【52】
それから11年後、大型特殊免許を取ろうと試験場を訪れた。
誇り臭い受付所は変わりがなかった。
みんな早い時間に受付は済ませているのだろう。人気はなくがらんとしていた。
受付には、初老の男性がひとりいるだけだった。時間は、受付締め切り時間の10分前だった。
俺が行くと、受付の男性は
「だめだよ。こんな時間に来て。もう誰もいないじゃないか」と言う。
「まだ、10分前ですよ」と言うと
「なに!」と言ってにらんできた。
それから11年後、大型特殊免許を取ろうと試験場を訪れた。
誇り臭い受付所は変わりがなかった。
みんな早い時間に受付は済ませているのだろう。人気はなくがらんとしていた。
受付には、初老の男性がひとりいるだけだった。時間は、受付締め切り時間の10分前だった。
俺が行くと、受付の男性は
「だめだよ。こんな時間に来て。もう誰もいないじゃないか」と言う。
「まだ、10分前ですよ」と言うと
「なに!」と言ってにらんできた。