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distan日誌(旧)

2010/02/14 livedoorに引越しました。

誰も知らない

2005年03月21日 | 映画・た行


柳楽優弥は、確かに圧倒的な存在感。まあカンヌで、ああなっても不思議はないと思いました。柳楽クンだけではありません。子供たちは、どの子も、みんな素晴らしかったです。「演技」をしているのではなくて、画面の中で、実に自然にふるまっています。もちろん台本はあるのでしょうが、暗記した台詞を口にしているのではないような気が……。ドキュメンタリーの制作手法で、「場面を切り取っている」のでは、ないでしょうか。監督のこだわりがよく伝わってきます。

この子たちの置かれた状況に、気づくことない大都会の大人たち。コンビニの店員など、良い人もそれなりに登場するのですが、かといって、この子たちの状況が基本的に変わるわけではありません。それがなんとももどかしい。子供達が、「辛い」とか、「悲しい」とか嘆いたり、涙を流したりする場面は、一切ありません。逆に、見ている側は、淡々と描かれるその日常のディテールに心を痛めます。

明が学校に友達を誘いに来るシーンや、ユキが音のするサンダルを履いて歩くシーンなど、切ない場面は、たくさんあるのですが、それ以上に、何より「重い」映画でした。

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51 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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はじめまして (才次)
2005-03-22 06:13:43
ホントに子供たちが素晴らしかったです。柳楽くんが最優秀男優賞なら、弟・妹たちは助演賞貰ってもおかしくないですよ。韓 英恵もよかったです。
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こんにちは (ゆきち)
2005-03-22 07:27:13
以前「血と骨」でお世話になりました、雑板屋のゆきちです!今作もなかなかいい邦画ですよね。劇中登場するコンビニへの道のりにあるあの階段って、子供達の成長を一段一段上る象徴のようで、演出が効果的で気に入ってます(笑 また遊びに来ますね。当ブログへもいつでもトラバ&コメント大歓迎です!
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トラバありがとうございます☆ (もち)
2005-03-22 12:12:03
あんな稚拙な感想文にトラバしていただいてお恥ずかしいかぎりです^^;子供たちの演技は本当にリアルでしたね。子供たちの演技だけでなく、町の描写も実にリアルでした。涙は一切でないのですが、見ていて息苦しくなるような、そんな作品でした。最近なかなか映画を観れていないのですが、また遊びに来ます☆
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TBありがとうございました! (わあ)
2005-03-22 18:22:18
ほんとうに心が痛む、重い映画でしたね。

元ネタをどのようにして作品にするか、というところでやっぱりこの監督は素晴らしいと思います。

映像も穏やかで美しいですし、映画というメディアで作品化したことの意義がちゃんと分かるつくりですよね。

TB返させていただきました!
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こんばんは (YUN)
2005-03-22 22:05:47
トラバありがとうございます!

まだ始めたばかりのブログでしかも初めてのトラバ嬉しかったです。

この監督さんの映画は初めてだったんですけど、いつもああいう雰囲気なんでしょうか。無駄な音がなく、とても心に響くものがありましたね。
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◆YUNさま◆ (distan)
2005-03-23 01:28:47
こんばんは。さっき、実は、是枝監督の別の作品をDVDで観てしまったのです。うん、なかなか、興味深いものがありました♪

そのうちエントリーに上げますね。
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TBありがとうございます。 (mama)
2005-03-23 02:51:12
TBありがとうございます。



近々に見る予定です。

感想を書いたらTBさせてくださいませ。



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TBありがとうございました。 (かのん)
2005-03-23 12:10:17
まさか、これほどまでに重く心に響いてくる作品とは思ってなかったので、ちょっと度肝を抜かれた感もあったりします。



彼らがごくありふれた日常の風景の中に存在してたという事実が、より一層切なくさせてくれます。
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Unknown (たもと)
2005-03-23 15:00:47
TBありがとうございます。



本当に素晴らしい映画だとは思いました。

でも、監督が、この映画で訴えたい事が今ひとつ私には伝わってこなかったような気がします。

 

子どものたくましさと無力さ、大人の無力さ、そういう事なのでしょうか???

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TBアリガトウございます。 (you)
2005-03-23 17:37:50
私もTBさせていただきました。

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是枝監督 (YUN)
2005-03-23 20:39:30
なかなか興味深かったんですね!

今度、ビデオ借りてみたいと思ってます。

初TBさせていただきました。

これからもよろしくお願いします~
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思うに (still water)
2005-03-23 20:46:32
悲劇の中にもキラキラ眩しいくらいの幸せな時間が印象的でした。自分的にはダンサーインザダークを思い出しました。全然違うけど。
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初トラックバックだ (maxamuxa)
2005-03-24 14:59:52
トラックバック、初です。

こういう風に、みんなの感想がつながっていくのですね。

どうもです。
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どもです。 (Li)
2005-03-25 00:57:49
初めまして。

いつも読んでる「広告批評」という雑誌があるんですが。

そこで去年の夏くらいに柳楽くんがインタビューに答えてたんですけど。

「台本はなかった。」って言ってました。

それを読んで自分的には辻褄が合ったし、

なんか更に監督とキャストの凄さを感じました。

う~んと唸らされました。
返信する
◆Liさま◆ (distan)
2005-03-25 01:08:52
へぇー。台本なかったんだ!なるほどね。

あのリアルな、セリフは、そういうわけだったんですね。納得です。

それにしても、監督と出演者との人間関係というか、信頼関係、すごいですよね。

私も「う~ん」です。

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こんばんわ。はじめまして (ANNA)
2005-03-25 22:54:27
TBありがとうございました。

ほんと、こころにひびく映画でしたね。

いろいろな意味で。

こちらからもTBさせていただきますね。

では、また!
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トラックバックさせてもらいました (つっきー)
2005-03-26 01:56:06
自分の『誰も知らない』の記事をどこにTBしようか悩みましたが、やはりこちらにトラックバックさせていただくことにしました。



私は他の皆さんほど、「重い」「痛い」などのネガティブな感想は持たなかった、ちょっと変わりダネかもしれませんね。
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あなたは、私のはじめてのTBです。 (森田忠光)
2005-03-26 12:26:52
トラックバックありがとうございました。

「誰も知らない」以外の、これから私の推薦しようと思っている映画が、まだあなたのブログに出ていないので、少し残念でした。例えば「天国の本屋 恋火」です。ちかく記事にしますのでまた見てください。ご活躍をお祈りします。
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nobody knows (ma)
2005-03-27 12:52:48
TBありがとうございました。



こんなことが実際に起こったことを思うと、ほんと重い気持ちになりますね。

自分も含めてnobody knowsですね。
返信する
◆森田忠光さま◆ (distan)
2005-03-27 13:46:13
「天国の本屋 恋火」は、ぜひ観たいと思っている作品の一つです。レンタル屋さんにいついっても、貸し出し中の状態で(汗)………。
返信する
誰も知らない (kattsu)
2005-03-27 22:35:22
トラックバックありがとうございました!



distanさん、映画がとっても好きなんですね~。



私も趣味のひとつが映画です。

最近、ちょっと映画離れしていたのですが、

distanさんのブログを見せていただいて、

またいろんな映画を見てみようかな~と、思いました☆



またお邪魔しますね!

返信する
Unknown (Unknown)
2005-03-27 22:40:04
TBありがとうございました。まだやりかたがわからなくてTBできずスミマセン。子供達の演技が本当に自然で「ドキュメンタリー的」という表現はぴったりですね。
返信する
こんにちは (ai)
2005-03-27 22:48:39
TBありがとうございました。

TBのしくみがまだ良くわかっていなくてもうしわけないです。

子供たちは本当に自然体で「ドキュメンタリー調」という表現はぴったりですね。
返信する
TBありがとうございました (かぁ)
2005-03-28 18:47:09
確かに、重い映画でしたね。

3人の子持ちの母としても、ズッシリとのしかかる物がありました。

主人は「YOUめ~!」と怒ってましたが、「YOU」さん本人には罪はないよと、軽くツッコミを入れ。。。

しばらくは胸の中はどよ~んとしてしまいました。
返信する
誰も知らない (ももりん)
2005-03-29 10:11:20
TBありがとうございます。

何よりこの映画を見た感想は

“重い・・・”

でしたね。

子供達がかわいそうで・・・

考えさせられましたね。
返信する
お邪魔します (macyafuj)
2005-04-04 00:55:48
TBありがとうございますっ。



「誰も知らない」、観終わっても余韻が残りますね。

是枝監督「ディスタンス」未見なので、

近々観てみたいなぁと思ってます。
返信する
こんにちは^^ (はち)
2005-04-04 03:36:09
こんにちは、トラックバックどうもありがとうございました~!!!嬉しいですw



子ども達の演技凄かったですよね~><そしてゆきちゃんかわいいw



私の記事でも書きましたが、やっぱり台本なしで指示だけでやったという監督が一番凄いと思いました。あ、いや、台本渡されなかったのは子ども達だけなのかもしれないですがwうあぁ、本当は全然良く分かってないんですwアマゾンのDVDの説明のところ見ただけでしてw



でも、とにかく、凄かった…ですねw



では!本当に、トラックバック凄い嬉しかったです!どうもありがとうございました!
返信する
TBありがとうございました (あやこ)
2005-04-04 08:47:33
私もユキの靴の音には切なくなりました。子供たちみんな良かったです。全員(特に柳楽くん)が物語の途中も大きくなっていくのも印象的でした。

映画は好きなので、これからもお邪魔させて下さい★
返信する
TBありがとうございます。 (さばきち)
2005-04-04 19:33:00
こちらからもTBさせていただきました。

私も、この映画の「重さ」に結構へこみました。淡々としているだけに、なおさら。でも兄弟の誰か一人でも涙を流していたなら、ここまで重くならなかったのではとも思います。

こんなぴったりなタイトルはない。

返信する
TBありがとうございまいた (nico)
2005-04-05 08:23:49
TBありがとうございました。

嬉しいです~。



ほんと重い映画でしたね・・・。
返信する
Unknown (takato)
2005-04-06 06:59:23
トラックバックありがとうございました。



仮に、自分の住んでいるマンションの下で子供たちが

あんなふうに住んでいた時、自分は気付くだろうか。

そして、気付いた時、ネガティブな気持ちを持つだけで

なく、何か具体的な行動を起こすだろうかと考え、

東京って恐ろしいところだと改めて思いました。



抽象的な表現ですいません。当方からもTBさせて

頂きました。今後ともよろしくお願いします。
返信する
「誰も知らない」 (soro^^ ~)
2005-04-06 08:06:31
トラバ、ありがとうございました。(^-^)/

distanさんのブログを拝見して、ますますこの

映画を観る日が、楽しみになってきました。

返信する
誰も知らない (umi-sora)
2005-04-06 10:40:27
TBありがとう



本文にも書きましたが、韓英恵嬢に惹かれました。

彼女のプロフィールに「ピストルオペラ」という作品名を見つけ、一気に記憶が蘇りました。

なるほどあの山口小夜子の生まれ変わりのような幼女が彼女だったのだなあ・・と、感慨もひとしおです。



作品中で(誰も知らない)彼女は、見捨てられた自分と同じ属性(柳楽兄弟)を見つけ、彼らと関わることで少しづつ救われていく感情を、説明無しに微妙な表情のニュアンスだけで演じきっていたと思います。

なによりもあの凄みを含んだ存在感が印象的でした。
返信する
トラバいただいたようで・・・ (hanna)
2005-04-08 11:11:34
はじめまして。

トラバいただいたようで、どうも・・・。



私の記事もトラバさせていただきました。





返信する
TBありがとうございました (かなで)
2005-04-08 16:57:32
こちらからもTBさせていただきました。



邦画で久しぶりの佳作な作品でしたね。

個人的に難を言えば、終盤で挿入歌を入れてほしくなかったです。

全編に渡って押し付けがましくない演出を通していたのに、あの歌でアキラの心情を押し付けられたような気がしてそこだけが少し残念でした。
返信する
◆かなで様◆ (distan)
2005-04-09 03:52:51
>終盤で挿入歌を入れてほしくなかったです。

それ、私も同感です。
返信する
遅くなりましたが、TBありがとうございました (中村父さん)
2005-04-09 23:26:20
TBありがとうございました。



本当に重い映画でしたが、現実にこんなことが起こっているということを真剣に考えなければいけないのではないでしょうか。
返信する
TBありがとうございます (SATu)
2005-04-10 02:54:33
TBありがとうございました。

めったにTBされることなんてないのでびっくりしました。



それでは、ありがとうございました。
返信する
お初です。 (かむじゃが)
2005-04-11 05:02:01
トラバありがとうございました。

確かに、何かを感じる重い作品になっていました。

それと、柳楽優弥くんの将来に期待ですね。

歪まないでそのままいい役者さんになって欲しいものです。

では、失礼します。
返信する
TBありがとうございました! (kiri★tech)
2005-04-18 14:35:03
実際の事件がモチーフっていうのが、

さらに話の重さに拍車はかけてる気がしますね。

大人の都合で子供が犠牲になるのは見ていてホント

辛いです…
返信する
やっと見ました。。 (rococo こと tomoko)
2005-04-22 14:49:29
「誰も知らない」やっと借りれて見ることができました。。

メイキングもご覧になったんですね~

私は先にメイキングを見てしまっていたんですけど、

さすが、是枝監督って感じでしたよね!

監督自身も、そろった役者たちが奇跡の出会いと言っています。

その奇跡と、事件の深刻さが、私たちの心に重いものを残したんでしょうね。。



トラックバック、させていただきました。

これからもよろしくお願いします!!
返信する
TBありがとうございました。 (Mr.G)
2005-04-28 02:07:43
TBありがとうございました。



この映画、GONTITIの音楽も素敵でしたね。

でも好きか嫌いかと言われたら、ウーンと唸ってしまいます・・。

返信する
はじめまして。 (ニチ)
2005-04-30 21:11:23
TBありがとうございました。

最初から全部見直すと、

最初の子供たちの目は、本当に子供らしかったですね。

それが段々と変っていく様子が、重さの正体なのでしょうか。
返信する
こんにちは。 (nicole)
2005-05-01 16:58:59
TBありがとうございました。

何度も見たい、そんな映画でした。



見たいけどまだみていない、

そんな映画をたくさん紹介されていて

参考になります。

また拝見させていただきます。
返信する
「幻の光」からのつづき (alf)
2005-05-04 05:27:17
TBKありがとう。



「誰も知らない」が、「幻の光」のつづきだと思うのです。

「ワンダフルライフ」は、是枝監督の感じ方の過程を描いてのような気がします。



DVDの「幻の光」と、劇場版とは編集が違います。機会があれば、劇場版をもう一度見たい。







返信する
TBありがとうございました。 (Ruka)
2005-05-06 15:18:19
初めまして。昨日作ったばかりの初めてのブログなのでよく解らない事だらけですが…^^;(TBについてもよく解っていませんが…)

ありがとうございました。
返信する
たびたびすみません。。 (Ruka)
2005-05-06 15:20:24
貼り間違え?みたいだったので…。ごめんなさい。。。
返信する
TBありがとうございます。 (xxwataruxx)
2005-05-08 20:55:20
TBありがとうございます。



こちらからもTBさせていただきます。

また他の作品とかも共感するのがあったらさせて

いただきますね。

よろしくです。

返信する
TBありがとうございます (sayaendo)
2005-05-11 12:33:35
私の感想文にTBして頂いて嬉しいです。

この映画はほんと心が痛いですよね。

どんな状況でも泣かない子供達。

どんな環境でも前しか見ない子供達。

生きるってことについて考えました。

また遊びにきま~す!
返信する
Unknown (ヒビノフウケイ)
2005-05-12 19:45:46
TBありがとうございます。



そっか~、この映画は台本がなかったのですね。

台本がなくて、あの自然な演技、台本がないから、あの自然な演技、どちらにしてもすごいです。
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はじめまして (寒月)
2005-05-18 06:10:39
初のTBです

どうもありがとうございました。



「誰も・・」を見た後

涙が止まらなくって

「この子達の今後は、どうなるんだろう・・」

そればかりが頭の中に残っていました。

心にズシッとくる映画でした。

また遊びにきますね
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