≪純粋バカ一代≫《第31話》【対決免許試験場】≪39≫

【３９】
待合室にいると「ヤマザキさ～ん、あ、いたいた」と若い警官が近づいてきた。もう、歳恰好で俺とわかるようだ。

「俺を逮捕に来たの？」気軽に聞いた。
「いえいえ、違います。先週はすごかったですね。流石です」

「国家公安委員会で来てたね。わざわざ東京から来たの？ごくろうさんだね」
「ええ、公安で来てました」

「ああ、あのサングラスの男？」
「完敗だったみたいですね」

「機動隊は？」
「正門に10人、駐車場に10人配置されたんですけど・・」
「そっちも完敗で帰ってくれた？」