コケコッコー花の残花↑ナニゴトも「ひかいめ」に↓
テレビをつけるとバラエティ番組ばかりで、わいわい騒ぐのがコミニュケーションだとでも言いたげに、みんなでひたすら楽しそうに振る舞っている。
書店に行けば………本の配置それ自体が「時間をかけてゆっくり考えていたりしたら時代から取り残されるぞ」という信号になっている。
しかしこれらの現象は時代が明るく楽しいことを語っているわけではなく、むしろ閉塞していることの証明でしかないだろう。
生きるということの本当のところは、多数派のままではいられないのを痛感することで、要領のいい人たちから「ぐず」と言われるような遅さで考えつづけることでしか自分としての何かは実現させられない。拠り所は、明るさや速さや確かさではなくて、戸惑い、途方に暮れている状態から逃げないことなのだ。 (保坂和志「途方に暮れて、考える-あとがき」より)
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