でりら日記

日々の雑記帳

読んだメモ『デッドマン・ワンダーランド1』ほか

2007年09月25日 | 趣味の雑記
読んだメモ。9/21~/22あたりの新刊?

 デッドマン・ワンダーランド 1/片岡 人生、近藤 一馬
 角川書店 角川コミックス・エース

 エウレカセブンの片岡&近藤コンビ。まるきりレントンとアネモネ(ややロリ)か、と思わないでも
ないけれど好調な滑り出しか。

 紅いスカルマンかと云ってはいけない謎の襤褸マントの男による殺戮劇、一人生き残った主人
公ガンタはその犯人と断定され、中学生という若さで死刑囚として、完全民営化刑務所「デッドマ
ン・ワンダーランド」へ収監される。

 舞台は「東京大震災」から10年後の長野県の中学校。東京大震災で東京の70%が水没した世
界、民営化され娯楽観光施設として運営されている刑務所という斬新な設定。でもひたむきでまっ
すぐな主人公は少し今時で、レントンに通じるものを持った少年だ。兄メカ(おいおい一発変換だ
よ)前提の作品かどうかは判らないけれど先が愉しみ。

 夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~ 3/ヤスダスズヒト
 講談社 シリウスKC

 1・2巻のメモを書いたかどうか覚えていないのだが、ジャケ買い。
 絵柄はすっきりしているのだが、ちょっと見づらいというのは何故だろう。主線が立っていないと
かトーンワークの難か。多分中学生頃に読んでいたらハマっていたんだろうなぁと思いつつ読んだ。
2巻までは物凄く熱意を感じる分、詰め込みすぎかなぁとも思わずに居られない。と思いつつもい
ろいろ楽しみなので続きを待っている。個人的には恭介が好きだ。

 で、3巻を読んで納得。そうか、キャラが多すぎていまいち頭の中が整理できていなかったの
か!そうか。そうなのか。


 ストレンヂア 無皇刃譚/作画 凛野 ミキ 原作 BONES
 メディアファクトリー MFコミックス

 現在公開中の(あ、まだか)、もとい9/29公開のオリジナル劇場作品のコミカライズ。何にも考え
ずに買ったのだが、ひょっとして映画を見る前のネタバレというやつになるのだろうか。
 作画担当の凛野ミキ氏。どうでもいいが血液型も星座も私と同じ。絵柄は好みだ。

 線もダイナミックだし人体も柔らかくキッチリ描けている。のになぜか画面は止まって見えるのが
非常に残念。動きが無いわけではないのに何故だろう。描き手ではない分そのあたり明確なこと
が言えないけれどもどかしい。巧いだけにもどかしい。でも1冊分以上に楽しめた感。


 RED GARDEN レッドガーデン Vol.2/綾村 切人x原作 GONZO
 株式会社 幻冬舎コミックス バーズコミックス

 こちらも放送は終了した同タイトルOVAのコミカライズ。4人のヒロインのうちケイトを軸に物語は
展開する。絵柄は原作同様好みは分かれるだろう。でもこの人が描いてある意味正解。


 黒博物館 スプリンガルド/藤田 和日郎
 株式会社 講談社 モーニングKC

 この間連載が始まったばかりだと思ったけれどあっという間にコミックス発売。これがまた美しい
装丁。舞台となった19世紀頃の古書を意識したデザイン、帯もそれを殺さず調和している。うむ。
カラーページも再現されていて本当に最近は単行本1冊と言えど手抜きせずに大事に創っている
な、と感嘆を禁じえない。

 連載当時のコラムが収録されているのも嬉しい。正直雑誌印刷であの文字サイズを読むのは
少々辛い。そも、「スプリンガルド」にモデルとなる都市伝説があること、犯人と作中でされた貴族
青年にモデルがいること、などなどちょっと調べたくなるような、興味の虫がうずくおまけが満載。

 しかし、このあいだの「邪眼は月輪に飛ぶ」や他の同氏作品で感じるような怒濤の感動の波がど
うしたことか漣程度だった。私のテンションが低すぎた所為だろうか。「異聞」として本編の後に収
録されている後日譚は、気分がほんわりとなる作品。やはりこの人は子供を描いている方がいい
んだろうかとも思いつつ。

 警部ジェイムズと貴族青年ウォルター、この二人の存在感が大きすぎて互いを殺してしまったの
かもしれない。どちらもがヒロイン・マーガレットと結ばれるわけでもなく取り合うわけでもなかった
のはそれはそれで良かったのだが、大人を主人公に持ってきた割にはそのあたりの心の拠り所と
なるものがちょっと弱かったのだろうか。(だからこそこのバネ足ジャックの生き様が活きてくるのは
判っているんだけれど、自分としては迫ってくるものが余りなかった。)

 モチーフとしても、非常に美しく絵になるキャラクターなので、この読みきりだけに終わらせるの
は勿体無いバネ足だけれども、この一冊にぎゅっとすべてが凝縮されているのも確か。「自動人
形」の応用といえばそうだけれども、こういう外国の「都市伝説」と出会い、こんな形に昇華してしま
えるのもやはり運と才能、実力の一つなんだろう。
 青年誌での次なる連載に期待。

 長いな。あと少し。

 絶望少女たちのバックコーラスが「ムレムレムレムレ」に聞こえて仕方なかったアニメ版「さよなら
絶望先生」が本当に今日でさようなら。最後まで飛ばしっぱなしで潔かった。どうなるかと思ったけ
れども美しく疾走していったという感。よかったね、といってよいのやら。個人的にはオーケンが嬉
しかった。OP・EDも美しかった。

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