桃太郎ニュース 日本シリーズJTカップ最終日(7日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)宮本は優勝が決まった瞬間、家族と抱き合って喜んだ。逆転Vだ。
「うれしい。日本シリーズには、特別なものがある。100点満点のゴルフができた」
序盤からバーディーを重ね、16番で単独首位に立った。17番(535ヤード、パー5)では残り245ヤードを3Iで2オン。6つ目のバーディーで、通算10勝目を決めた。
9月の「ANAオープン」で4年ぶりのツアー優勝。40代となって初めて頂点に立ち、この大会の出場権を得た。出場枠が30人前後のエリート大会に、4年ぶりの参戦。「1年間頑張った人だけが出られる」と強い思いで挑み、26歳だった1998年、29歳だった2001年大会に続く13年ぶり3度目の優勝だ。
1990年代、2000年代、2010年代と“3年代”をまたいでのV。1970年代に4勝、80年代に1勝、90年代に2勝と計7勝している尾崎将司(67)に次ぎ2人目の快挙だ。息の長さを示す数字。芹沢信雄(55)を師と仰ぐ“兄弟子”の藤田の大会3勝にも並んだ宮本は「藤田さんと一緒に4勝目を目指したい」と宣言した。
夫人・朋美さん(42)、長男・翔太郎くん(8)、次男・悠生(ゆうき)くん(6)が見つめる前で優勝した。「最後の最後にご褒美を頂けて夢みたい。家族の目の前で優勝できたのは初めてなのでうれしかった」。1年を締めくくる会心Vに、宮本の白い歯が輝いた。
宮本 勝昌(みやもと・かつまさ)
1972(昭和47)年8月28日生まれ、42歳。静岡・熱海市出身。13歳でゴルフを始める。茨城・水城高から日大に進み、1年時に「日本アマ」優勝。95年プロ転向。98年「つるやオープン」、2001、10年「日本ツアー選手権」などツアー通算10勝。99年は米ツアーに挑戦。今季獲得賞金は9104万8150円でランク5位。1メートル74、76キロ。
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