Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/大津と京都

2021-04-12 20:32:55 | 旅行

2019年の記録

 

まるで日本の城のような教会

 

滋賀県日帰り出張が16時頃に終わったので、帰りにちょっと寄り道して2時間ほど散策を楽しんだ。

 

新幹線で京都着、ちょっと早めのランチ。京都らしく上品なステーキ、1,000円ほどのステーキで満足する安あがりな男だな、僕は。

 

カトリック大津教会は、商店街を抜けて、坂を登ったところにある真っ青な屋根の昭和14年竣工の木造二階建ての教会である。教会らしからぬ外観は、バーン司教の「信仰の土着化のためには、教会建築は、絶対に日本風であるべき」という信念によるものだと言われている。

 

「開け放たれた扉」は、子供の頃に教わった「いつでも、誰でも受け入れる」教会の包容力の象徴である。しかし、防犯やコロナ禍のため、固く閉じられた教会の扉を目にすることが増えた、とても悲しいことだ。

 

烏丸通と三条通が交わる交差点に建つ「みずほ銀行京都中央支店ビル(旧第一銀行京都支店)」は、1906年竣工の辰野式建築を2003年に復元されたレプリカである。僕は、歴史的な価値の有無と関係なく、感覚的に美しいと思ったものにシャッターをきるが、やはりレプリカは“軽い”。しかし、風雨にさらされ、時を経ることで“重み”が熟成されるのかもしれない。

 

みずほ銀行京都中央支店から三条通を100米ほど歩くと、中京郵便局がある。明治35年竣工のネオルネッサンス様式の旧庁舎の外壁の一部と屋根を保存して、昭和53年に改築された現役の郵便局である。

 

旧日本銀行京都支店は、京都文化博物館別館として使用されている。旧第一銀行京都支店同様辰野金吾その弟子長野宇平治設計による赤レンガ造の辰野式建築である。銀行として使われていないので、“剥製”と言えば、“剥製”であるが、僕の好きな赤レンガ造の近代建築である。

 

2018年に神戸、大阪、京都と教会巡りをした時に行けなかった近代建築を出張帰りに敢行した足早な散策だった。

 

 

旅は続く



最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (りくすけ)
2021-04-12 21:59:59
お邪魔します。

滋賀・大津といえば---。
個人的には「びわこ競艇」にしか縁なき我が身。
次の機会には「大津教会」へ足を運んでみようと思います。

軽く映るレプリカも、時の熟成を経て風格を増す。
同感です。
ローマは一日にして成らず、
といったところでしょうか?

では、また。
返信する
Unknown (zhen)
2021-04-12 22:39:39
りくすけさんへ

いつも早々のコメントありがとうございます。

確かに大津には競艇場ありましたね、行ったことはありませんが、まったくの門外漢の僕でも知っています。
バーン司教の信念を知れば、風変わりな教会建築以上の楽しみになるかもしれません。お時間がありましたら、是非。

2019年火災にあった那覇の人の心のよりどころの首里城もある意味レプリカです。僕は、見た人が美しいと感じるか、心に届く何かがあるか、だと思っています。その一方で、時間の重みがあることも事実ですね。

では、また。
返信する
Unknown (ななだい)
2021-04-13 08:52:58
おはようございます。

旧日本銀行京都支店、東京駅の設計と同じ人ですよね、中に入りたかったのに、外側を見ただけで行き過ぎてしまい後悔した建物です。
ここはホームページなど見てみると中庭にもグリーンのパラソルが建ってかなり映えますよね、京都に行くとつい神社、仏閣に夢中になり、見逃してしまうんですよ。(いちいち敷地が広過ぎてつい時間が取られてしまう。)
重要文化財だというのに…。

みずほ銀行京都中央支店ビルや中京郵便局に至っては全く知りませんでした。

大津協会の青い瓦が印象的で日本風な建物はいつか滋賀県に行ったら是非外さず、行ってみたいと思います。

京都は人気の観光地だと言うのに結局、旧日本銀行しか見ていませんでした💦

紹介してくださりありがとうございます(^^)
返信する
Unknown (ななだいさんへ)
2021-04-13 09:59:22
おはようございます。

京都というと、どうしても神社仏閣を中心とした❛和もの❜を思い浮かべられる方が多いですが、❛洋もの❜というか、いわゆる近代建築を見すごされがちですが、素晴らしいものが多くあります。僕自身、最近になって、気がついた次第です。

また、近代建築は、比較的市中心部に集中しているので、短時間で散策できるのも良いです。

一方の大津教会は、キリスト教会なのに協会なのに❛和❜です。僕は、最初、何か別の建物を改築、再利用したものかと思っていましたが、バーン司教の信念と知り、感激した次第です。

それでは、また。
返信する
Unknown (lunta_november)
2021-04-13 15:05:25
フォロー、ありがとうございます。
こちらのブログも拝見させていただきましたがお写真がきれいですね。
私も古い建築物が大好きなのですが、大津教会は知りませんでした。面白い建物ですね。
いずれ機会があったらぜひ行ってみたいです。
返信する
Unknown (りくすけ)
2021-04-13 18:49:01
Zhen様へ。

再びお邪魔します。
今回の記事を拝読するうち
カトリック大津教会をこの目で見てみたくなり、
競艇旅打ちを兼ね、5月4日~5日の1泊小旅行にて、
訪問することといたしました。
但し新型コロナ感染爆発が起こらなければですが。

その模様は、拙ブログに投降する予定です。
機会が許せばご高覧下さいませ。

では、また。
返信する
Unknown (zhen)
2021-04-13 21:28:15
Lunta さんへ

Luntaさんのブログ、興味深く拝見しています。
失礼ながら僕と似た嗜好のお持ちのようですので。
しばらくは、日本幽閉です。(笑)

今後とも、宜しくお願い致します。
返信する
Unknown (zhen)
2021-04-13 21:36:10
りくすけさんへ

僕のブログをお読みになって、見てみたくなった、なんてブロガー冥利に尽きます。

内部は、これまた珍しいタイル貼りのようですので、そちらも是非、ご覧になってください。

りくすけさんのブログの投稿を楽しみにしています。

コロナが沈静化していること、お祈りしています。

では、また。
返信する

コメントを投稿