがKSモデル、テールライトはエコーモデルの客車用です。

ここまで73系電車を製作したPodeaのパラメーターを記載しておきます。同じ4Wをお持ちの方やこれから購入しよと思っている方へ参考になればと思います。

下はPodeaのセッティング画面です。0.3mmコート紙のパラメータは、切断パワー100、切断速度7、繰り返し加工1回

コート紙切断のパラメーター

  • 0.1mm (パワー100、速度10.0、1回)
  • 0.3mm (パワー100、速度7.0、1回)
  • 0.5mm (パワー100、速度4.5、1回)

Hゴムのスジ彫りパラメーター

  • パワー55、速度11.0、1回

Hゴム等のスジ彫り加工は、切断加工で出力を絞って行ったほうが時間がかかりません。彫刻加工はプリンター印刷と同じで、Y方向の線でもX方向の繰り返しで彫って行きますのでメチャメチャ時間がかかります。

次は、前回製作したクモハ73と合わせ下回りの工作の予定です。ここ最近製作する時間がなかなか取れず牛歩の進みですが、完成するまでブログに書いて行きますので皆様よろしくお願いします。