Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/下野の北、奥州の南 第3回

2022-05-08 12:01:15 | 旅行

2022年の記録

 

4月半ば、桜を求めて、下野から北にクルマを走しらせた時の記録。

 

 

ハイライトとなった会津若松城と桜、満月

 

 

下野市から矢板を経由して塩原、南会津、下郷を経由して、会津若松へ。芦ノ牧温泉に宿泊した。

 

 

4月中旬、塩原まで北上すると、標高の高さと併せて、満開の桜を見ることができる。また、桜の足元には黄色い水仙が花開く。また、栃木県の県花であるアカヤシオ(ヤシオツツジ)も見頃を向かえていた。

新しく開通したトンネルと旧道の合流点近くにある桜。画的には、電線や電話ボックスが写り込みNGなのだが、今日の散策の初ショット。

 

 

塩原温泉ビジターセンターと隣接するかんぽの宿駐車場に移動する。手入れされた桜やアカヤシオが美しい。

 

 

妙雲寺入り口の市営駐車場にクルマを停めて坂を登ると樹々に覆われた山頂に平和記念塔があった。

 

 

箒川沿いの旧道脇にクルマを停め、桜と水仙を眺める。温泉街とは異なる塩原の日常の風景だろうか。

 

 

旧南会津郡役所は、1885年(明治18年)竣工の擬洋風(ぎようふう)木造建築である。1970年(昭和45年)に県田島合同庁舎(現南会津合同庁舎)建設に伴い、合同庁舎隣に移築・復元された。県指定重要文化財。

僕の会津のイメージは、冬は雪深く、モノトーンの世界だったが、それを覆す明るいグリーンの洋風建築だった。

 

 

会津鉄道会津線湯野上温泉駅は、第三セクター転換後にふかれた茅葺き屋根の駅舎を有している。待合室には茅の虫除けのためにも必要な囲炉裏があり、有人時間帯には火が入れられている。

 

 

早めに芦ノ牧温泉のホテルに投宿したあとホテル周囲を散策。比較的大規模なホテルが多く、元気に営業中。ホテル街は、こじんまりまとまっている。宴会あとの2次会をあてこんだ猥雑な飲食店はなく気持ちが良い。

 

 

夕食のあと、夜桜とライトアップされた会津若松城(鶴ヶ城)を見に行った。天守閣は、復元された建造物であるため、国の史跡としては、若松城跡の名称で指定されている。

 

 

会津若松城の帰り道に寄ったのが、会津鉄道会津線芦ノ牧温泉駅。桜をライトアップしているので寄ってみたのだが、「ねこが働く駅」だった。

 

 

【メモ】

5月6日に封切りの映画「マイスモールランド」とその舞台挨拶を見に行った。在日クルド人を扱った作品である。以前、紹介した「東京クルド」が、クルド人青年のノンフィクションなのに対し、「マイスモールランド」は、クルド人女子高生を主人公にした取材に基づくフィクション。

どちらも在日クルド人青少年の日常を淡々と描いた作品である。彼らの日常は、あまりにも理不尽で、その原因の一端が、我々日本の政策にあることを想うと、フィクションとはいえ映像を見ることが苦しくなった。

在日クルド人の多くは、母国トルコでの迫害を逃れて日本で難民申請するが、申請は却下され、“仮放免”(就労や許可なく県外移動が禁止される)という中途半端な身分が与えられる。在日クルド人の多くは、国際基準に照らせば難民に該当するので、彼らを強制送還すれば、諸外国の非難を日本政府は免れられない。しかし、難民認定すると“友好国”トルコとの関係が悪化する。いずれも回避したい日本政府の八方美人的な対応のために “仮” 放免が約20年も続いている。

“仮放免”では、既述の通り就労できないが、大人は、生活のために不法就労する。入管は不法就労を見て見ぬふりだが、気まぐれのように不法就労を理由に拘束する。子供は、“仮放免”の現実を知ると、夢も希望も失い、学ぶこと、生きることの目的さえ失う。

僕自身、ワラビスタンに住むまで、何も知らなかった知らなかった。正直なところ、当初は平日の昼間にブラブラしている若者を見て、「あいつら・・・・」と批判的に見ていた。しかし、彼らの現実を知ると日本人として、あまりにも恥ずかしい。僕にできることは、在日クルド人を扱った映画を紹介し、一般の日本人に在日クルド人問題を知ってもらうことぐらいなのだ。だから僕のブログを目にした方は、「クルド人問題」をクリックしてみて欲しい。そして、少しでも興味が湧いたら「マイスモールランド」「東京クルド」を視聴していただけたらありがたい。

 

追) ロシアとウクライナの停戦仲介に尽力しているトルコ政府であるが、トルコ国防省はイラク北部のクルディスタン労働者党(PKK)を標的とした新たな軍事作戦を4月17日夜に開始したと発表。トルコ政府への好意的評価と、世界の目がウクライナに注がれている間隙をぬった軍事行動か?

 

 

旅は続く


美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/彩の国散策物語 第6回

2022-05-01 16:33:55 | 旅行

2022年の記録

4月に入り、桜を求めてワラビスタンを自転車で散策した時の記録。

 

 

三学院三重塔としだれ桜

 

 

全国の市の中で最も面積が狭い蕨市なので、自転車で1時間も掛けずに周遊できる。桜の木はいたるところにあるが、ガイドを見て目に留まったところが、三学院と南町桜並木遊歩道である。

 

 

三学院の境内は、いつ来ても手入れが行き届いている。罰あたりな下衆の僕は「葬儀場経営が、巧いのだろう」と思ってしまう。

満開をすぎて、葉桜がチラホラ目についたが、和的な美しさで絵になる。

 

 

南町桜並木遊歩道は、僕の住まいをはさみ三学院とは逆の南方にある。全長600米ほどの遊歩道で、元々が用水路だった場所だ。(現在は暗渠) 両岸に植えられていた桜の木がそのまま残って、桜のトンネルを形成している。途中途中にはいくつものオブジェやベンチなどが置かれているなど、日常の通用路としてだけでなく憩いの場としても利用されている。

 

 

【メモ】

中国を除くと、コロナも収束に向かっている。アメリカでは、公共交通機関内のマスク着用義務が撤廃された。そもそも、アメリカ人は、何ゆえにマスクを嫌うのだろうか?なるほどと思う解説を聞いた。

マスクをすると顔の半分が隠れ、表情を読み取れなくなるからだという。多様なバックグラウンドを持つ人のいるアメリカでは、日本のような阿吽の呼吸は通じない。自分の意思は、言葉にしないと伝わらない。しかし、言葉だけでは、微妙なニュアンスを汲み取ることができないので、表情を見る必要がある。しかし、マスクをしていると、それが極めてむずかしくなる。アイコンタクトで、通じあえるのは、日本人だけか?

仕事柄重要な交渉は、対面で実施している。コロナ禍で対面交渉ができないときは、交渉を先延ばしにした。先延ばしにできない交渉は、ギリギリまで詰めずに“いい塩梅” の決着に甘んじた。

 

それにもう1つ、アメリカ人は、強制されることを極端に嫌う人たちなのである。なぜなら、アメリカ建国の理念は、“自由”であるからだ。

 

日本人は、コロナ終息までは、強制されなくても、自らマスクをするだろう。元々、日本では、マスク着用は、法令で強制されていない。(だから、訳の分からない議員やら飛行機搭乗客が出現する) 但し、同調圧力という強制で、おとなしくみなんがマスクを着用している。

 

今となっては、マスクは、ズボンか、スカートみたいなものになっている。暑くなると、居室では、ズボンを履かずトンクス一丁でいるが、どんなに暑くても外に出るときは、ズボンを履く。

 

 

旅は続く