以前オーダーしてたニューレレが完成しました!
M's CRAFT Kai Ukulele、フルカスタムです。いや~嬉しいっす(^-^)/
えっと、オーダーするにあたってお願いした大きなポイントは、
・軽く(特にヘッド側)。
・音は重く。
・とにかくシンプルに。
という3点。素晴らしいウクレレができました。
そして今回は写真撮りまくりっすよ。(クリックで拡大します)
●全体
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/c7/28b544b58c6d59977cee7cb8ac5bbe06.jpg)
これでもかというくらいシンプルな佇まいです(^^
標準的な?テナースケール(17インチ)のテナーウクレレ。
製作者の森さんはインレイをはじめ、凝った装飾を得意とされていますが、今回は飾りなしでお願いしました。森さんも「ここまでシンプルなのは初めて」と(^^
ロゼッタもヘッドロゴもヒールキャップもありません。ただ、ヘッド化粧板とバインディングは見た目以外の必要性があるのであります。
●ボディ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/8a/7290e928164af69b99818e08c9c414e4.jpg)
トップは
イングルマンスプルース(2ピース)、木目が綺麗です。別名ホワイトスプルースというように、かなりの白肌美人です。
↓同じスプルース(松)でも、占部コンサートとはかなり色味が異なります。(塗装の違いもあるだろうけど)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/49/7601c12ce064ac0e64b53a24d804335a.jpg)
バインディングは強度上必要ということで入れてもらいましたが、メイプルなのでパッと見、わかりません(^^
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/10/9adc0cb8ae356b068adf3feef4d6551e.jpg)
↑横から見るとよくわかります。カーリーが出てます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/c6/8a69e3eda26f895816535441641b5710.jpg)
そしてバックはローズウッドのブックマッチ。サップ(白いぶぶん)がいい感じで入ってます。サイドもローズ(2ピース)。
●ヘッド
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/aa/9e545069af563feec45d268015975791.jpg)
カタチは私が初めて買ったフェイマスと同じ、マーチンタイプ(っていうのかな)にしました。王冠型。
化粧板は表ローズウッド、裏はコア。
ペグはゴトーの
UK12、軽いギヤペクです。また、このペグの場合ヘッドの厚みが少なくてすむので、より軽くできるそうです。
ペグのつまみ(ノブ)はエボニーです。ナットは象牙。
● ネック
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/6e/6fae33be4a2930c1878b1f233e781f0a.jpg)
材はホンジュラスマホガニー。今メインで使ってるウクレレは割と平べったい形で、私にとってはしっくりきてなかったので、このネックは程よく厚め丸めにしてもらいました。
セーハも楽かも~
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/70/e88c8bd1555045550043626db546c15d.jpg)
指板はエボニーにしました。真っ黒なものはマグロって言うらしいです。
でもエボニーはかなり重い木(水に沈む)。「軽く!」という当初の希望とは相反してますよね(^^;
でもやっぱマグロのほうがかっこいいよな~と決めました。
指板にバインディングするという選択肢もありましたが、ここもシンプルに無しにしました。
ポジションマークはサイドのみ、3、5、7、10、12Fへ。
暗い場所でも見やすいよう、大きめのものにしてもらいました。
材質はプラスチック系の専用のもの。貝だと反射して、見えにくいことがあるようです。
5Fと12Fは2点打って、他と区別してます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/d9/0513d1789033f5e21c0efcd90a89b7df.jpg)
14Fジョイント。1・2弦はトータル15Fで、3・4弦は14Fトータル。
今使ってるのと同じような感じですが、指板はフレットがあるところまでにしてもらいました。スッキリ!
ただ、こうすると強度の面で不安があるということで、ネックのジョイントをダブテイル(多分
こういうの?)にしてくださったよう。
森さんは普段、バリトンの時だけこのダブテイル加工にするとか。
●ブリッジ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/c2/b04e6eeb402eb808f53ad6a61b8065dc.jpg)
ブリッジもエボニー。そして、弦止めは裏通し方式です。
このやり方はなんとなく弦交換が大変ぽい!て先入観があったけど、実際はカンタン。ビーズに通して先を結び、引っ張るだけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/91/1d2395cb948ab967b4937d221de66739.jpg)
裏通しタイプのメリットは、ブリッジだけでなく表面板も一緒に引っ張られる(力がかかる)ことになり、より強い力に耐えられることにあるようです。
これでブリッジが浮く心配が減りました(^^
サドルは象牙。
●塗装
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/59/9959d5d8b48a5789d2e4040a9671f61f.jpg)
塗装はラッカー。ピカピカっす~
ピカピカウクレレに憧れがありました。高級感があります。
写真はうまく撮れなかったけど、非常にクリアで、かつ木目が美しく浮き上がっています。
オイルフィニッシュとかなり迷ったけど、こっちにしてよかった。
ラッカーは一般的に、木の内部までしみ込まずに被膜を作るので、音への悪影響が少ないよう。でも反面、かなりの回数塗らなくてはならず、手間がかかります。途中やすりがけも必要です。
今回、計12回程塗装してあるそうです。しかも手塗り!
さて、肝心の音。まだあまり弾いてないのでなんともですが、サスティーンもあり、そして予想以上の鳴りです!
占部がピカリ~ン!って感じなら、このウクレレはキラリ~ン!って感じでしょうか(なんだそりゃ)。
この後どんな音に変化していくのか楽しみです。
そうそう、あと、全体に面取りを強めにして頂きました。右腕の当たる部分がいつもアトになってしまうので。
弦高は12F4弦で2.8ミリくらいかな?かなり低くしてもらいました。
そしてケースも日本製のかなりいいものを付けて頂きましたよ。(写真撮り忘れた)
今回、森さんには、わがままを沢山聴いて頂きました。一生大切にバリバリ弾かせて頂きます。ありがとうございました~
あとはピックアップだな~どこで頼むのがいいんだろ。
追記:
森さんのHPにアップされてました!「
Kama Lei」(可愛い子供)という素敵な名前つきです(^^)
可愛がらせてもらいますよ。
「あんふぃに」
「ちゅーなっぷ」
「あんふぃに2」