Dear..

誰かの親愛なるあなたである、みんなのために、時々コッソリ更新中・・・。

通り雨

2006年06月29日 | 日常
朝から蒸し暑い天気。午後になり、北から灰色の雲が押し寄せてきた。
『雷三日』と言うけれど、どうやら今日も昨日のように一雨来そうだぞ…。

案の定、次男の園バスが家に着いて間もなく、バラバラと雨が落ちてきた。
今日は次男の習い事で留守にする。長男の帰宅まで待つとタッチの差で間に合わない。長男、今日はかぎっ子。
玄関を見ると、傘も置き傘も家に置きっぱなし。まずいな、この分だと、長男が帰宅する頃、本降りになりそうだ。
甘やかしすぎかなと思いつつ、玄関先で濡れ鼠になって一人鍵を開けている姿を思い、可哀相になって昇降口まで傘差し歩いて傘を置いてくる。
歩いてもいくらもない学校まで行くだけで、ジーンズはひざ下までビッショリ。やれやれ参った。下駄箱に息子の靴を探し、踏みつけになっている靴のかかとを直して、そこへ傘を引っ掛けて帰る。日頃ボンヤリしている長男も、これならさすがに気がつくだろう。

夕方。次男の習い事から帰り、自分の傘を置こうと玄関先を見ると、学校へ持って行った傘がない。サテは長男、自分の靴に引っ掛けてある傘すらも気づかず帰ってきたか?

「傘は?学校に持って行ったんだよ。」
「え~、知らないよ。傘なんて、なかったよ。お母さん、僕の靴間違ったんじゃない?」
「だって、下駄箱に名前が書いてあったよ…間違ってないと思うなぁ~。」

どうやら本当になかったようだ。長男、着ていた上着を頭から被り、走って帰ってきたらしい。

下駄箱の靴から傘が滑り落ちたのかなぁ~。考えにくいけど。
考えたくないけど、誰かが持って行っちゃったの?



市内には学校崩壊している所もあるそうだが、長男の行っている学校は平和そのもの。
荒れた学校から転入された隣のクラスの先生によると、息子の学年は年の割に幼く、しつけがされていないので、『もっとシッカリしろ!』と言いたくなる事はあるそうですが、こんなコト言っちゃあ何だが、素直で天真爛漫な良い子ぞろいです。エエ、ワタクシ親バカ入ってます。4年間、学年部長やってますから。
1・2年には生活科の引率で、往来の車に頭を下げて学区内の沼まで子供たちを運び、タコ糸にスルメつけて、スルメ取られた子には分けてやって一緒になってザリガニ釣りしたり(スルメ大人買いするなよそこの大人)、林で秘密基地を作ってみたり、読み聞かせしたり、一升釜にいくつもコメ炊いてやってみんなでカレー食べたり、ゲームしたりで、彼らの笑顔をたくさん見てきた。100人足らずの4年全員、顔を覚えるのは苦手なほうだけど、ほぼ全員の顔がわかる、しっかり情が涌いてる。
長男の傘を持って行っちゃったのは、あの子達ではないと信じたい。もし、持って行っても、何かの間違いか、それほどの悪気はなかったのだと信じたい。

でも。
他にも学校で物がなくなると言う。
パート先でサボってメール打っているのを指摘されて逆切れする親がいると言う。

気づくと晴れている私の心にも北から灰色の雲が押し寄せて来るようです。

最新の画像もっと見る