日産元社員を逮捕＝営業秘密、持ち出し容疑―神奈川県警

　

　　日産自動車の元社員が社内データを不正に持ち出したとして、神奈川県警生活経済課などは１４日、不正競争防止法違反（営業秘密領得）の疑いで同県茅ケ崎市柳島海岸、派遣社員柴山哲也容疑者（５２）を逮捕した。

　　同課によると、柴山容疑者はデータの持ち出しは認めたが、「不正な利益を得る目的はなかった」と容疑を否認している。

　　逮捕容疑は在職中の２０１３年１２月?１４年２月、不正な利益を得る目的で、横浜市の日産本社でサーバーにアクセスし、営業秘密に当たるファイルデータ８件を自分のＵＳＢメモリーなどに複製して不正に持ち出した疑い。

　　柴山容疑者は当時、グローバルマーケティングストラテジー本部に勤務。データはモーターショーでの車の演出に関する情報だった。社内調査で発覚し、昨年４月に懲戒解雇された後、中国系の自動車会社に勤務していたという。

　　日産では昨年、別の元社員が転職先の自動車会社に新型車の販売計画などのデータを持ち込んだとして逮捕、起訴されている。（了）

　柴山哲也（しばやま・てつや）

　　第２０回中原中也賞（山口市主催）は１４日、岡本啓さん（３１）の詩集「グラフィティ」（思潮社）に決まった。賞金１００万円。授章式は４月２９日、同市のホテル松政で。

　　岡本さんは仙台市出身で、京都市在住。詩は米国で書いたもので、街の空気を吸い込みながら、世界を肯定的にとらえた点などが評価された。