DWEとWKE 英語教材の比較 ディズニーVSベネッセ

子供用の英語教材にもいろいろとありますが、低年齢の子供が語学を身につけるのであれば、日本語を使って英語を教えるのではなくて英語のみで作られたいわゆる「母国語方式」の教材がふさわしい。

日本人向けのAll English幼児教材はディズニー英語とベネッセのワールドワイドキッズの2つが有名です。
・ディズニー：ディズニーの英語システム Disney's World English　通称DWE
https://world-family.co.jp/
・ベネッセ：ワールドワイドキッズ Worldwide Kids English　通称WKE
http://www.benesse.co.jp/wk/

他にもいくつかあったけれど、結局候補に残ったのはこの2つ。両方ともお試し教材を使ったりいろいろと情報収集してみました。自分なりにさらっと比較します。名称が長いので以下はDWEとWKEという略語を使います。

では、まずはディズニーのDWEから。

【DWEの特徴】
・ディズニーのキャラクターが出てくる
・こりん星から来た人が宣伝している
・ディズニーのストーリーが元になって、同じストーリーを歌、動画、絵本、カードなどといった様々な教材を使って遊びながら繰り返して身につける仕組み
・ワールドファミリークラブ(以下WFC) という月額制のユーザーコミュニティがある
・有料ではあるが、週末イベントを始めとした様々なイベントがある
・CAP(Children's Achievement Program)という、課題をクリアするとそのレベルの色の帽子をもらえる仕組みがある
・WKEよりも高度な内容も扱い、卒業課題と呼ばれるものをクリアする年齢は小学生が多い。卒業課題をクリアすればディズニーランドで開催される「卒業式」にも参加可能(当然有料)。

【DWEの長所】
・歌を何度も聞いて口ずさんで覚えれば、それがストーリーや単語の記憶にも直結し、そのままアウトプットにもつながる仕組みになっている
・イベントが数多くあるのでモチベーションを保ちやすい。イベントに参加して仲間ができればよりモチベーション維持につながる
・CAP制度でもらえる帽子はダサい帽子で決して普段使いするようなものではないけれど、イベントではその帽子をかぶっている子供が多く、実際にその子供は英語が上達しているので、「自分もあの色の帽子かぶれるように頑張りたい」と思ってモチベーションを上げる手段となる。

【DWEの短所】
・とにかく高額。パッケージによるけれど標準的なものは約60万円。
・アドバイザーという名の訪問販売形式のセールスマンを通してしか購入することができない
・アドバイザーの人件費や天下のディズニー様のキャラクター使用費など経費がかかっているため、内容の割に値段がとても高い
・途中で脱落する人が多いことを知りながら、教材を一括でまとめて買わせる仕組みになっている
・ホームページで値段が公開されていないし、資料請求してもその資料で紹介されているプランは一番安いもののみ。
・歌と音声の質はいいけれど映像の質が低い。静止画の貼り合わせに昔のディズニーアニメが挿入されている感じ。

次は、ベネッセのWKE。

【WKEの特徴】
・キャラクターはオリジナル
・ステージ0(0歳時向け)からステージ6まで、子供の成長に合わせてステップアップしていく仕組み
・対象年齢は就学前かな。小学生以上がやるには内容が幼稚すぎるかも。

【WKEの長所】
・明朗会計で、1つのステージあたり税抜3万円。開始年齢によって総額18万 or 21万円(税抜)。高額ではあるが、この内容の語学教材としては妥当な価格設定だと思う。
・映像がきれいでテレビ番組みたいな感じ
・エデュトイという名の知育玩具が良質らしい(使っていないから分からないが)
・途中退会可能で、料金も届けられたステージの分まで支払えば良い仕組み

【WKEの短所】
・資料請求してお試し教材を使うと、その後の電話勧誘がしつこい
・イベントが少ないので家の中で完結させるしかない(イベントは都会のみで沖縄での開催はない)

DWEの方がたくさん書いてあるのは、DWEを購入して実際に使ってよく分かっているからです。WKEは体験版しか使っていないのでそれ以上は分からない部分が大きい。

まぁ、両方とも良くできた教材だと思います。どちらにも共通することとして、あたかもこの教材で留学したような学習効果が得られてバイリンガルになれるかのように錯覚させる宣伝をしているけれど、英語を話せるレベルになるためには教材をやるだけでは当然不十分で、もっと成長してから英語環境に積極的に飛び込む必要がありますね。ただ、その基礎になる力はどちらの教材でも十分に付けることができます。きちんと教材を使いこなすことができればね。←これ、当たり前だけれど重要であり難しいところ。

英語に限らずですが、こういった教材を使いこなして当初の目的を達成できる人はごく僅かです。自分の感覚だと1割未満。それが通信教材の限界です。人間の動機って、保つのがとても難しい。大人でもそうでしょう。勉強にしろ運動にしろダイエットにしろ、1回やるのは簡単でもそれを続けるのは難しい。

子供だってそうですよ。普通にやったら無理なのです。それを可能にするためには様々な工夫が必要で、とりあえず買っておけば大丈夫なんて思っていたら絶対に失敗する。現に、DWEにしろWKEにしろほとんど使っていない中古教材が世に溢れています。

その動機付けの面でDWEがWKEよりも勝っていたという理由で我が家はDWEを選ぶことになりました。教材としてはDWEもWKEもそれぞれ特徴はありながらも両方とも優れていますので。それ以外の面、特に金額や営業方法や企業としての姿勢のことでDWEに対してはとても不満があって、正直こういうやり方の商売をする企業にお金を払いたくはなかったけれど、モチベーションの維持が何より大切と考えたのでDWEにしました。その辺は次回以降の記事で、DWEにもうちょっと踏み込んでみることにします。