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OYAMA CROSSROAD BLUES

mimi-tab.社長の妄想迷走奔走日記

音響ハウス第1スタジオ

2015-09-25 11:30:10 | 日々
昨日は久し振りの古巣・音響ハウス。久し振りに来ると思い出すこと多々あり。9000jのメーターも年季はいってきているなぁ、、、。

このスタジオのDynaudioのラージ・スピーカー、実は発注色はブラックだった。当時のチーフエンジニアはソフトバッフルの色と合わせたかったらしい。俺はスタジオを暗くしたくなかったし、当時は珍しいナチュラル仕上げも素敵だと思ったので間違えて来て良かったと思った。でもたぶん間違えたんじゃなくて確信犯だったんじゃないかな。当時、Dynaudioは後発で売りだしたばかり。広告になっていたロンドン・エアースタジオのラージもナチュラル仕上げだったから、これをイメージカラーにして売りたかったに違いないのだ。日本で初めて入るDynaudioがありきたりの「黒」ではあまりよろしくなかったであろう。

世界初導入の目玉SSL9000Jコンソール。当時、これには超目玉機能としてディスクトラックというハードディスクレコーダーをオプションでつけられた。1995年としては画期的だが懐疑的で発注はしなかった8GBのHDR、、、、だった筈なのだがSSL社主催の9000J発表会に参加したら最後に「この世界で初めてリリースされ音響ハウスに導入される9000Jはディスクトラック付きでございます!」と宣言された。驚いたー。その前に隣り合わせた同業者との会話で「買わなかったよ」と言ったばかりだったからなおさら。当事者も騙された、これぞ本当のサプライズ。でもこれにはどうしても目玉商品を導入させたいSSLの思惑があったのであろう。実効支配的フライング。その後のやりとりの詳細は教えてもらえなかったが、猛抗議→謝罪→売り込み→諸条件のすり合わせ→導入となる。そしてほぼ使われないまま返却されていった、、、、。

この時のデザイナーさんは個性的な方で色々相談に乗っていただいた。無知なオレは彼をかなり呆れさせてしまったが、、、。ギザギザの鉄製階段は彼のアイデア。素晴らしいデザインだと思ったけれど、お披露目前日の最終チェックで施工会社社長の”怪我するおそれがある、けしからん”の一言でゴムキャップが被せられた。確かにその通りではあったが、ノコギリ型のシャープでモダンなデザインは台無しになった。写真を見ればカバーがしてあるところと無いところの見栄えの差は歴然。しかし、まあ、仕方がない。レンガ風の壁はイギリスなど海外のスタジオから採用。そこに黒板ではなく御影石のボードを埋め込んだのもデザイナー。レンガと御影石。同じ”石”を組み合わせてテクスチャーの違いで変化をつけている。写真は無いけれどエレベーターのつら面の壁にはバーズアイメイプルの化粧板が貼られて、ギター好きのオレは密かに興奮した。

飲み屋での殴り合いもあったな~。語りだしたら止まらない1994年~1995年の思い出。











音響ハウス1st

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