【51】
心配だったのは、試験官たちが公安委員会の言うことを聞かざるを得ない状況になってしまうことだった。
一度止められても、またやってしまうのは、慣例を重視する公務員の体質だとも思っていた。
だが「絶対だいじょうぶだ」と言っているのだから、二度と不正合格はないのだろう。
試験官たちも、きっぱり断れるきっかけになっただろう。
そのきっかけに俺がなれたということは、誇りでもある。
俺はただ「終わった」感が強く、試験場を後にした。
心配だったのは、試験官たちが公安委員会の言うことを聞かざるを得ない状況になってしまうことだった。
一度止められても、またやってしまうのは、慣例を重視する公務員の体質だとも思っていた。
だが「絶対だいじょうぶだ」と言っているのだから、二度と不正合格はないのだろう。
試験官たちも、きっぱり断れるきっかけになっただろう。
そのきっかけに俺がなれたということは、誇りでもある。
俺はただ「終わった」感が強く、試験場を後にした。