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鉄 楽 道

「てつがくどう」鉄道模型をメインに、鉄道すべてを楽しむ事を発信していきます。

Podeaで73系全金試作車の製作 その6

2018年09月30日 | レーザーカッター

無いものを作る!

 クハ79904、クモハ73902とも車体がほぼ出来上がり、下回りの製作に入ります。床下関係はほとんど市販パーツを調達していますが、乗務員室下のステップについて「これだ」といったものがありません。特にクハ79904、クモハ73902は車体付けね部分はアングルになっておます。このタイプは70・80系にも流用出来そうなので、ロストワックスでのオリジナルパーツにチャレンジしました。

0.8×0.8mmのアングルと0.3×0.8mmの帯材を使用し、4個製作し一番出来の良い物を原型としてマイクロキャストに依頼しました。

出来上がったロストと原型

1.0mmのゲタをはかせましたが高すぎのようです。

自分用以外に若干数製作しました。ヤフオクにて2個700円で出品しています。

ヤフオクの商品IDは m282963412 です。


Podeaで73系全金試作車の製作 その5

2018年06月12日 | レーザーカッター

外張り、内張り共にシャバシャバのサフェーサーを筆塗りし、400番、600番、800番のペーパーで裏表とも表面処理をした状態が下の写真です。

今回は、KSモデルの真鍮ドアを使用するため、貼り合せ前にドア部分を切り抜きました。また、内張りに貼ってあるマスキングテープは、内外張りはわせた後、車体部分を切出すのですが、内張りの車体高さは外張りより低いので(屋根板を落とし込むため)、貼り合せ前に切残し部を切っておきました。但しそのままの状態では、位置合わせにずれたり、ドア上部がかなり細いので切れてしまわぬよう、切断した部分に仮止めとして貼っています。

内外張りの余白部分をタミヤセメントで仮止めし、正しい位置に合わせ後、低粘度瞬間接着剤(上州屋で売っているαメイト1本100円)をたっぷりと丸穴から染み込ませます。かなりのサラサラなので広範囲に染み渡り、程なくするとカチカチの車体に仕上がりました。紙の表面だけでなく中の繊維まで染み込むと、プラスチックのような状態になり、ペーパーで削ってもサクサク削れ毛羽たちもありません。

予め「いさみやのカラープライマー」を塗っておいたKSモデルの真鍮製ドアを瞬間接着剤で貼り付けました。ドアの厚さが0.3mm、内張りの厚さも0.3mmなので段差なく、ツライチとなております。真鍮製ドアと瞬間接着剤の染み込ませで、車体はペーパーとは思えない剛性に仕上がりました。

車体部分を切り離すため上下4ヶ所、左右2ヶ所の切残し部分を切り、自家製車体組立て治具で箱に組立てました。治具の製作には手間ひまかかりますが、正確に直角・平行が出せ、歪んでいないカッチリとした車体を作り出すことが容易なります。大量生産することはないのですが、治具を製作することで作品のクオリティーが上がると思います。

全金属試作車の特徴である前妻面の角は1mmのRになるよう削り、Hゴムをタミヤ流し込みセメントで貼り付けました。仕上げに1200番のサフェーサーを吹付け、2両目のクモハ73902生地完成です。

Fusion360でモデリングした際、角の半径がどの程度なのか、実車の写真と見比べながら設計しました。3DCADソフトは3Dプリンター出力のほか、このようなペーパーで組み立てる際にも、事前にイメージしやすく仮想空間なので、何回もやり直しすることが出来、試作の手間が省けるのではと感じました。

 


Podeaで73系全金試作車の製作 その4

2018年06月03日 | レーザーカッター

第4回の更新内容はクモハ79902の製作過程をお伝えできればと思います。

クモハ73902は車体側面と後妻面はクハ79904と共通ですが、前妻面の左側にある小窓が無いのと、運転士側の窓が小さくなっています。

下の図は3D CADソフトのFusion360でモデリングしてみました。とても分かりやすく初心者の私すが、なんとかここまで描く?それともパソコンの中で作る?ことができました。とくにパーツの干渉や立体になったときのイメージが掴みやすいです。

Fusion360でモデリングした目的として、前面窓の傾斜スペーサー部分を3Dプリンターで出力するためでした。前回クハ79904ではポリパテを盛って整形しましたが、左右均等に仕上げるには結構難しいかったためです。

DMMのアクリルUltra Modeで出力しました。

妻面側の裏側は内張り窓枠を少し大きくして段差を作り、3Dプリントで出力した傾斜スペーサーには0.3mm幅の縁を付け、正しい位置に嵌るようにしてみました。

 

 

若干の積層痕があるので、サフェーサーで軽く表面処理をしました。

 


Podeaで73系全金試作車の製作 その3

2018年05月23日 | レーザーカッター

車体側面、妻面とも外張りと内張りを貼り合せ、上部の補強材はヒノキ棒の3×2mm、下部は5×4mmの真鍮アングルです。

前妻のおでこ部分は、約1mmのRを付けるため裏打ちをしました。 

 屋根板は中央堂模型の6mm厚の物です。今回、屋根カーブを見直した結果、ほとんど削ることなくそのまま使用しています。裏側のヘッドライトと方向幕の被る部分は彫刻刀とルーターで削りました。

 Hゴムを貼り付け、1200番のサフェーサーをエアブラシで吹付け生地完成です。


Podeaで73系全金試作車の製作 その2

2018年05月17日 | レーザーカッター

 先ずはクハ79904を試作的に組立ててみました。以前製作したクハ79920の妻面に比べ運転台窓のふちが左右に広がり大きくなっていて、運番?表示用の小さな小窓が特徴です。外張りと内張りの貼り合わせは、タミヤセメントで仮止めし低粘度の瞬間接着剤を裏の丸穴からたっぷり流し込みました。

 運転台窓部分は、ふちの部分と窓の部分の2枚重ね構造としております。傾斜スペーサーを外張りと内張りの段差にはめこみ、ふち部分のパーツを接着しました。

 

 

 表から見るとこんな感じです。

 傾斜している窓枠の両側は、勾配が付いていて上部と下部では角度が違い均等な勾配ではありません。てっとり早くこの部分をポリパテを盛って仕上げることにしました。

 

 ポリパテで盛った勾配部分をヒノキ棒に貼り付けた紙やすりで仕上げ、運転台の窓パーツを貼り付けました。実車は大変特徴のある顔なのですが、出来上がった前面は、見る角度によって似ていたり似ていなかったりです。