2021年の記録
11月下旬の「てくてく帰宅プロジェクト」の第2区間に続き最終区間(東鷲宮~下野市)を12月中旬に歩いたときの記録。
東京から栃木県まで、ひたすら歩くだけの酔狂なプロジェクトもいよいよフィナーレ。50キロ超の距離感を体験したいといった志は、前回の勇気ある決断で貫徹できなくなってしまった。しかし、自宅まで歩きぬく「てくてく帰宅プロジェクト」は、完結したい。
地図をまじまじと眺め、実際に歩いてみると、実際の距離と自身の距離感が乖離していることに気がつく。利根川を渡るとゴール目前といった気持ちになるが、実際は、まだまだゴールは先である。
7時半すぎにJR東鷲宮に到着、トイレを済ませ、2週間前の中断地点へ。
沿道には、色鮮やかな寒椿、県道3号線で渡った河川の風景。(写真は東京湾に注ぐ一級河川中川)
国道125号線の歩道は、跨線橋に入るとなくなってしまう。東武鉄道、JR宇都宮線の跨線橋を渡らなくてはならない。路肩と車道の間は30センチほどで、トラックが来れば、やはり30センチにも満たない路肩に避難するしかない。乗用車に思いっきりクラクションを鳴らされることもある。(存在に気がついたことに感謝かも) 日本は民主主義、つまり多数決の国だ。「歩行者優先!」などと主張したところで、この道路の歩行者は少数者。酔狂なチャレンジャーのために道路拡幅に血税を投じる合理性もない。国道125号線から国道4号線の立体交差に侵入することを断念し、大きく迂回して栗橋宿を経由する。
ついに埼玉県を越え、茨城県境の利根川へ到達。ささやかな感動!
利根川橋に立派な人道橋が架設されていたから良かったものの、これがないと10キロ以上迂回して上流か、下流の橋を渡らなくてはならない。さすが一桁国道、国交省に感謝!
(とは言いながらも、震災時に落橋すると、越すに越されぬ利根川になる。)
古河までくれば、栃木県は目前と思っていたが、どうして、どうして、広い、広い。工業団地を抱える古河市では、高圧線鉄塔が目立つ。
遂に栃木県入境。道路沿いの住宅の表札も下都賀地区に多い姓が目立つようになり、何となく帰ってきた安堵の気持ちが・・・・・。歩きやすい歩道が続き、快調に歩いていると、一瞬だけ30年前にタイムスリップする。
水準点のある法音寺は、なかなか立派である。道を挟み反対側には、野木八幡神社。
ついに小山市に突入、道路脇には、褐色になった果樹園、東京から70キロ地点。下野市の南端の旧国分寺町まで16キロ。
明治5年創業・国登録の有形文化財指定蔵の西堀酒造。日本酒には、あまり興味のない僕だが、小山市のちょっとした観光スポット。
小山市中心部近くの須賀神社、一気に小山市を歩き抜けたい気持ちになる、ゴールは近い。
JR両毛線跨線橋が、ちょうど東京から80キロ地点。(桜金造のCMで一世を風靡した)旧小山遊園地・現おやまゆうえんハーヴェストウォーク前を通過した頃、異変発生。ゴールまで10キロを切り、元気100倍といくはずが、筋肉が固まってしまった。
ゴールの下野市に突入、残り2キロは、苦悶の表情の気力の歩行。
自宅近くの象徴的なゴール地点である小金井一里塚・東京から86キロ地点。すでに日没を迎えた16時59分・無事帰宅。
正直なところ、まさか気力の歩行でゴールとなるとは思わなかった。第二区間のときは、肉体的には余裕、翌日には筋肉痛も残らなかった。ところが、ところが、今回は、10キロほど距離が延びただけで、翌々日になっても筋肉痛が残っている。ちょっと情けない。ただ、年内に計画を無事に遂行できたことを感謝する。
旅は続く
お邪魔します。
てくてく帰宅プロジェクト、お疲れさまでした。
完遂が12月中旬ならば、まだ左程時間が経っていない頃。
その後、体調はいかがでしょうか?
このシリーズ、土地勘なく縁のない僕にとっては、
沿道の風景が物珍しく映り、楽しませてもらいました。
今回の「中川」は下流域が江戸川競艇水面でもあり、
ナルホドこの流れがあそこに通じているのかと感心。
前回の脱線トークでは、地方公務員を志してから
バイヤーに至るまでの葛藤が垣間見えたり。
酔狂プロジェクトは、防災ウォークであり、
自身の体力を把握する確認ウォークであり、
過去へ遡る、時間ウォークだったのかもしれませんね。
寒さ厳しい折、ご自愛くださいませ。
こちらは雪の降り具合が気になるところ。
そして本日開幕、競艇グランプリが大変気になります(笑)
では、また。
こんばんは、コメントありがとうございます。
足の腫れと筋肉痛が、まだ少し残っていますが、ふつうに生活しています。お気遣いありがとうございます。
関東の何の変哲もない風景も、りくすけさんの目を楽しませたとしたら幸甚です。
さすがに10時間近く歩いていると、脈絡もなく、次々に想いが浮かんでは消え、といったことになります。
りくすけさんもご自愛のほど
では、また。