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DEEP ACIDなんでもかんでも日記・ヤプログ!より移行

私にとってブログは「放送局」です。常に発信していなくてはならない。 発信が止まったらそれは「放送事故」です。

大森カンパニープロデュース人情喜劇シリーズvol.9「いきどおり」@下北沢小劇場B1

2019-11-30 21:23:31 | 映画・演劇・美術
 急に寒くなって体調いまいちなのが残念だが、とりあえずチケットがあるので下北沢へ。下北沢の街も再開発で風景が変わり、予想通り道に迷い、会場到着はギリギリ、北沢タウンホールの地下か。
 舞台にはちゃぶ台、朝ドラっぽい昭和のシチュエーション?客席は女性が多い、有美ちゃんファンは少数派w。
 そんな昭和の香り漂う舞台設定だが、立派に現代の物語。と言うか、「みとりし」に続いて再び、人の死を通じて家族のあり方を見つめる物語。有美ちゃんはほぼ主役、喪服姿。と、ここまで書くとシリアスな話と思いきや、喜劇なのです。もちろん、ドタバタしたものではなく、故人を偲びながら語られる昔話にたっぷりとペーソスがある。そんな人間くさい笑い。
 なんと言うか、体調かいまいちで心が弱っているからこそ、平成にも令和にも通じる普遍的な人情にウルッと来る。寒い季節だからこそ、こういう暖かさが、身体にも心にもしみる。平凡だけどみんな個性的で愛すべき登場人物ばかり。そして、有美ちゃんは、ラストのカーテンコールの挨拶ですら、まだ目や鼻を真っ赤にして、この物語の感動の中を生きている。本当に、観ている側も、演じている側も、この物語の中で感動を共有した。そんな素晴らしい時間を入り込んだ1時間40分。人生、良いこともあれば悪いこともある、そんな縮図が自宅葬で展開されれば、そりゃ悲しみの中に笑いも生まれる。
 つまり、有美ちゃんは今、グラドル時代のような華やかな露出はしてないいけど、ものすごく良いお仕事をしてるんだ、と確信を持って言いたくなる素晴らしい人情ドラマなのでした。さて、帰ったら明日のマラソンレースの準備をしないと。

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