寺山修司/吸ひさしの煙草で北を指すときの北暗ければ望郷ならず

2018-02-10 20:14:07 | 空見屋のスマホで絶句Ⅱ




   花を奉る/石牟礼道子


春風萌(きざ)すといえども われら人類の却塵(ごうじん)

いまや累(かさ)なりて 三界いわん方なく昏(くら)し

…中略…

然(しか)して空(むな)しとは云はず 

現世はいよいよ 地獄とやいわん 虚無とやいわん

ただ滅亡の世せまるを待つのみか

ここにおいて われらなお

地上にひらく一輪の花の力を念じて 合掌す


(2011年4月 大震災の翌月に 石牟礼道子) 『なみだふるはな』より









   春星や暗か文学者と呼ばれ/青萄







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5 コメント

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Unknown (青萄)
2018-02-11 12:29:40
マンションベランダの盛んなる、プランター植栽イヌフグリ、H編集長真におめでとうございます👏

犬ふぐり咲いて横須賀ストーリー/青萄

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Unknown (みなと)
2018-02-11 15:07:58
石牟礼道子氏亡くなりましたね(^_^;)
大宅壮一賞に決まるが、
受賞辞退 水俣病の方に添われた反骨の
小説家でした。読んだことが無いのですが(;'∀')

寺山修司、昔ラジオで何時も聞いて居ました。

犬ふぐり咲いて・・良い句ですね。
みなとは、犬ふぐり ふぐりが何となく恥ずかしくて
句に出来ません(^_^;)
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Unknown (まどん)
2018-02-11 17:08:19
青萄さん、こんにちは!
訃報入ったのは昨日でしたね。
本読みたいなあとちょうど思っていました。
『なみだふるはな』図書館で探してみます。
(犬ふぐりのプランターは驚異的でした~☆)

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Unknown (青萄)
2018-02-11 21:51:22
みなとさんこんばんは🐱
今日は動物園の裏側の路をぐるぐる回って、石牟礼さんへ、自分なりのお弔いのつもりでした。寒い日でしたね❄
『苦海浄土』での大宅壮一賞は、たぶん受けないで正解でした。本当に辛い本です。反骨というより彼女は水俣で、自分は水俣病にならなかったという我が身に負い目のようなものを感じていたかもしれませんね、人の気持ちはわかりませんが…。私もとても苦しくて、なかなか読み進めない本でした。
石牟礼さんも作家というより詩人でしたが、寺山修司、最近また評価されているようです。高校生の頃はマネこき小僧とか言われて俳壇から批判されていました。およそ常識的なところからは外れて居はしましたが、天才的詩人ではないでしょうか。



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Unknown (青萄)
2018-02-11 22:07:04
まどんさんこんばんは🐱
『なみだふるはな』は図書館に置いてあります。85歳を過ぎての対談集ですが、非常にclearな内容であり、通常のお婆さんという感じが全くしませんで、まさに驚異的であります。
今日は動物園の後がけっこう忙しくて、ガソリン入れて本屋寄って、酒飲みらの宇都宮宴会場への送り迎えなどやっと済ませ、先ほど帰宅しました🙆
日光は嵐、ゴミ出しにでたらどこかの物置が吹き飛ばされそうな風🍃が(笑)



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