Being on the Road ~僕たちは旅の中で生きている~

日常の中にも旅があり、旅の中にも日常がある。僕たちは、いつも旅の途上。

美麗的日本和我 (美しい日本と僕)/東京散策倶楽部 第22回

2022-09-18 16:18:52 | 旅行

2022年の記録

9月に入り、遠方に出かける計画もなく、職場近くを散策した時の記録

 

 

日比谷公会堂と背中合わせになっている市政会館は、昭和を代表する官庁建築である。

 

 

東京駅から徒歩圏内と言って良いのかむずかしいところ。最も遠いい国会議事堂までは、約2.5キロ、約30分。いつもならば、域内の近代建築を隈なく散策するが、当日は、やや覇気に欠け、旧日比谷公園事務所をスルーしている。

 

 

赤レンガと御影石の外観を持つ法務省旧本館は、旧司法省庁舎として1895年(明治28年)にお雇い外国人のドイツ人建築家ヘルマン・エンデとヴィルヘルム・ベックマン設計(実施設計と工事監理は河合浩蔵)により竣工している。

1945年(昭和20年)の空襲により内装の大部分と屋根を焼失し、改修後は、法務省本館として利用された。

1994年の改修工事では、文化財としての観点から創建時の外観に戻され、重要文化財に内装を除いて指定されている。

※平日は見学可能であるが、土曜日に訪問したため厳重な警戒で敷地内に入場することもできなかった。近々に仕事を早めに切りあげて訪問の予定。

 

 

法曹会館は、昭和12年(1937)竣工。全面に薄いグレーのタイル貼りでるため、古さを感じさせない。また、両側に尖塔屋根のある塔屋もあるが、真上にあるため良く見えないのが残念。現在も結婚式場ほかとして利用されている。

 

 

 

東京都千代田区・日比谷公園の一角に位置する市政会館と日比谷公会堂は、両者が一体として存在する異色の建築物で、1929年(昭和4年) 鉄骨鉄筋コンクリート造竣工。

時計塔が印象的な会館部分は全体の建設者でもある財団法人東京市政調査会が管理、一方、公会堂部分は、1929年(昭和4年)の落成直後より東京市(当時。現在は東京都)の管理に委ねられて現在に至っている。

 

 

日比谷公会堂は、2014年(平成26年)に施設の老朽化及び耐震化を理由とした大規模改修工事計画が立案されたものの創建時に近づける(重要文化財指定目的)と興行場法の定めるトイレ数を確保できなくなる問題が判明、現在は、施設使用休止のまま放置されている。

個人的には、創建時を忠実に再現し、重要文化財に指定されなくとも早期に回収し、公会堂として使用して欲しいと思う。まぁ、複雑な大人の事情(補助金等の経済問題ほか)が、あるのだろう。

 

 

市政会館は、塔時計と茶褐色のタイル張りの外壁を持ち、現役のオフィスビルとして使用されつつ、現行法規に適合すべく修理・修繕を施されている。日比谷公会堂と明暗を分けた結果となっている。

 

 

国会議事堂は、1936年(昭和11年)に鉄骨鉄筋コンクリート造り地上3階(中央部分4階)、地下1階として竣工されている。

外装は3種類の花崗岩を使った石積みで、内装には33種類の大理石、2種類の蛇紋岩をはじめ、沖縄県宮古島産珊瑚石灰岩(貝を含む巨石、トラバーチン)、橄欖岩、黒髪石、尾立石、日華石などが使用されている。特に外装に多く使われたのが、広島県倉橋島の桜御影と呼ばれる桜色をした御影石で、議事堂に使用されたことから「議院石」という呼び名もつけられている。

建築材料や設備の素材のうち、郵便ポスト、ドアノブの鍵(マスターキー)、ステンドグラスを除き、すべて純国産品が使用された。

 

 

【メモ】

以前から不満に思っていたことだが、集合住宅のポストには、おびただしい量のチラシが、投げ込まれる。不動産販売、フードデリバリー・・・・・・・挙句の果てには、廃品回収まで。いずれのチラシも僕には無用のチラシである。大切な郵便物が埋もれて探すのに難儀する。そもそも、ゴミ箱に直行する訳で、1枚1枚は微々たる量でも、森林資源を破壊し、焼却処分すれば二酸化炭素を排出する。まったく困ったものだ。

 

コロナ感染が拡大し、マスクが必需品になった当初、洗ってリユース可能なウレタンマスクを愛用していたが、感染抑止効果が低いことが判明してからは、使い捨ての不織布マスクを使っている。日本在住者の大半の人が、不織布マスクを毎日使い捨てしている。すべてが焼却されているので、それによって多量の二酸化炭素が排出されている。だからといって、布マスクやウレタンマスクに戻ることはないだろうし、使用済の不織布マスクをマテリアルリサイクルするのもむずかしい。

コロナ感染が拡大し、使い捨てられるものが増えた。会議室、応接室、フリーアドレスのオフィスでは、アルコール消毒のために多量の紙ナフキンを消費している。ホテルのバイキング会場では、やはり多量のビニール手袋が廃棄される。

 

ウクライナでは、ミサイルが飛び交い、施設が破壊、焼損し、想像できないほど無意味な二酸化炭素が排出される。北朝鮮は、問題外として、東アジアでも、威嚇だか、演習だか知らないが、何の建設的な意味のないミサイルが発射され、エネルギーが消費され、二酸化炭素が排出されている。「クレタさん、かつての元気で、ロシアと中国のプーさんに噛みついてくれ!」

 

僕は環境意識の高い方の人間だと勝手に思っているが、どうも欧州発の環境保護活動には、手放しで賛同できない。二酸化炭素をバカバカ輩出し、インフラを整え、すでに豊かになった国の人間に、「二酸化炭素の排出はダメ、地球温暖化、気候変動して、一番の被害は、みなさんたちよ」と新興国の依然として貧しい人が言われても、素直には頷けないと思う。酷く穿った見方をすれば、米国や新興国に対する欧州の反撃ツールに思えてしまうのは、僕だけか。

 

 

旅は続く