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だんぱ ABCDを語る

ネットワーク対戦型カードゲーム「ABCD」の戦術論・大会レポート等をもっふもっふと語ります。現在、多忙につき遠ざかり気味

【風単色大会考察】 風デッキの抱える構造欠陥と、アンチテーゼとしてのシルフストンピィ

2013-06-01 17:52:23 | 【ABCD】大会を語る

今回の風単大会を総括すると、
シルフストンピィ勢の圧勝であることに異論の余地はないでしょう。

消化された試合数が全体的に少なかったことを差し引いても、
使用した2名のプレイヤー(ミキョウさん、だんぱ)が、直接対決を除いて全勝で駆け抜けたという結果は、
デッキタイプ自体の優位性を証明する上で充分な情報だと思います。

ただし、もちろん、これは結果論です。
私自身、紙一重のゲームがいくつもありましたし、
運が味方した要素も多々あるんじゃないかと思います。
それでも、デッキ選択と調整については、たとえ負けていたとしても自信を持てていました。

今回は、シルフストンピィを選択するに至った背景を中心に、
つらつら書いていこうかなと思います。

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さて、デッキを構築する上で重要こととしては、
「何をもって相手との差をつけるか」に尽きると私は考えています。
予想される相手の動きと、それを上回って先に相手をHP0にするために
どの点で優位をとれるようにするのか、を考えていきます。

で、風単デッキ対決だと「基本並べあい」なんです。

並べあいを制するには、「より多くのクリーチャーを出す」アプローチや
「相手側より強い(大きな)クリーチャーを出す」アプローチがあります。
しかし、毎回毎回そう都合よくできるものでもありません。

そんなことを考えながら私は風デッキの抱える構造上の欠陥に着目しました。
具体的には、下記の2点です。

・盤面の有利不利がついた段階で、逆転が極めて難しくなる
・バトルスペルを複数抱えることで、テンポアドバンテージを失いやすくなる


【欠陥①】盤面の有利不利がついた段階で、逆転が極めて難しくなる

ホードでよくありがちな光景、
超進化or緊急進化を構え、3/3が殴り出す段階で、
すでに勝敗が決していることがほとんどです。

カードの強さと重さの面で、1:1交換が続いていくことになるからです。

全体除去のない風属性では、こうした傾向自体は古くからありましたが、
FDで出てきたエース級のクリーチャーが、その傾向に拍車をかけます。

●[狸親父]
Summon
4(風風) / 450f
----------------
人間の召喚
Atk=0 , HP=1
狸親父は攻撃中(+3 / +2)の修正を得る。

攻撃時3/3、守備時0/1という性能をもつ狸親父は、
序盤に展開できると強力なクロックとなる一方、劣勢ではなんの役にも立ちません。

「2ターン目狸親父からの攻勢」は今大会のポイントの一つです。
引き次第では一方的にこのアドバンテージを取られうるため、何らかの対策が必要であるとともに、
盤面有利を早々に築いて、相手の狸親父をいかに弱いカードにしてしまうかを考えました。


【欠陥②】バトルスペルを複数抱えることで、テンポアドバンテージを失いやすくなる

フリー対戦からずっと思っていたことですが、風を使っていて最悪だと思うのは、
超進化のみを手札に抱える状況でブロックしてもらえず、相手だけがクリーチャーを展開する状況でした。

確かに、現在こそ風誕の宝石があるので、MPのつかいどころの問題が多少緩和されていますが、
バトルスペルの駆け引きをあてにして、一定枚数をデッキに投入することそのものに
リスクが高いと考えていました。
クリーチャーとバトルスペルをバランスよく引くことで機能するデッキは、
その裏側に、バランスよく引かなければならないという根本的な問題を抱えます。
これは、ただでさえクリーチャーのMP域が悩みの種になる風デッキにとって、大きすぎる問題と考えました。

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シルフストンピィを選択した理由は、これらを解消できるデッキであったことが大部分を占めます。

クリーチャーを早く展開することにより、先に攻勢に回ることができるメリットが大きく、
相手側の2ターン目狸親父対策として、衝撃波を躊躇なく4枚投入できます。

そして、基本的にほとんどの引いたカードを盤面作りに投資できますし、
風誕の宝石も積極的に起動できます。

相手側が3/3を綺麗に展開した場合、森のシルフを引けるかに依存する部分が大きいですが、
引けさえすれば、ヴァルキリーとケセランパセランを等価値にしてしまえます。

誰もが追突事故、斬鉄剣を警戒する中で、先手付与や竜巻巨人+超進化が減ることも
メタゲーム上、シルフストンピィを後押しする要素だったかと思います。

だんぱ

大会攻略(!?) 第1回単色ビートダウン大会(炎編)

2013-01-29 01:21:18 | 【ABCD】大会を語る

ひでさんによる大会が告知されました!!
こちらです「第1回単色ビートダウン大会(炎編)」

今週末からのスタートです。
気軽に登録できるぽく、対戦数が少なくても上位に入るチャンスがあるようなので、
私も極力時間調整するように頑張ります。目標は0回戦突破ということでここはひとつ。


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さて、早速ながら環境をぶった切ってみたいと思います。
アーキタイプ自体がそんなに多くないので、デッキチューニング力勝負になりそうかなとも思いますが、
今回は、環境を彩るキーカードをいくつか挙げてみようかと。
(最近、花壇の鎚入り炎スライに凝ってたので、その意味では非常に残念なのですがががが)


■1枚目

○[火炎放射]
BattleSpell
1(炎炎炎) / 0f
----------------
対戦相手のメイン戦闘クリーチャーが水属性であった場合はそのクリーチャーに1点のダメージを与える。その他の場合は3点のダメージを与える。


限定構築を始めるときに、最初に確認することがいくつかありますが、
私はABCDにおいては、まずバトルスペルをチェックします。
クリーチャー戦主体のゲームにつき、バトルスペルのバリエーション分の戦術があると言っても過言じゃないので。

で、やっぱり火炎放射と焼却に行きつきます。

炎スライ同系を突きつめた方ならよくわかる話かと思うんですが、
同系戦は、火炎放射を多く引いた方が勝つといっても過言じゃないんです。
今大会では1MPの確定3点火力なので、威力・テンポ面とも優秀の一言。

よって、環境の基本除去は、間違いなくこれです。
このカードからメタゲームがスタートします。


■2枚目

○[重装備]
Sorcery
5(-) / 800f
----------------
対象のクリーチャーは後手 , (+3 / +3)の修正を得る。
■ファストキャスト[7MP / 0f]
効果発動


大会最速デッキであることは間違いない炎スライですが、そのスピードはというと、
5ターン目でぎりぎり仕留め切れないくらいで、6ターン目で勝つことが多いのかなと思います。
残り数点を火力やらBSやらで削り切ることが基本戦術なのですが、
今大会では、特殊ルールとして、最後の一撃がクリーチャーの戦闘ダメージであることが求められています。

この環境、炎スライに限らずどのデッキにも言えることですが、
最後の一撃を通したい局面で、BS除去で撃退されてしまいやすいのです。

じゃあ、どうするか。

いくつかの手法が考えられますが、最もポピュラーになるであろうカードが
重装備だろうと私は考えています。
最後の一撃に限らず、BS以外の相手の除去に対してもカウンターになり得ますから。
しかも、このカード自体がサーチできるんです。実に便利極まりない。


■3枚目

◎[直下型流星群]
Sorcery
7(炎炎炎) / 900f
----------------
全てのクリスタル、クリーチャー、ランドスペルを完全破壊する。
■ファストキャスト(100f)[10(炎炎炎炎) / 0f]
詠唱開始(100f)


炎スライは、それだけをメタろうとしたら非常に簡単です。
序盤を除去でいなして、轟音巨人やら煮え立つプラナリアやらを叩きつければいいんです。
さらにメタが進んで、中速以下のデッキが主流になると、
アドバンテージ獲得手段が高MPカードに集中している以上、
いかにデッキ内のカードパワーを高くできるかの勝負になります。

そこに待ったをかけるのが、ターボメテオというアーキタイプです。
アンチスライと言えるデッキの主力クリーチャーが重い以上、
それらに対し、まとめて有利が取れるのが魅力です。

主戦力であるファイサラーバードも煮え立つプラナリアも、
焼却1枚で落ちるので、その点の工夫は避けて通れないと思いますが、
いずれにしても、警戒が必要な1枚であることは間違いありません。


以上、簡単ではありますが、デッキビルディングの参考になりましたら幸いです。

だんぱ

ひっさしぶりに大会きたよー!!

2012-09-17 21:59:45 | 【ABCD】大会を語る

第16回FTT大会が開催されますー!!

レギュレーションは、なんでもありの2本先取バトル。

小型速攻系と水系のバトルになるような予感。
特に、風誕の宝石がフルに使える風ビート系が強そうな感じ。

【Tier1】
収集家プレス・ハニバー・メルトバーン・風ビート(ストンピィ型・ホード型)

【Tier2】
再構築・パキケスライ・闇ビート・光ビート

【Tier3】
堕天使・全生コントロール・メテオ・炎単スライ

さて、どうなりますか?

【告知】天下一月極杯の決勝戦を配信します!

2011-08-31 23:51:30 | 【ABCD】大会を語る

はい、ブログの放置っぷりにつきまして、大変失礼いたしました。
久々にABCD本体が更新されたこともあり、Ver.2.23の考察もしなきゃ!
という状況ですがっ、とりあえず本題に。

天下一月極杯(P)の決勝戦、
cheese VS だんぱ戦を配信します! (敬称略)

対戦予定時間:
 9/1(木)22:30~対戦および感想戦の終わるまで

配信サイト:
 こちら(Ustream)の予定


勝ったらたぶんデッキについてはちゃんと記事書きます。
負けたら公開所にリンク貼って終わりにするほど凹んでると思います。

直前の告知になりますが、乞うご期待。

だんぱ

お詫び

2010-07-11 01:24:44 | 【ABCD】大会を語る

第15回FTT大会ですが、

2次予選で2試合も未消化としてしまいました。

当方の予定の見通しが甘すぎたためです。

対戦予定だったYASUSHIさん、七誌さん
大きく結果に関わったいえすさん
運営のitachiさん
その他今大会に関わった皆様

大変申し訳ございませんでした。


思い起こせば第12回FTT大会決勝でも
2試合未消化をやってしまいました。
第13回は多忙のため参加を見送ったわけですが、
その時と今回は同時期だったことを踏まえ、
もう少し危機意識持ってもよかったと思います。

勝ち残った人も敗退した人もいい気分ではないので、
次、やらかさないようにします。

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決勝に残った6名はこんな方々です。

・NAK  ≪FTTリーグ優勝2回 ディフェンディングチャンピオン≫
・RAID5 ≪FTTリーグ決勝進出3回目≫
・29   ≪2009年コンペティションランキング1位≫
・だんぱ ≪FTTリーグ決勝進出3回目≫
・七誌  ≪FTTリーグ優勝1回 FTTファイナル優勝1回≫
・ひで  ≪FTTリーグ優勝2回≫

誰が勝っても、全く驚きません。

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来週、KaKKoさんとお食事しましょう!

近県の皆様、都合付けましょう!

だんぱ


第15回FTTリーグ大会/1次予選途中経過(6/22更新)

2010-06-20 15:22:54 | 【ABCD】大会を語る

さて、総勢21名の参加者が集ったFTTリーグ大会が進行中です。

予選期間の半分がすぎ、消化ペースもおおよそ全体の半分という状況。
少し経過をみていこうかと。
詳細は大会wiki結果ページ見ていただければいいんですけども。

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(順位は敬称略)
名前の右に★マークのついている人は、予選突破が確定しています。

■グループ1

【暫定順位】
1位(5勝0敗) だんぱ ★
2位(3勝0敗) 29
3位(2勝3敗) ぷるぐあい 
4位(1勝1敗) 七誌
5位(1勝1敗) K_Nine    
6位(1勝3敗) ('A`)    
7位(0勝5敗) SpANK    

サイドボードありルールで実施された2010Side Cup
1位~3位が集まったこのグループ。
なんと私が5連勝で予選抜け確定。
29さんも3連勝で一歩抜けだしています。

ついに参戦した七誌さんも1勝1敗と無難な立ち上がり。
プルグアイさんが2勝3敗とまさかのがけっぷち。最終戦はどうなるのか!?

■グループ2

【暫定順位】
1位(4勝2敗) NAK ★    
2位(3勝0敗) いえす ★   
3位(3勝2敗) YASUSHI    
4位(3勝2敗) RAID5   
5位(2勝3敗) Flame    
6位(1勝2敗) ただ今移動中
7位(0勝5敗) KaKKo

第14回FTTのファイナリスト4名が終結したグループ2は、
前回覇者NAKさんを筆頭に、その4人が暫定の上位を独占中。
しかしながら、いえすさん以外が全員2敗以上の大混戦により、
まだまだどうなるか、予断を許しません。
注目は、YASUSHIさんRAID5さんの最終戦(いずれもいえすさんが相手)でしょう。
   

■グループ3

【暫定順位】
1位(4勝0敗) ひで ★
2位(3勝2敗) 乾燥わかめ
3位(2勝1敗) 加減乗除
4位(2勝2敗) アモ
5位(2勝4敗) tricktrap
6位(1勝2敗) itachi
7位(1勝4敗) ⑨郎

何をしてくるかわからない、曲者プレイヤーが多いグループ3ですが、
やはり大本命のひでさんが圧倒的な結果を残しています。
 
ひでさんが突き抜けた一方で、4位争いはし烈なものになりそうです。
ここグループの勝ち抜け者は、2次予選以降でも鍵を握るプレイヤーとなるでしょう。

0329プロト版対戦会デッキ・レポート

2010-04-04 02:05:11 | 【ABCD】大会を語る

【注意】
この記事には、通常版のABCDとは似て非なるバランスのデッキがありますので、
今後のデッキ構築の参考に用いないでください。
無断使用した場合、当方は一切責任を負いかねます。



プロト版対戦会に参加してきました。

デッキとレポートを簡単にご紹介します。


【デッキ紹介】

■追撃風ストンピィ(Ver. proto_bin_2010_03_29)

デッキ枚数:40枚
CRC:CEA17D25

Crystal - 9枚:22.50%
(Basic - 9枚:22.50%)
9 風のクリスタル
Summon - 20枚:50.00%
4 飛行子猫
2 音速猫
4 コクワガタ
2 カブトムシ
4 緑の小人
4 胡散臭いビッグフット
Sorcery - 4枚:10.00%
1 瞬風
3 重ね鎌鼬
LandSpell - 4枚:10.00%
4 追撃風
BattleSpell - 3枚: 7.50%
3 緊急進化

風の軽量クリーチャーと追撃風の組み合わせによる
高速ビートダウンです。

かつては追撃風デッキという総称があったのですが、
かのデッキアーカイブス2009では選外となってしまっていました。

歴史から消滅しかけたデッキでしたが、
超テンポ環境の今大会、相当に強いとみて掘り起こしました。
初手でクリーチャーを3体展開し、
次のターンに追撃風を1枚加えるだけで6点クロックになります。

このデッキでは序盤の展開速度を最重要視し、
クリスタル1枚でも一気に展開できるようにしました。
大会での風ビートダウンの使用者は多かったですが、
展開するクリーチャーの数で優位に立ち、相手に追撃風を活かさせませんでした。

■大会レポート
1戦目:○○(たすてさん・呪文停止再構築)
 いきなり、今大会のメタ筆頭の再構築デッキにあたる。
 2ターンキルよりも詠唱場の妨害を優先した構成だったことから、
 0fを展開しての重ね鎌鼬がどうしようもなかったようです。

2戦目:××(29さん・ミサイルバーン)
 まさにスピード勝負
 こちらは2ゲームとも3体展開⇒追撃風で一気呵成したものの
 29さんも1ターン目魔力加速からのバーン呪文連打をきっちり決める。
 なんと2戦ともあとHP1が届かず、無念の敗戦。

3戦目:○○(七誌さん・カウンターホード_ソーサリー呪文メタ)
 風のクリーチャー主体は同じながら、
 こちらのデッキとしての軽さと相手の耐熱定規分、
 追撃風を有利に活用できました。
 1ゲーム目、追撃風着地前に殴っちゃったのは、配信されてて恥ずかしいミス。
 大勢に影響がなかったことが幸い。
 テンポの強さを実感する1戦でした。

4戦目:○○(('A`)さん・突撃奨励スライ)
 1ゲーム1ターン目、奨励上官上官スタートを、音速猫で2ダメージ軽減させる応酬
 こちらは追撃風を張るものの、上官を犠牲にしてダメージを重ねてくる
 攻撃的プレイングにより、きわどいダメージレースとなります。
 一気にダメージを稼ごうとした相手のフレイムキャットを緊急進化で退け、
 ブロック不可クリーチャーだけが残った場で全軍突撃し辛くも勝利。

 2ゲーム目は人体発火と地雷原を効果的に使われ、テンポをとられる。
 こちらはクリーチャー不足の中で、追撃風を2枚引いてしまい一気に不利に
 突撃奨励はないものの、2体の怒り狂う上官に延々殴られる。
 なんとか突撃奨励に対して音速猫を合わせて、次第に防御網を敷くものの、
 残りHPは1で、除去か火力を何引かれても負けの場に。
 しかし、どくさんがついになにも引けず、3/3+2ダメージの緑の小人により大逆転勝利。

準決勝:○○(しろーとさん・猫期ビートダウン)
 1ターン目で2体ずつ猫を出し合うスタート。
 しろーとさんがクリスタルを多めに引き、クリーチャーの数で制する形で1ゲーム先取。
 2ゲーム目もこちらが効果的に飛行子猫2枚スタート。
 直接除去を持たないしろーとさんは、猫の数2:1の序盤で猫期発動し勝負に出る。
 しかし、強化音速猫を緊急進化で仕留めたことで、
 こちらの場の強化飛行子猫が盤面を掌握。
 数の利を活かし、緑の小人とコクワガタがダメージを稼ぐ展開となって、そのまま勝利

決勝:×△×(29さん・ミサイルバーン)
 29さんはやはり強かった。
 唯一、29さんが2回リドローして展開が遅れた2ゲーム目さえ、
 こちらも決め手を欠いてメルトダウンによる引き分けに持ち込まれてしまう。
 特に3戦目は、こちらがどう回っても勝てない鮮やかな展開でした。
 (1ターン目から、魔力加速⇒手榴弾2・マグネ⇒メルトダウン⇒ミサイル)

最終順位:2位

準備時間のわりには、上出来です。
個人的には、大会前の予想がだいたい当たってたのでよかったです。
それにしても、狂気としか表現のしようがない環境でした。

0329プロト版対戦会メタ考察

2010-04-02 00:16:49 | 【ABCD】大会を語る

大会あるらしいです。

前回の記事で少し、とんでも環境ということだけはお伝えしましたが、
実際ガチ構築やったらどうなるだろうと考察してみました。

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■だんぱ脳内のメタゲーム構図

【本命】
・再構築

【対抗】
・バーン
・突撃スライ
・アクアプレス

【中穴】
・強化再動コンボ
・風or光or闇のビートダウン

【大穴】
・各種コントロール
・各種コンボ

・・・まだ見ぬ新デッキ?

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■各デッキ考察

・再構築 ~歴史的最大瞬間風速~

このデッキの何が強いのって、加速技術と魔力幇助です。
再構築1発が0MPOf相当になります。なんだこれ。

余裕で3ターンキルします。
相手無視すれば2ターンいけます。

大会デッキには、整備兵か直接ダメージ源か100枚のカードが
必須なんじゃないかと思います。冗談抜きにして。

少なくとも、無視したら何もできずに死にますので、
大会出る方は、2ターンでゲームが終わっても泣かないでください。


・バーン ~意外や意外。死角なし~

今大会では、前述の再構築と、各クリーチャーデッキに強いです。

1ターン目から魔力加速もよし。
灼熱波動で一掃するもよし。
ゲームコントロール能力は非常に高いです。

苦手な水系デッキは、今大会だと数が少ないと予想できるので、
当たらない可能性が高いことも追い風です。


・突撃スライ ~怒り狂う上官最強説~

テンポを取る力が異常にあるこの環境で、最有力のビートダウン。

一気に数が並ぶので、ダメージを稼ぐ力が半端ないです。
とにかくアクティブイン主体にすると○
この環境では、フレイムキャット>年老いた教官>>>溶岩巨人

バトルスペル除去は、地雷原がいい仕事しそうな気がします。


・アクアプレス ~まずは呪文停止4枚から~

いつの時代も強いカウンター呪文の力で、必ずメタに食い込むデッキ。
ただし今大会のアクアプレスは、かなり扱いが難しいです。

なにせ、2ターン目からのカウンターでは間に合わないケースがあります。
1ターン目から超展開するデッキに立ち向かうため、
呪文停止は4枚必須でしょう。

一方で追い風要素もあります。
筆頭が多段対抗呪文。複数詠唱が頻繁に起こる環境なので、かなり使えます。
警戒させるだけでも、すでに水の土俵です。3枚は入れていいでしょう。

流行のジェニー・ハニバーはお好みで。入れても入れなくても強いデッキ組めます。


・強化再動コンボ ~メタゲームの申し子~

再構築と並び、2ターンキルが狙えるもう一つのデッキ。
その安定性からこの位置ですが、メタ上位デッキに対しての強さが魅力。

1ターン目腐肉熊 2ターン目キルリアン暗黒力暗黒力に再動。
嗚呼、なんというスピード環境。


・風or光or闇のビートダウン ~超テンポをどこまで活かせるか~

過去のABCDの歴史が物語るように、
やっぱり強いのは殴るデッキだと思います。
環境に合わせたメタカードを投入する必要はありますが、
逆にそれさえ出来れば、十分に戦い抜く力もあります。

問題は、ビートダウン対決になった時のゲーム展開が一切予想できないこと。
どこまで大型を入れるのかが、成績の分かれ目になりそうです。


大穴勢は割愛!
ていうか、環境があまりにも読めないので、
受け身なデッキはきついでしょう。

尖ったデッキ同士のガチンコバトルになることは必至とみています。

だんぱ

2010 Side Cup デッキ紹介・レポート

2010-03-06 01:32:35 | 【ABCD】大会を語る

長らく更新していなくてごめんなさい。

大会の調整して、大会に出て、最終結果がでたらもう3月だよ!

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2010 Side Cupに出場し、優勝しました!

デッキリストはこちらで確認ください。
この記事では、デッキ解説とレポートを載せます。

【デッキ紹介】

○デッキコンセプト

『カードの質で圧倒するデッキ』

今回の大会は、かなり特殊なデッキ制限があったので、
十分な強さを誇る単色デッキが組みにくい状況でした。
そんな中で、多色デッキであれば、
制限の影響を緩和し、強い構成のデッキになるのかなと、漫然と考えていました。

かつ、サイドボード制なので、
簡単に対応されるカードはあまり入れたくない気持ちもありました。
なので、勝ち手段を特定カードに頼らないデッキを使いたいと思っていました。

このデッキは、そんな思いから作ったデッキです。
プルグアイさんに、大会前にプロトタイプをテストいただき、
私もそれを受けてメインサイド共に納得いく形に練り上げました。

最終的に、これを超えるデッキを構築できなかったことから、
消去法の様な形で、大会をこれでいくことにしました。


○クリスタル配分
鉱が中心ですが、3枚損害水晶を混ぜることで、
より柔軟な展開を可能としています。
特に光輝巨人とクラスター猫弾が、
損害水晶の恩恵を受けていると感じます。

クリスタルの属性選びは、2ターン目猫缶の確率と
4色が偏らないことを天秤にかけて、この形となりました。


○個別カード
《3mの宇宙人》
 時に猫の群れとともに序盤のHP損失を補い、
 時に突然死を不発させる便利カード。
 手にしている時の安心感が異常です。
 
《光輝巨人》
 ただただ強いカード。
 詠唱時間に難があるものの、全生完壊との相性がよく、
 場への影響力が大きいのでデッキに合っています。

《クラスター猫弾》
 破壊されることを前提にした1枚。
 ゲームを決める力はないものの、効果的にアドバンテージがとれます。
 
《猫師》
 数と力の両方を手にできる猫デッキの中核。
 築いた優位をそのまま勝ちに繋げられるため、
 大会でも多くの勝ち星をこのカードでもぎ取りました。
 
《キャトル・ミューティレーション》
 軽い確定除去。腐る場面がほぼありません。
 大型排除はもちろん、バーン相手でHPを回復できるのが強み。

《全生完壊》
 クリーチャー戦線を無慈悲に吹っ飛ばすカード。
 ねじれ等対策されてますが、対象をとらない除去というだけでも優秀です。
 
《猫缶》
 4色デッキとしている理由となるカード。
 2ターン目に1/1(将来強化可能)が3体並ぶだけで充分すぎます。
 決勝では、不利な相手に“これしかない”猫を呼び寄せてくれました。

《水神の下僕》
 デッキの潤滑剤的な役割。
 メインでも強いんですが、シナジー不足のため泣く泣くサイドに。
 相手によって、2/2飛行はいいダメージクロックになります。

《墓石洗い》
 墓地対策。コックローチ対策として優秀です。
 今大会の光単デッキはUAを使わないため、このカード自体が意外な盲点です。
 ロボトミー殺人事件対策に、光輝巨人との差し替えで入ることもあります。

《伊勢海老》
 高い防御性能を誇る1枚。3属性の耐性付与があり受けが広いサイドです。
 同じ6MPの猫師が守りに弱いため、
 軽量速攻系デッキ相手に猫師の差し替えで投入します。

《氷炎陣》
 対同系、ねじれ鶏、0fホードに効果的な1枚。
 フィールドを対象にできる利点は大きく、状況は限定するものの使いやすいです。


【大会レポート】

1戦目:×○○(アモさん・BT+UAターボメテオ)
 大会前から大和の予感がしてました。案の定だったので大苦戦!
 1本目を粘られ落としましたが、2本目3本目を会心のプレイングで勝利。
 大和タイプのメテオデッキは、奇襲性がないので対応しやすいです。
 サイド後は5分強くらいじゃないかなぁ。

2戦目:○○(乾燥わかめさん・BT+UAコックローチガッサー)
 トップメタの一角コックローチ。ガッサーも猫が止まるので嫌な相手。
 1本目、極力全生を温存して立ち回るものの、
 5枚目のコックローチを前にして、ついに手札を使い切る。
 残り山札は約半数、6枚目のコックローチを引かれたらもう無理。
 というところで、猫師を連続で引くあたりついてました。
 サイド後は、墓石洗い先生の活躍で有利つきました。

準決勝:○○(七誌さん・BT+UA深海アクア)
 本命七誌さん。なんと動画あります!
 1本目2本目とも、七誌さんが本来の周りを見せず、
 一方的な展開となってしまいました。
 水単のサイドの呪文掌握は、逆に読まれやすいだけに、水側の扱いが難しい。

決勝:○○(29さん・BT+DDターボメテオ)
 現在最強プレイヤーの手による、圧倒的に不利なファイサラーバード入りメテオ。
 これをこちらの鬼回りと相手の事故で、2本立て続けにもぎ取って優勝!
 2戦目は致命的なプレイミスしてましたが、関係ないくらい、ツキすぎでした。

 補足として、1戦目と決勝は同じメテオデッキ相手ながら、
 サイド後のデッキは構成変えてます。
 ファイサラーだけで攻めてくるケースも想定され、全生を残す必要があるからです。


主催のプルグアイさん、ありがとうございました!
3位決定戦も楽しみにしています。

だんぱ

第14回FTT大会終了

2009-12-06 13:16:19 | 【ABCD】大会を語る

二次予選4勝2敗ながら決勝に残れなかった人の傷心レポ。
まー。デッキが練れてない中ではよく頑張った私!

【使用デッキ】
60枚全生メルト

Crystal - 21枚:35.00%
1 風炎のクリスタル
1 光風のクリスタル
1 光炎のクリスタル
2 風炎の原石
2 光風の原石
3 光炎の原石
4 風炎鉱
3 光風鉱
4 光炎鉱
Summon - 22枚:36.67%
1 戦国魔神
4 風神の下僕
4 密林の探索者
4 3mの宇宙人
1 猛火の化身
4 光輝巨人
1 家宅捜索者
3 クラスター猫弾
Sorcery - 13枚:21.67%
1 予備生命
4 メルトダウン
4 漢方薬
4 全生完壊
LandSpell - 2枚: 3.33%
1 埋もれた聖域
1 机上机
BattleSpell - 2枚: 3.33%
2 因果応報

まさに、素人にはお勧めできない仕様のデッキ。
そもそも、デッキそのものが大量のシナジーの塊です。

さらに「いま有利なのか不利なのか」をリアルタイムで見極め、
時にビートダウンとして、時にコントロールとして立ち回る必要があります。

いくつかのメタカードを積みながら、カードパワー優先でデッキを仕上げたため、
どのパーツを引いても戦うことが強みです。
そもそも、全生後にでてくる光輝巨人に対応できるデッキは数少ないでしょう。

【メタ読み】

正直、優勝しか考えてなかったので、決勝で勝てるデッキを考えました。

本当に強い人たちが集う大会でしたので、
決勝はビートダウン決戦になると思っていました。

で、予選道中はコントロールの潰し合いになって星を落としてもいいから
2位3位抜けで決勝までしぶとく生き残れる、対クリーチャーデッキということで
全生系のデッキにしようと決めました。

正直、デッキ構築の難易度がすさまじく高いこともあって、
既存の、FTT13回のときに調整していたデッキを原型に、
簡単な細部の取捨選択で、上のデッキリストになりました。

机上机はコックローチ対策の切り札。
戦国魔神さんとか、強すぎですよ。

【戦績】

■1次予選
1戦目:敗北×× (ただ今移動中さん・真再構築)
2戦目:勝利×○○(ひでさん・メテオバーン)
3戦目:勝利×○○(OUT-Gさん・光単ファッティ)
4戦目:勝利×○×(29さん・炎単クリスタル破壊)
5戦目:勝利○○ (('A`)さん・第3種逆流コンボ)

■2次予選
1戦目:敗北×○×(YASUSHIさん・闇単コックローチ)
2戦目:敗北×○×(いえすさん・闇単ねじれビートダウン)
3戦目:勝利×○○(プルグアイさん・全生猫缶巨神兵)
4戦目:勝利○○ (K_Nineさん・トリケラトプスビートダウン)
5戦目:勝利×○○(tricktrapさん・水炎アクティブスパーク)
6戦目:勝利○×○(Enamor waspさん・水炎ドロービートダウン)


以上、通算7勝4敗で決勝進出ならずでした。

負けた4戦のうち、29さんは絶望的な相性のため仕方なく、
ただ今さんとは引きゲーのため運が悪かったと思います。
YASUSHIさん、いえすさんとは展開によって勝ててもおかしくなかったので、
力不足を痛感します。

また、2-0で勝てておかしくないいくつかの対戦も、
60枚デッキ故の安定性のなさのため、1戦負けてしまったことが
2次予選敗退(あと1つでも負けが少なければ決勝進出)に影響しています。

決勝、ビートダウン祭りだったから、
チャンスあったんだよなー。残念。

また次、がんばります!