子供が2人生まれたこともあって、学資保険に加入することにしました。4月になると日銀のマイナス金利の影響で積立系の保険料が上がったり返戻金が少なくなったりするので、3月のうちにすべりこみで加入します。積立系の保険に加入するのであれば、3月中に加入しておいた方が良い。
この低金利の時代、資産を学資保険や個人年金など保険会社の運用という形で増やすことは賢いとは思えないけれど、銀行でただ貯金しているよりはマシなので、学資保険を選びました。本当は別の形で資産運用した方が効率的なのですが、まだ知識不足で手を出せておりません。一昔にデフレの時があったけれど、長期的にはインフレ傾向で物価が上がっていくので、相対的にお金の価値はどんどん下がっていく。ただ預金しておくだけっていうのが一番損なのです。
もちろん、普通預金にはお金をおろしたい時にすぐにおろせるというメリットがあるので、生活費+ある程度の予想されるまとまった出費分は預けておく必要がある。手元にお金がなくなって積立の中途解約をしたりローンを組んだりしてしまうのが一番損するパターンなので、それだけは避けたい。もしそれ以上の貯蓄ができるのであれば、単に銀行に預けておくのではなく別の形で運用した方が良さそう。
さて、保険についてですが、「何となく不安だから」といって医療保険も含んだ総合保険に入るのでなくて、自分にとってどの保険が必要か考えて最小限の保険にするのが賢いと思います。
まず、大前提として保険は損をするもの。得をしようと思って入るようなものではない。保険会社の従業員の給料は当然我々が払った保険料から出ています。払った額よりももらう額の方が大きくなるのは、大きな事故を起こして多額の保険金が支払われることになるごくごく少数の人です。
必要な保険は、何かあった時に自分の蓄えでまかないきれないもの。自分の蓄えをやりくりしてそのピンチをしのぐことができるのであれば保険は必要ない。
なので、家族や子供のために入る保険としては、働いている人だけに掛け捨ての生命保険をかけるのが一番シンプルで経済的。
多くの人が入っているけれど実はいらないと僕が思っているのは医療保険。公的な国民皆保険があって高額療養費制度まであるので、どんな高額な医療費になっても1ヶ月8万円ちょっとの負担で済む(収入によりますが)。そのお金が捻出できるのであれば民間の保険に入らなくてもやりくりは可能。会社員だったら傷病手当金があるので、仕事を休んでも給料の3分の2はもらえますし。なので、CMでさかんに宣伝しているがん保険を含めた医療保険は、必要ない人がほとんどだと思っています。
逆に、保険の力を借りないと払いきれないのが賠償責任に関わるもの。多くの人は一生で一度も経験しないけれど、万が一事故があったら人生を狂わせてしまう。
・仕事がらみの賠償責任
・自動車運転中の賠償責任
・それ以外の賠償責任
当然それぞれ賠償責任保険には入っています。保険はそのためにあるといっても過言ではない。賠償額は億単位になることもありますからね。数億の賠償金をポンッと出せる大金持ちでない限りは賠償責任保険は必要です。自分が年1万円ちょっとのダイバーズ保険に入っている一番の理由はこの賠償責任対策。ダイバーズ保険なんて名前を付けて販売されていますが、内容は普通の傷害保険なので、ロードバイクで人に怪我をさせたとか自分の子供が人のものを壊したとかいう場合にも適用されます。今のところ僕は賠償責任が生じるような事故は起こしていないので、ダイバーズ保険は水没した時に修理代を出してもらう程度のものになってしまっていますが。もちろん、カメラの修理代で保険料の元をとるなんてことはありません。
ちなみに沖縄県は任意保険無しで車の運転をしている人の割合が日本一。4台に1台は無保険車らしい…。頼むから車を運転するなら対人対物の賠償責任保険だけは入ってくれ。車両保険なんていらないから。車両保険を付けなくても、賠償責任と違って最悪でも車がなくなって終わるだけで、新たに安い中古車を買えば生活はできる。保険は損をするもので、余計な補償は付けないほうが良い。もし車両保険をつけなければ修理や買い直しができない経済状況なのであれば、言いにくいけれどそもそもその車を買ったことが間違いで、もっと安い車を買っておくべきだったということ。車はランニングコスト込みで考えた方が良いかと思います。そうすれば日頃のメンテナンスや消耗品の交換をケチることもなくなるはず。
さて、話は変わって学資保険について。
学資保険は、保険という名がついているけれど、保険会社に預ける貯蓄といった意味合いが強いです。万が一自分が死んだ時も保険料の支払いが免除されて学費が確保できるというのが、保険の意味合いのある部分。貯蓄がメインなので、払った保険料よりも満期に受け取る保険料の方が高い。
お金も増えるし途中で死んでも大丈夫な学資保険(を含めた積立型の保険)ですが、デメリットもあります。
・インフレに対応できない
・途中で保険料を払いきれなくなって解約したら、少額しか返ってこない
・保険会社倒産のリスク
中途解約してしまう可能性があるなら入らないほうが良い。インフレに対応するなら積極的な資産運用が必要ですね。もちろん、銀行への預金もインフレには対応できません。物価が高くなるほど、相対的にお金の価値は下がっていく。
そういえば「ほけんの窓口」といういろいろな保険会社の商品を扱う相乗り型の代理店に行ったら、学資保険は扱っていませんでした。現状のマイナス金利で利益が見込めないからか、相乗り型のお店で学資保険を扱える保険会社はとうとうゼロになったようです。保険会社は代理店に手数料を取られてしまうので、利益が見込めない保険商品は扱える代理店を限ります。僕たちにとって保険料は全く同じなのでどの代理店で保険に入っても変わらないですけどね。学資保険に入るには、その保険会社の代理店に直接申し込む必要がある。自分の場合は返戻率の高い明治安田生命・日本生命・ソニー生命・フコク生命あたりを当たってみることにしました。このご時世なので返戻金が100%を割る学資保険もありますが(かんぽなど)、上記4つの保険会社では3月中であれば返戻金110%を超える学資保険に加入できます。
ほけんの窓口では、その代わりにということで、「低返戻金型終身保険」というものを紹介されました。積立型の保険で、例えば期間を15年とかにすれば学資保険の代わりに使えるというもの。保険としては生命保険も含まれている。万が一自分が死んだ時に学資保険だと子供が18歳になるまでお金を受け取れないけれど、低返戻金型終身保険ではすぐに保険金がおりる。満期になる前に保険金が払えなくなって途中解約することになったらあまりお金が戻ってこないというのは学資保険と同じ。そしてどちらも余計な医療保険は付いていない。あと、学資保険と違って満期になっても積み立てたままにすることもできて、そうすると年々もらえる額が上がっていく。
学資保険よりも有利な条件が揃う分、返戻金の割合が学資保険よりも小さくなってしまう。学資保険は払った額の110%以上受け取れるのに対し、低返戻型終身保険では105%くらい。
まとまったお金がかかるのは大学なので、学資保険をメインに組み立てました。大学なんて目的がなければただ遊ぶだけになるので行かないでほしいのだけれど、私立大学に行きたいなんて言われたら大変ですからね。万が一それまでに自分が死んでいたら保険でまかなわない限り金銭的に厳しい。
というわけで3月中に急いでいくつかの学資保険に加入することになりました。今まで掛け捨ての生命保険だけだったので月々の保険料なんて微々たるものだったのですが、今後はそれなりに支払いが必要になるので頑張って働くことにします。
<追記>2017.3.29
学資保険を扱っている保険会社でも、学資保険目的で行くと低返戻型の終身保険を勧めてきました。こんなマイナス金利の中、保険料改定前に学資保険なんて売りたくないのでしょうね。保険でも自動車でも、営業の人が勧めてくるのは会社にとって利益のある選択肢です。でも、会社にとって利益があるというのは、裏を返せば自分にとっては無駄な出費が増えることに繋がる。言われるがまま決めるのではなく、自分にとって必要なものを落ち着いて判断する必要がありますね。自分の場合、営業の方の説明は一応最後まで聞きますが、やはりもともと考えていたものに勝ることはなく、営業の方の提案に乗ったことはほとんどありません。
この低金利の時代、資産を学資保険や個人年金など保険会社の運用という形で増やすことは賢いとは思えないけれど、銀行でただ貯金しているよりはマシなので、学資保険を選びました。本当は別の形で資産運用した方が効率的なのですが、まだ知識不足で手を出せておりません。一昔にデフレの時があったけれど、長期的にはインフレ傾向で物価が上がっていくので、相対的にお金の価値はどんどん下がっていく。ただ預金しておくだけっていうのが一番損なのです。
もちろん、普通預金にはお金をおろしたい時にすぐにおろせるというメリットがあるので、生活費+ある程度の予想されるまとまった出費分は預けておく必要がある。手元にお金がなくなって積立の中途解約をしたりローンを組んだりしてしまうのが一番損するパターンなので、それだけは避けたい。もしそれ以上の貯蓄ができるのであれば、単に銀行に預けておくのではなく別の形で運用した方が良さそう。
さて、保険についてですが、「何となく不安だから」といって医療保険も含んだ総合保険に入るのでなくて、自分にとってどの保険が必要か考えて最小限の保険にするのが賢いと思います。
まず、大前提として保険は損をするもの。得をしようと思って入るようなものではない。保険会社の従業員の給料は当然我々が払った保険料から出ています。払った額よりももらう額の方が大きくなるのは、大きな事故を起こして多額の保険金が支払われることになるごくごく少数の人です。
必要な保険は、何かあった時に自分の蓄えでまかないきれないもの。自分の蓄えをやりくりしてそのピンチをしのぐことができるのであれば保険は必要ない。
なので、家族や子供のために入る保険としては、働いている人だけに掛け捨ての生命保険をかけるのが一番シンプルで経済的。
多くの人が入っているけれど実はいらないと僕が思っているのは医療保険。公的な国民皆保険があって高額療養費制度まであるので、どんな高額な医療費になっても1ヶ月8万円ちょっとの負担で済む(収入によりますが)。そのお金が捻出できるのであれば民間の保険に入らなくてもやりくりは可能。会社員だったら傷病手当金があるので、仕事を休んでも給料の3分の2はもらえますし。なので、CMでさかんに宣伝しているがん保険を含めた医療保険は、必要ない人がほとんどだと思っています。
逆に、保険の力を借りないと払いきれないのが賠償責任に関わるもの。多くの人は一生で一度も経験しないけれど、万が一事故があったら人生を狂わせてしまう。
・仕事がらみの賠償責任
・自動車運転中の賠償責任
・それ以外の賠償責任
当然それぞれ賠償責任保険には入っています。保険はそのためにあるといっても過言ではない。賠償額は億単位になることもありますからね。数億の賠償金をポンッと出せる大金持ちでない限りは賠償責任保険は必要です。自分が年1万円ちょっとのダイバーズ保険に入っている一番の理由はこの賠償責任対策。ダイバーズ保険なんて名前を付けて販売されていますが、内容は普通の傷害保険なので、ロードバイクで人に怪我をさせたとか自分の子供が人のものを壊したとかいう場合にも適用されます。今のところ僕は賠償責任が生じるような事故は起こしていないので、ダイバーズ保険は水没した時に修理代を出してもらう程度のものになってしまっていますが。もちろん、カメラの修理代で保険料の元をとるなんてことはありません。
ちなみに沖縄県は任意保険無しで車の運転をしている人の割合が日本一。4台に1台は無保険車らしい…。頼むから車を運転するなら対人対物の賠償責任保険だけは入ってくれ。車両保険なんていらないから。車両保険を付けなくても、賠償責任と違って最悪でも車がなくなって終わるだけで、新たに安い中古車を買えば生活はできる。保険は損をするもので、余計な補償は付けないほうが良い。もし車両保険をつけなければ修理や買い直しができない経済状況なのであれば、言いにくいけれどそもそもその車を買ったことが間違いで、もっと安い車を買っておくべきだったということ。車はランニングコスト込みで考えた方が良いかと思います。そうすれば日頃のメンテナンスや消耗品の交換をケチることもなくなるはず。
さて、話は変わって学資保険について。
学資保険は、保険という名がついているけれど、保険会社に預ける貯蓄といった意味合いが強いです。万が一自分が死んだ時も保険料の支払いが免除されて学費が確保できるというのが、保険の意味合いのある部分。貯蓄がメインなので、払った保険料よりも満期に受け取る保険料の方が高い。
お金も増えるし途中で死んでも大丈夫な学資保険(を含めた積立型の保険)ですが、デメリットもあります。
・インフレに対応できない
・途中で保険料を払いきれなくなって解約したら、少額しか返ってこない
・保険会社倒産のリスク
中途解約してしまう可能性があるなら入らないほうが良い。インフレに対応するなら積極的な資産運用が必要ですね。もちろん、銀行への預金もインフレには対応できません。物価が高くなるほど、相対的にお金の価値は下がっていく。
そういえば「ほけんの窓口」といういろいろな保険会社の商品を扱う相乗り型の代理店に行ったら、学資保険は扱っていませんでした。現状のマイナス金利で利益が見込めないからか、相乗り型のお店で学資保険を扱える保険会社はとうとうゼロになったようです。保険会社は代理店に手数料を取られてしまうので、利益が見込めない保険商品は扱える代理店を限ります。僕たちにとって保険料は全く同じなのでどの代理店で保険に入っても変わらないですけどね。学資保険に入るには、その保険会社の代理店に直接申し込む必要がある。自分の場合は返戻率の高い明治安田生命・日本生命・ソニー生命・フコク生命あたりを当たってみることにしました。このご時世なので返戻金が100%を割る学資保険もありますが(かんぽなど)、上記4つの保険会社では3月中であれば返戻金110%を超える学資保険に加入できます。
ほけんの窓口では、その代わりにということで、「低返戻金型終身保険」というものを紹介されました。積立型の保険で、例えば期間を15年とかにすれば学資保険の代わりに使えるというもの。保険としては生命保険も含まれている。万が一自分が死んだ時に学資保険だと子供が18歳になるまでお金を受け取れないけれど、低返戻金型終身保険ではすぐに保険金がおりる。満期になる前に保険金が払えなくなって途中解約することになったらあまりお金が戻ってこないというのは学資保険と同じ。そしてどちらも余計な医療保険は付いていない。あと、学資保険と違って満期になっても積み立てたままにすることもできて、そうすると年々もらえる額が上がっていく。
学資保険よりも有利な条件が揃う分、返戻金の割合が学資保険よりも小さくなってしまう。学資保険は払った額の110%以上受け取れるのに対し、低返戻型終身保険では105%くらい。
まとまったお金がかかるのは大学なので、学資保険をメインに組み立てました。大学なんて目的がなければただ遊ぶだけになるので行かないでほしいのだけれど、私立大学に行きたいなんて言われたら大変ですからね。万が一それまでに自分が死んでいたら保険でまかなわない限り金銭的に厳しい。
というわけで3月中に急いでいくつかの学資保険に加入することになりました。今まで掛け捨ての生命保険だけだったので月々の保険料なんて微々たるものだったのですが、今後はそれなりに支払いが必要になるので頑張って働くことにします。
<追記>2017.3.29
学資保険を扱っている保険会社でも、学資保険目的で行くと低返戻型の終身保険を勧めてきました。こんなマイナス金利の中、保険料改定前に学資保険なんて売りたくないのでしょうね。保険でも自動車でも、営業の人が勧めてくるのは会社にとって利益のある選択肢です。でも、会社にとって利益があるというのは、裏を返せば自分にとっては無駄な出費が増えることに繋がる。言われるがまま決めるのではなく、自分にとって必要なものを落ち着いて判断する必要がありますね。自分の場合、営業の方の説明は一応最後まで聞きますが、やはりもともと考えていたものに勝ることはなく、営業の方の提案に乗ったことはほとんどありません。