スタニスワフ・レムの、今は品切れになって新刊書店では手に入らない文庫本が本棚の隅っこから出てきたので、読んでます。奥付によろと昭和57年の刷。西暦だと1982年ですな。『宇宙創世記ロボットの旅』というやつ(もう一冊、『ロボット物語』というのも出てきたので、次に読むことにしてます。こちらも同時期の刷)。
で、これが面白い。レムと言えば、もちろん『ソラリス』が有名だけれど、それとはちがう魅力が堪能できる。
同時に感心するのが、訳者(吉上 昭三、村手 義治)の力量の高さ。ポーランド語(でしょうな)で書かれた、語呂合わせやら数学用語やらでいっぱいの、やりたい放題の虚構の世界を、逃げずにしっかり日本語に訳している。…いや、原文読んでないし、読めませんけれど、この訳業がいい加減な仕事ではないことは感じ取れるのであります。
そこで思うのですが、今みたいに英語一辺倒の世の中になると、こういう、非英語圏の文化とのチャンネルが狭まってしまうのではないのか、たいへんな損失が起きつつあるのではないかと。
「必要なことは英語になっている」「英語で読めないことはすべて異端の教義である」「だから英語以外のことばを禁じるのがよい」とかいう人もいますけどね。たぶん。
で、これが面白い。レムと言えば、もちろん『ソラリス』が有名だけれど、それとはちがう魅力が堪能できる。
同時に感心するのが、訳者(吉上 昭三、村手 義治)の力量の高さ。ポーランド語(でしょうな)で書かれた、語呂合わせやら数学用語やらでいっぱいの、やりたい放題の虚構の世界を、逃げずにしっかり日本語に訳している。…いや、原文読んでないし、読めませんけれど、この訳業がいい加減な仕事ではないことは感じ取れるのであります。
そこで思うのですが、今みたいに英語一辺倒の世の中になると、こういう、非英語圏の文化とのチャンネルが狭まってしまうのではないのか、たいへんな損失が起きつつあるのではないかと。
「必要なことは英語になっている」「英語で読めないことはすべて異端の教義である」「だから英語以外のことばを禁じるのがよい」とかいう人もいますけどね。たぶん。
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