遺伝子検査の結果、異変は見られなかったということでした。
「家族性大腸ポリポーシスはなかったので、こちらでの外来は今日で終了になります」
にこやかな先生だったが、淡々と話された。
「私たちの先輩たちが研究を重ねて、今はこのように検査でわかるまでになったんです」
「もし、ポリポーシスであっても、それはその人の特徴なので。
スキーの選手でがんばっている人もいるし、CAの方も普通に元気に働いています。
糖尿病(←確かそう言ったような・・・自信ありません)とかとおんなじで
一緒に付き合っていくだけですから」
そんなようなことを話してくださった。
よかったですね!と大喜びの展開かと思ったから、
あー、他の患者さんのことを考えて言葉を選んで話されているんだな、
って色々想像しました。
特にウチの場合は、妹がそうだからなおさらなのかもしれない。
それゆえ、妹の杏ちゃんはあんなにも前向きで、
「遺伝性のこれはそういうものなんだしぃ、取っちゃえば終わり~って感じ」
なんて言えるまでになるんだ。
土曜日まで、熱心で、人の痛みに敏感で、先輩の努力に感謝して
にこやかで、やわらかくて、ホントいい先生でした。
私は、その日初めてじんべのお伴で行って横に座って聞いていたのですが、
本当にホッとして、安堵しました。
そのあと、外のテラスでコーヒーを飲んで、
しみじみ今日の喜びをかみしめました。
彼は、もう3回目だからと、私ほどの安堵感やうれしさはなく、冷静でした。
(前回の大腸内視鏡検査で異常がなかったので、かなり安心していたのかもしれません。
でも、その時は杏ちゃんと一緒に結果を聞いたので、それこそ手放しで喜んじゃ悪いなって
冷静にしていたそうです)
この日は、雨の予報が、ちらほら青空も見えて、
心も晴れ晴れ、
いい一日が始まりだしました。
私たちは、せっかく有明まで来たのだからと、
「恐竜橋(東京ゲートブリッジ)」に行くことに。
つづく