蕩減の真の意味

「償い」ではなく「赦し」

「蕩減条件の立て方」の間違い

2022年05月07日 | 解説

緒論

①「蕩減条件の立て方の三つの種類」の間違い

[004] 第一は、同一のものをもって蕩減条件を立てる(報償、還償)

[005] 第二は、より小さいものをもって蕩減条件を立てる(減償)

[007] 第三には、より大きなものをもって蕩減条件を立てる(増償)

★「蕩減」という言葉自体が「減償」の意味であるので、第一、第三を「蕩減」とは言わない。

「ある債務者が多額の負債を負っているとき、その債権者の好意によって、その中の一部の少額だけを返済することをもって、負債の全額を清算したと見なす」とは正に「蕩減の意味」そのものの説明になっている。
韓国人に「『蕩減』とは何?」と質問すると異口同音に返ってくる答え。文師も同じように答えたという。

★ この三つは「蕩減条件」の三種ではなく「贖罪」の三種にあたる。

  第一、第三は「自犯罪」などの比較的軽い罪にしか当てはまらない。即ち「蕩減(減償)」が不要な贖罪。
 「原罪」「遺伝罪」「連滞罪」のような大罪に対してのみ必要となるのが「蕩減(減償)」である。

★ 韓国では漢字廃止の影響で、基本的な漢字語を正確に理解出来る層と出来ない層とに分かれている。
 文鮮明教祖以外で原理の中の「蕩減」の原義を理解していたのは李相憲氏だけ。
 著者・劉孝元氏は文氏のスラングで言う「蕩減」(99%)と原義で言う「蕩減」(1%)の区別が出来なかった。
 
   → 「蕩減」には複数の意味がある(教祖様のスラング)
   → 呉善花著「漢字廃止で韓国に何が起きたか」
   → 何故、初歩的なキリスト教用語の間違いが多いか?


[006] 
----------------------------------------------------------------------------------------
② 我々は十字架の代贖を「信ずる」というごく小さな蕩減条件を立てることにより、イエスと同一の死を経て再び生きたという条件を立てたと見なされて、救いの大いなる恩恵を受けるようになるのである。

③ また、我々は数滴の水を頭の上から注がれ、洗礼を受けたという蕩減条件を立てることにより、イエスと聖霊によって重生したという立場を復帰することができるのである。このほかにも、聖餐式において一切れのパンと、一杯のぶどう酒をとるだけで、我々はイエスの聖体を食べたという、より大きな価値の恩恵を受けるのである。このような例は、みなこれに該当するということができる。
----------------------------------------------------------------------------------------

★ ②のパウロの「信じて義とされる(信義)」という神学は、本来統一教会は否定する立場。即ち「信じるだけでは救われるわけではない」と主張してきたことと矛盾する。

★ ②、③ともに「これで大きい罪を小さくする」という意味ではない。いずれもサタン側から神側に移行する意思表明の形であって、罪に関しては全てキリストによって贖われると言っているのであり、人によるものはないとする立場に変わりはない。

故にこれらは「減償的蕩減条件の立て方」の例とはならない。

_______________________________________________________
           【INDEX】

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭平和協会へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ サンクチュアリ教会へ にほんブログ村 哲学・思想ブログ 家庭連合 批判・告発へ 

この記事についてブログを書く
« 「蕩減復帰原理」キリスト教... | トップ | 原理講論 緒論(一)(1)「蕩減... »