ひな菊の丘から

やっと魅惑のみわけん

昨年の11月に初めて聴きに行った、『魅惑のみわけん』、北海道在住の旅するハンマーダルシマ奏者小松崎健さんと、関西在住のほりおみわさんお二人のユニット。本当なら4月にお友だちのアトリエであるはずだったライブは、ギリギリまで悩んで迷って、中止になったのだった。そしてこの日はそのリベンジにあたる関西ツアー中日。京都や兵庫でも予定が組まれていたが、私はこの周でのライブを予約した。別に帰り道だったからではなくて、ここのお店でお二人の音が聴けるのが楽しみだったから。



どうも私は予約第一号だったらしい。確か11月の時も、発表になったその日に直接予約したので、多分第一号だったはず。力入ってるなあ・・・。

このお店へは二度目、前回も美味しいものをいただいたので、「何か食べるものありますか?」と聞いて、出汁巻き、サラダ、レタスミンチを盛り合わせてもらい、わしわしとがっついていたら、お二人の姿が。私は端っこで、しかも食事中だったので、そーっと視線を避けていたのだが、みわさんが話しかけてくださった。「すんまっせ~ん、食べながらで。」しばらくお久しぶりのご挨拶をしてたら、健さんも気がついてくださり、ご挨拶。本当なら秋鹿を差し入れたいところだったのだが、職場の冷蔵庫に四合瓶を入れとく訳にも行かず、今回も見送り。

お店のグランドピアノの上にはフライヤーやアルバム、それにこの日お客さまが描いてこられたお二人の似顔絵が。






そろそろ始まるのかな、





1曲目はインストでスコットランドの曲、Miss Rowan Davies

ギター特訓中のみわさんが、最初エレキギターを背負ってきた話、とかしばらく前にカルマンでツアーをした時のトシバウロンさんのビックリ話(これは、よそでもMCで使われるかもしれないので書かないでおこう)とか、のお話が入りつつ、2曲目がWest Virginia My Home



1985年の彼女の北海道公演ではバックでバンジョーを弾いた、という思い出話をされていた。当時のカセットでの録音をCDに焼いて最近貰ったとのこと。このユニットでは健さんがたくさん歌われるのだが、次はみわさんのマウスミュージック



全くのひとりで、アカペラで4分半ほどの物語のような音楽が綴られる。





歌い終わったらおにぎり1個食べたくなるらしい。確かにその位カロリー消費してそうだった。ライブ前に入った蕎麦屋で大盛りを頼んだら、大盛りが健さんの前に置かれたそうだ。「女だって大盛り食べますよねえ。」見た目とのギャップが楽しい。

次は加古川養護学校の先生が作った詩がいいので曲を付けさせてもらった、という歌で、健さんに歌って欲しい、とみわさんからのオファーがあり、ふたりで順番に歌う。



タイトルは『陽気に行こう』、あの曲のイメージとは全く違う曲。とても静かでじっくりとしていて、歌詞をかみしめるとちょっとうるっとしてしまうようなうた。



ハンマーダルシマに夢中になった挙句、カレー屋を辞めて全国を旅してまわる人生が始まった、という健さん。コロナ禍で半年ほど動けなかったが、その間、居場所がなかったらしい。掃除のときどこに居たらいいのか、と思ったって。

次の曲はオキャロランが最後に作った曲、Farewell to Musicをハンマーダルシマで。その後はジョン・ハートフォードのAnuual Waltzに歌詞を付けた『いつものワルツ』を健さんが歌い、みわさんがハーモニーを付ける。ジョンが大好きだ、という健さんは彼の歌にユーモアと孤独を感じるそうだ。





1stセット最後の曲は、みわさんが猪名川の河川敷で暑い日に録ったという曲、『夏のワルツ』おうちでピクニックという配信イベントに、それで参加されたらしいが、私は見逃しているのでとても残念に思った。

少しの休憩の後、2ndセットが始まる。アイルランドのジグ『Strayaway Child』一緒に迷子になりたいと思ってレパに入れたそうだ。次は『大きな輪になって』というオリジナル。ギターが突然パワフルになった。それまではフィンガーピッキングだったのに。



加古川でライブをやった時、健さんはみわさんのご両親に挨拶したそうだ。コンサート会場では「おかえり、みわちゃん」という横断幕もできていたので驚いた、と。続いてやっぱりパワフルなギターで歌もパワフルな『Foggy Dew』、以前お世話になった人のために歌詞を書いた『Danny Boy』とケルトシットルケのアルバムに入っている曲が続いた。



スウェーデンの曲に日本語の歌詞を書いた『あなたを見ている』



最後の曲は、インストで『ドルイドの歌』『Hours After』を演奏して終了。もちろんアンコールがあり、早く飲みたいんだけどなあ、と言いつつ戻ってくる健さん



アンコール曲は『今日の日はさようなら』邪魔にならない程度に歌ってもいい、と言われたのでひっそりこっそりハモ付けてみた。そして本当に終了。



初めての人もいると思うので、とハンマーダルシマの位置を変えて見やすくしてもらった。縁起ものなので触って帰った人もいたようだ。



私はみわさんのソロアルバムを買い、しばらくお喋りさせてもらってたが、いつの間にかセッションが始まっていた。



ヴォーカリストも参加





まだまだ続きそうな様子だったので、この辺で失礼することにした。健さんが自分の音楽ルーツをアパラチアにある、と言われたのがとても嬉しかった。来られてたお客さまが、バンジョーを弾いてるところを見たい、と言われていたので、いつかストーブで来てください、とお願いしたけど当分ムリかなあ。

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