ひな菊の丘から

歩いてやぎたこを聴きにゆく

今年も秋のライブをご一緒に、とやぎたこのやなぎさんからお誘いをいただいたのですが、残念ながら候補日は全滅でした。けど、今年は2月にご一緒で来たから良しとしよう。
どこかへ聴きには行きたいと思っていたら、デイジーヒルライブの時、ねいろかふぇにフライヤーが貼ってありました。え?ここでするの?いつ?やった!空いてる!というワケで、その日に予約成立。相方は残念なことにバンド練習で、近くにいるにもかかわらず参加はなりませんでした。

実は前日、地域の文化祭のお手伝いで一日仕事(その前日、ライブの日も昼間は仕事してました。)その後打ち上げで遅くまで喋ってたので、月曜日はかなりのんびりペースでした。地元の強みで、徒歩でお店に向かう途中、日用品の買い出しと、ちょっとお土産もゲットして。



お店の前にはたばこタイムを楽しむ人たちの姿が。私の席はカウンター、常連のH本さんのお隣でお喋りしながら開演を待ちました。




楽器は少な目。でも全部店内に入って良かった。



至近距離、ナマ音ライブです。
Hobo's Lullabyからスタート。ユニットを始めたころからのレパとのことでした。



やぎたこは結成10年とのことで、最初の頃からのエピソードを交えながらのライブでした。当初はボブディランとジョーンバエズのデュオの感じてやりたかったのだけど、貴ちゃんの声が違うので、エミルー・ハリスなら行けるかな、と思ったそう。



次は社会派デュオを目指してウディ・ガスリーを、続いてオー・ブラザーの世界へ、とやぎたこの変遷が語られます。こうなるとギター2台では足りず、色んな楽器が欲しくなる。



フィドル、マンドリン、ときてバンジョーを手に入れたけど、これはちょっと手ごわい、と貴ちゃんにあげてしまったやなぎさん、彼女が教則本を買ってスリーフィンガーを練習していると知って、返してもらったそうです。どうしてか?彼女が弾けるようになったら悔しいじゃないですか、ですって。

オートハープを手に入れて、次はカーターファミリー。どんどん遡って行くとフォスター、とこのあたりになると、ディランやガスリー好きで聴きに来てくれてたお客さまはすっかり姿を消していったとか。その代わりブルーグラスのフェスなんかでそっち系のお客さま、増えましたよね。





さらに遡ると、アメリカに渡ってきたアイルランドの人たちの音楽にたどり着いたそうです。彼らが山の中で他の社会と隔絶した生活を営んでいた頃の音楽は、元の故郷のものとほとんど変わっていなかった、というのは映画Song Catcherに描かれていました。



衣装の話も出てましたね。最初は決めないでふつうにしてたけど、ロータリークラブかなんかの営業の時、衣装を考えた、と。大好きなジョン・ハートフォードの格好をしてみたら評判良かったので今に至るそうです。最近はよく似たスタイルの人を他でも見かけます。



1stで歌われたのは、Deportee,I'll Fly Away,When I'm Gone,Hard Times Come Again No More,St.Anne's Reel(ウィル・マリングのバージョン),Swing Low,Sweet Chariot,In Tall Buildingsなどでした。





休憩時間、たばこタイム終わって帰ってきたやなぎさん、かな?



ゆるっと懇談タイムです。





かと思ったら、2nd始まります。なんと!スペシャルゲストはお客さまで来られていた、金森こうすけさん。

やなぎさんの昔からの夢だったという、日本版Will The Circle Be Unbrokenのアルバム『We Shall Overcome』に入っている、金森さんと貴ちゃんのデュオ曲、「いいこと」を目の前で聴かせていただきました。











後で聞いたら、この曲を録音するときは、二人別々に録っているので、一緒にやったのはこの時が初めてだったそうです。貴重な場面に遭遇できました。因みにユニット名はかなたこ。

金森さん、ご近所さんと言うことは伺っていたのですが、初めてお会いしました。もっと足繁くねいろに通おうっと。



その後はやぎたこに戻って。



いつものように楽器を持ち替えながら、



クリさんから毎年無茶振りな指令が来て、一生懸命練習して本番に臨んだら、「え?ほんまにやるんやったん?」なんて言われる、という話を挟みつつ、



エリザベスコットンの子守歌とか、Old Black Choo Choo、ブルーグラス三部作、としてI Wonder Where You Are Tonight,We'll Meet Again Sweetheart(これもウィル・マリングバージョン)、White Doveがあったり、This Land Is Your Landはアメリカを讃える歌と言うより、批判的な皮肉な歌詞もいっぱいあるという説明もありました。

個人的には、その数日前に、岡山の打ち上げでisoさんと交わされた丁々発止の議論の中身が知りたいなあ、と思いました。でも、やなぎさんが言う、「ブルーグラスは形式」というのは確かに当たっている部分もあるなあと思いました。

アンコールはKeep On The Sunnysideで、





金森さんにも登場してもらったのですが、トイレの前の柱のところに立ってはったんで、一緒に撮るのめちゃ難しかった。






終わってから店開き。でもこの日のお客さまは皆さん既に持っておられたようです。



やぎたこの10年を数時間で振り返る、とても分かりやすくて楽しいライブでした。
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