2020年の記録
日本では数少ない双塔を持った教会建築であるとともに、大谷石建築としては現存最大級の建築物である。
群馬県、栃木県、茨城県の位置関係がわからないと言われることが少なくない。御覧の通りです。栃木県の今の県庁所在地は宇都宮市、廃藩置県の直後は、栃木市に県庁があった。
「宇都宮のイメージは、やはり餃子かな？」
確かに栃木県民は餃子をよく食べると思う。「なぜ、餃子なのか？」 「栃木県は満州からの引揚者が多いため」と言われている。確かに餃子を作ってくれる親戚のお婆ちゃんは、満州生まれの満州育ちで、使用人の中国人から習ったと話していた。初っ端から脱線するが、中国(満州)の餃子は、主食で皮が厚い茹餃子だ。焼餃子もあるが、焼餃子は前夜の食べ残しを翌朝に温めるのために焼いたもので、ご馳走ではない。ご存知のように日本の餃子は、おかずで、皮も薄く、焼餃子が一般的だが、栃木県内の餃子屋には、茹餃子や揚餃子を売っている店も少なくないし、おやつに餃子を食べる高校生も多い。
餃子ほど有名ではないが、宇都宮は“雷都”の異名を持つほど雷が多い。僕が栃木県に住むようになって1、2年間で、それまでの20数年間で経験したのと同じ数の雷を経験した。(雷被害で電気製品が破損するので、家財保険は必須。)
3番目にやっと紹介するのが、本題の大谷石。宇都宮市の大谷地区で産出する凝灰岩(火山灰が堆積してできた岩石)を大谷石と呼んでいる。大谷石は、軽く、耐火性があり、軟らかく加工し易いため、工芸品、塀、外壁、土蔵などに広く使われる。(大谷石採掘坑跡の陥没事故で、有名になってしまった。)
カソリック松が峰教会は、鉄筋コンクリート造・大谷石張りの近代ロマネスク様式の聖堂として1932年に竣工された。とても美しい教会である。コロナ禍が終息したら、是非、訪問されることをお薦めします。松が峰教会、一見の価値ある大谷資料館を見たあとの夕方、雷様(らいさま)の中、市街地へ戻って、宇都宮餃子とビールをご賞味ください。
大谷資料館 - 大谷石の歴史と巨大地下空間 (oya909.co.jp)
旅は続く
お邪魔します。
大谷石の教会、立派ですね。
それに本文中にある通り、美しい。
大谷石、確か帝国ホテルの材として使われたと
記憶しています。
見てみたいものです。
雷、ここ北陸では冬が本番。
なかなか凄まじい雷鳴が轟きます。
世界的にも冬の雷は珍しいのだとか。
俗に「ブリおこし」と言い、
雷が鳴ると脂ののったブリの漁期とされます。
主食になる茹で餃子。
喉が鳴りますね。
では、また。
コメありがとうございます。
大谷石の耐火性と装飾性から帝国ホテルの材に採用されたのでしょうね。
冬の雷、俗に言われる「冬の稲妻」というものでしょうか。
北陸だったか、中国だったか、記憶は定かではないですが、経験したことがあります。
「ブリおこし」といった言葉は、知りませんでした。北陸は、魚介類が美味しく、安く、豊富なイメージを持っています。
主食の茹餃子は、日本の焼餃子とは趣がだいぶ違います。旧満州地域では、大晦日の夕食は餃子です。
では、また。
宇都宮と言ったら餃子のイメージしかありません。
餃子って全国ランキングで浜松市に負けたとかテレビのニュースでやっていて、宇都宮市の職員さんがそのランキング発表の瞬間を固唾を呑んで見守っていて、真剣なんだなあって思い知らされました。
このコロナで大変な時にほのぼの感もありました。
私は会社の出張でかつて宇都宮で餃子を食べたんです、でも上司と一緒でしたし、急いでいたのであまり味も覚えていません。
みんなにお土産として買って帰りました。
引き揚げ者が多かったから、というのは聞いたことがありますね、詳しい解説をありがとうございます。
明治村に行った時に旧帝国ホテルが大谷石って知ったように思いますが、宇都宮市に大谷石の立派な教会があるというのは知りませんでした。
とても美しい姿です。
実際に目にする事が出来たらいいなあと思います。
こんにちは、いつもコメントありがとうございます。
餃子ランキングでは、浜松と競っていますが、確かランキングのカウント対象は、飲食店、スーパーで販売された餃子の数だと思うんですよね。浜松の事情は、わかりませんが、家庭で作られる餃子も驚くほど多いんですよ。文中のお婆ちゃんが餃子を作るときは、500個とか作って親戚に配るんです。今は、まとめて作って冷凍することも可能なので、基本は自家製です。(僕の親戚関係の話、栃木県で自家製餃子が一般的なのかは不明) 一度、浜松の餃子も食べてみたいと思っています。
松が峰教会だけを見に宇都宮へ、というのも何ですが、文中にあるように大谷資料館や餃子と合わせ技、日帰りで、コロナが終息したら是非、行ってみてください。
では、また。