田口ランディさんのBLOGで衣装の話からアシリレラさんの話、
そして火の神の話へと移り変わっていました。
そのなかで
>琉球の人たちも、アイヌの人たちも、火の神様を最も敬う。
という一文がありました。
沖縄でも現代社会においてたぶん火の神とか火のエネルギーとかを体感するのは
おそらくものすごく少ないのではないでしょうか。
身の回りにある『火』といってもガスコンロの火とか、アロマキャンドルの火とかそんな感じですよね。
沖縄にはいまだヒヌカン(火の神)を家庭内で祭っています。
(↑クリックで以前の記事へ)
それはやはり火の神への畏敬の念であり沖縄の昔からの文化。
そしてそれ以上にこのヒヌカンは他の神様へのメッセンジャーとしての機能もあるといわれています。
しかし、現代の沖縄では『火』への畏敬の念はうすまり、ただの形式的なものになりつつあります。
なぜそうなったのか?
理由は簡単、『火』を扱っても怖くないから。安全性というもので「火」のエネルギーを抑えているから。
「ライターでろうそくに火をともすのが怖いっ」という方はおそらく多くないとおもいます。
怖くない物に畏敬の念は生まれないですもんね。
ですが、ぼくは正直「火」というエネルギーはものすんごいと思います。
ほんとにものすごいんですよ、自然の火は。
ぼくの実家が陶芸を営んでいまして、ぼくは中学生ぐらいからずっと「窯焚き」というのを手伝っていました。
その頃は登り窯、この「火」を5日間絶やす事無く燃やしつづけるんです。
そして最高温度は1200度をオーバーします。
皆さんは1200度の世界を見た事があるでしょうか?
窯の中という閉じた世界ですが、そこはまったく普通とは異なるものが存在します。
そのエネルギーの元は沖縄の山に生えているリュウキュウマツです。
このリュウキュウマツを業者が伐採し加工とかしていくと、枝やいらない部分がでますよね?
それをぼくの親父が買い付けて窯の薪(マキ)に使い、
窯を焚き、温度を上げていくんです。
自然のモノ、土と松だけを使ってその世界を作り出す、
そしてそこでただの土の塊が「陶器」へと生まれ変わるんですよ。
ただ形を作るという事ではなくて、
その一連の流れや技のことをきっと「陶芸」というんだと思います。
それではちょっと回りくどかったかもしれませんが
実際の窯焚きの状況をみてみましょ~(=^^)9イエェー
これは2年ほど前に最後に登り窯を焚いた時の写真です。
これがぼくの親父ですね。
そして奥にあるのが窯、すでに火を入れて3日間。
この日が最後の「攻め」をする時です。
↑こういう風にどんどん薪を窯の中へいれ、温度を上げていくんです。
窯の上にはヒヌカン(火の神)を祭っています。
今回の窯の成功を祈願しながら。
窯の横にあるのが火のエネルギーになるマキ、
熱い窯の横に立てかけておく事で水分を飛ばしているんです。
廻りにもたくさんのマキがころがってますけどね(^^;
あぶりの時はまったく煙が出ません。
なぜなら煙というのは「不完全燃焼」するから発生するんですよね。
つまりこの窯へと入ったマキはほぼ100%完全燃焼でエネルギーになるんです。
しかし、
「攻め」の行程に入ると煙が出るようになります。
マキの量が増える事によって完全燃焼しきれないんです。
ですがそれでOKなんですよ。
マキというのはそもそも「おき」を作るために入れるんですから。
「おき」が増えることで窯の温度がどんどん上がっていきます。
そして・・・
のぞき窓から見える窯の中の風景、
窯のなかで作品が光るんです。
ここからが勝負です、温度を絶対に下げないでどんどん上げていきます、
リュウキュウマツの大きなものを窯へ差し込んでいくと。。。
「ゴォー」という音とともに煙突から火柱が立ち上がりました!
窯焚きは何度も手伝っていたのですが、こんなにでかい火柱が上がるのは初めてです。
窯の中から光がほとばしる
写真にする事は難しいっす、
中をのぞくと龍に乗ったシーサー達が並んでいました。
不思議なんですけどみんないい顔してるように見えるんですよ。
みんな最初は赤っぽいのですが、だんだんとオレンジに変わっていき、
1200度に達した頃には窯の中が真っ白な世界になります!
その光輝いている中でシーサー達がわらってるんです。
なんと言うか・・・ものすごくいいんですよ!サイコーです(=^^)9イエェー
最後に窯の中の動画を。焔(ほのお)が生き物のように動いてるのが見れますよっ
要クイックタイム。
僕はこういう環境で育ったので火や自然に対する畏敬の念があったります。
体験する事でそういうの、生まれるとおもうんですよね。
昔はみんな身近にそういうエネルギーがあったから恐れ敬っていた。
だからどうだって訳じゃないですけど、
そういう世界もありますよ~というお話でした(^^)!
ながながと読んでくれてありがとうございます!
ちなみに龍はこんな感じに↓
シーサーはこんな感じになりました。
面白いッスよね~(=^^)9イエェー!!
P.S ランディさんシンポジュウムとコンサートがんばってくださいね~
アイヌとアルタイ、どこかで何かがつながっていそうです。
←沖縄情報満載・画像一覧・新着記事
そして火の神の話へと移り変わっていました。
そのなかで
>琉球の人たちも、アイヌの人たちも、火の神様を最も敬う。
という一文がありました。
沖縄でも現代社会においてたぶん火の神とか火のエネルギーとかを体感するのは
おそらくものすごく少ないのではないでしょうか。
身の回りにある『火』といってもガスコンロの火とか、アロマキャンドルの火とかそんな感じですよね。
沖縄にはいまだヒヌカン(火の神)を家庭内で祭っています。
(↑クリックで以前の記事へ)
それはやはり火の神への畏敬の念であり沖縄の昔からの文化。
そしてそれ以上にこのヒヌカンは他の神様へのメッセンジャーとしての機能もあるといわれています。
しかし、現代の沖縄では『火』への畏敬の念はうすまり、ただの形式的なものになりつつあります。
なぜそうなったのか?
理由は簡単、『火』を扱っても怖くないから。安全性というもので「火」のエネルギーを抑えているから。
「ライターでろうそくに火をともすのが怖いっ」という方はおそらく多くないとおもいます。
怖くない物に畏敬の念は生まれないですもんね。
ですが、ぼくは正直「火」というエネルギーはものすんごいと思います。
ほんとにものすごいんですよ、自然の火は。
ぼくの実家が陶芸を営んでいまして、ぼくは中学生ぐらいからずっと「窯焚き」というのを手伝っていました。
その頃は登り窯、この「火」を5日間絶やす事無く燃やしつづけるんです。
そして最高温度は1200度をオーバーします。
皆さんは1200度の世界を見た事があるでしょうか?
窯の中という閉じた世界ですが、そこはまったく普通とは異なるものが存在します。
そのエネルギーの元は沖縄の山に生えているリュウキュウマツです。
このリュウキュウマツを業者が伐採し加工とかしていくと、枝やいらない部分がでますよね?
それをぼくの親父が買い付けて窯の薪(マキ)に使い、
窯を焚き、温度を上げていくんです。
自然のモノ、土と松だけを使ってその世界を作り出す、
そしてそこでただの土の塊が「陶器」へと生まれ変わるんですよ。
ただ形を作るという事ではなくて、
その一連の流れや技のことをきっと「陶芸」というんだと思います。
それではちょっと回りくどかったかもしれませんが
実際の窯焚きの状況をみてみましょ~(=^^)9イエェー
これは2年ほど前に最後に登り窯を焚いた時の写真です。
これがぼくの親父ですね。
そして奥にあるのが窯、すでに火を入れて3日間。
この日が最後の「攻め」をする時です。
↑こういう風にどんどん薪を窯の中へいれ、温度を上げていくんです。
窯の上にはヒヌカン(火の神)を祭っています。
今回の窯の成功を祈願しながら。
窯の横にあるのが火のエネルギーになるマキ、
熱い窯の横に立てかけておく事で水分を飛ばしているんです。
廻りにもたくさんのマキがころがってますけどね(^^;
あぶりの時はまったく煙が出ません。
なぜなら煙というのは「不完全燃焼」するから発生するんですよね。
つまりこの窯へと入ったマキはほぼ100%完全燃焼でエネルギーになるんです。
しかし、
「攻め」の行程に入ると煙が出るようになります。
マキの量が増える事によって完全燃焼しきれないんです。
ですがそれでOKなんですよ。
マキというのはそもそも「おき」を作るために入れるんですから。
「おき」が増えることで窯の温度がどんどん上がっていきます。
そして・・・
のぞき窓から見える窯の中の風景、
窯のなかで作品が光るんです。
ここからが勝負です、温度を絶対に下げないでどんどん上げていきます、
リュウキュウマツの大きなものを窯へ差し込んでいくと。。。
「ゴォー」という音とともに煙突から火柱が立ち上がりました!
窯焚きは何度も手伝っていたのですが、こんなにでかい火柱が上がるのは初めてです。
窯の中から光がほとばしる
写真にする事は難しいっす、
中をのぞくと龍に乗ったシーサー達が並んでいました。
不思議なんですけどみんないい顔してるように見えるんですよ。
みんな最初は赤っぽいのですが、だんだんとオレンジに変わっていき、
1200度に達した頃には窯の中が真っ白な世界になります!
その光輝いている中でシーサー達がわらってるんです。
なんと言うか・・・ものすごくいいんですよ!サイコーです(=^^)9イエェー
最後に窯の中の動画を。焔(ほのお)が生き物のように動いてるのが見れますよっ
要クイックタイム。
僕はこういう環境で育ったので火や自然に対する畏敬の念があったります。
体験する事でそういうの、生まれるとおもうんですよね。
昔はみんな身近にそういうエネルギーがあったから恐れ敬っていた。
だからどうだって訳じゃないですけど、
そういう世界もありますよ~というお話でした(^^)!
ながながと読んでくれてありがとうございます!
ちなみに龍はこんな感じに↓
シーサーはこんな感じになりました。
面白いッスよね~(=^^)9イエェー!!
P.S ランディさんシンポジュウムとコンサートがんばってくださいね~
アイヌとアルタイ、どこかで何かがつながっていそうです。
←沖縄情報満載・画像一覧・新着記事
ネットサーフィン(ブログサーフィン?)していたら
こちらにたどり着きました。。
だーしゃさんのお父様がつくられた"シーサー"
素敵ですね!
むかーし私が沖縄出身っというだけで
"シーサー"と呼ばれていたこともあり
なんだか気になる存在となっています。(笑)
また、遊びにきま~す。。
はじめまして~!コメントありがとうございます~!
そしてうちの親父のシーサーもほめていただきありがとうございまっす!
そして沖縄出身だけでシーサーって困りますよね~
うちの親父はちょっと変わったシーサー作ってますのでどうぞよろしくです(^^)!
いつでも遊びにきてくださいね~
炎のよさを写せる人ってそうそういないと思いますよ~。
凄い凄い
ぼくはシャッターを切っただけですよ~
窯の中の風景がすごい良かった、だから良く映ったとおもいまっす!
本物はもっとすごいっすから、pyoさんにも一度みてもらいたいですね~!!
何度みても頭のてっぺんから上に何かひっぱられそうな気がします。
見に行ったらやばいかも~。
いつか、主人と一緒にお邪魔したいです。
>窯の中の風景がすごい良かった、だから良く映ったとおもいまっす!
うんうん、凄かったってわかります。
でもそれを受取れる力が、だーしゃさんにあるんだとも思いますよ。
だから写真に残せるんだ、って。
だってね~、窯の話なのにテーマが火と
火の神なのね。
わぁ、そういう風にみえるんですね(^^)!
とにかく窯の中にあるエネルギーってすごいっすよ!
僕は子供の頃からみてますけど、
やっぱりすごいって思いますからね~
ランディさんのBLOGを読んでなぜかこれがひらめいたんです、
不思議ですけど、書きたくなって。
火の神様とかその力とかわかる気がするなぁとおもったんですよ~
自然の力の一部をかりて陶器はできますから、
ガス窯とかだとこんな風にはならないとおもいまっす。
焼く所は人任せなんです。
登り窯の光景はすごいですね。
一瞬と、長い時間と、自然の力と、
人間の力が合わさって、
こんなに素晴らしい世界を作るんだなと、
だーしゃさんの記事から
ものすごく伝わってきます。
感動しました。
びっくりしちゃった。
すごいねぇ。この炎。
ただたんにすごい!
焼き物ができる環境にいつなるのかなぁ。
昨日、ボロットさんのコンサート、行ってきました!
素晴らしかったよ。
魂にずんずんと響きました。
そして、目を閉じて聴いていたら草原で焚き火を炊いているイメージが湧いてね・・・。
そして、ランディさんの衣装も本当に素晴らしかったよ。
半纏からオーラが出てました。
アイヌの魂が縫いこまれていたんだな・・。
沖縄はかがり灯が炊かれるんだね。
成功をお祈りいたしております。
shoegirlさん最近陶芸はじめたんですか!?
ならば是非いちど釜焚きの風景をごらんになるといいですよ~!
登り窯ならなおさらいいです(^^)!
きれいなものが見れますから!!
ぜひぜひです~(=^^)b
そして陶芸作品のアップも楽しみにしてますね~
■kokoさんへ
前からありましたよ~、
ちょっとHTML上おかしいところがあったせいでkokoさん所では見れなかったかも。
今回はみれますよね~
そしてこの火のちからってすごいっすよ!
■sumikoさんへ
行ってきたんですね!
レポート読ませていただきました。
すごいっすね!今から超楽しみですよっ!
草原のイメージが沸いてくるってのがすごいなぁ。
沖縄での公演楽しみです!!