ここ最近のABCD界隈の話題を持ちきりにしている、
新バージョン、Ver.2.09での強化修正カード、水熊と水の壁。
ちょっと、この2枚について、筆をとることにします。
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基本性能については、割愛します。
いろんなブロガーの皆様がデッキ紹介までされているのでそちらをどぞー。
さて、この2枚のカードの新要素には、大きく3点の要素が含まれています。
【1】必要に応じて攻守の切り替え
【2】100f以上の除去への耐性
【3】連続召喚or墓地増幅によるコンボ
まず、【1】についてですが、今回のカードデザイン自体は、
この用途を意図しているところが大きいように思います。
あるときは壁に、あるときはアタッカーになれる柔軟性を求めることで、
カードをデッキに採用しやすくします。
これは、他のどの属性壁の能力にも通じる部分です。
【2】は副次的な効果として、
現状でも除去に強い両カードの特性をさらに高めています。
水はステルス能力をもつ属性ではありますが、
個人的には、この時点でかなり対処不能のカードになっている印象があります。
そして、【3】です。
カードの増減なく、召喚を行えること、自身を破壊し墓地を増やせること、
これらができることで、他のカードとの多様なシナジーを形成します。
シナジーのみならず、直接的な勝ち手段の中核さえも担うケースがあります。
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これら3要素が、従来の水熊および水の壁に追加されることになりました。
反響は、恐ろしい限りです。
私もある方とのオンライン対戦で、
水熊水の壁を主軸にしたコンボデッキを使いましたが、
相手の方の反応に驚きました。
詠唱した瞬間
「自重しろwwww」
と言われました。
新バージョンで、新カードを入れた新デッキを使い、
そのような反応をされるとは、夢にも思いませんでした。
念のため断わりますが、相手の方の反応を問題にしているのではなく、
「そのように言わせてしまうカード修正である」ことを問題視しています。
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その後、これは異常事態ではないかと考え、
私なりに想定される新デッキとその対策、
既存のデッキとの比較なんかをしてみました。
そして、何が問題なのか、ひとつ結論を出しました。
上に挙げた追加3要素のうち、
問題とすべきなのは【3】ではありません。
従来の繁殖地コンボデッキ(パンダ・デス他)と比較しても、
デッキの安定性はそこまで変わりません。
むしろ、勝ち手段が限られているため、対策されやすいデッキとも言えます。
決まったときにソリティアになるデッキなので、
そこをゲームとして“よし”とするかは勿論一考が必要なところですが。
真に問題とされるべきは、【2】です。
もともと、両カードとも、4MPでは比類なき除去耐性をもっています。
単に使われていなかっただけで、カードパワーは従来からかなり高いカードです。
今回の変更、および水には対抗呪文があることを踏まえると、
ほぼ完全無欠の鉄壁といえます。
私個人的の感覚では、
今回の修正で本当に強くなったのは、コンボではなく、
アクアプレスと呼ばれる水属性のビートダウンデッキや
放射能汚染と組み合わせたアドバンテージ獲得主体のデッキだと思っています。
私自身は、修正の目的が【1】にある以上は、
もう少し別の形で、実現ができないものかと思うところです。
循環コンボをつくるにしろ、おそらくこの2枚でない除去に弱いカードの方が
適切な修正先ではないかと考えます。
もちろん、一介のプレイヤー視点で申し上げますと、
どのようなカードが存在する環境にせよ
強いデッキを模索することに変わりはありません。
界隈があーんまり殺伐となりさえしなければいいなとだけ、願います。
もしご意見あれば、コメントいただけるとよろこびます。だんぱ