という訳で、気を取り直してEddiのライブで思ったことを書いてみます。
最初に彼女の歌を聴いたのはFairground Attractionのアルバム。1988年のことでした。
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相方が見つけてきて(彼のそっち方面の嗅覚はホントにすごいと思います。)一度で惹きつけられてしまいました。1989年、初来日のライブには、実家に預けられなかった息子を連れて行ったので、ごそごそ動いておしゃべりするちびっこを抱っこして廊下に漏れてくる音を聴いていたのは相方でした。私はちゃんと座席に座って最後まで楽しませてもらいました。その後、このたった一枚のアルバムを大切に聴き続け、ソロ活動を始めた彼女のアルバムやライブを聴く機会はほとんどありませんでした。(2枚組のライブアルバムを買ったのみ。)
何度も来日してるみたいなんですが、私が聴いたのはなんと25年ぶり2回目、でした。しかも最初はかなり大きなホールコンサートで(毎日ホールだったかな?記憶あいまい)今度はライブハウスです。年度始めとあって、絶対に1回目のステージには間に合わないことが分かっていたので9時半からのステージを予約しました。入ったときは客席にはかなり空きがあり、寂しい感じだったのですが、開始時間には9割がた埋まっている感じ。客層は、うーん、よくわからなかったな。ブルーグラスのライブだと知ってる人ばっかりで年齢層はかなり高いし、もうちょっとメジャーな人(といっても私が行くのは70年代に活躍してた人がほとんどなので)の場合は、「いかにも」って感じの人や、ミュージシャンっぽい人が多かったり、またはずっとファンだったのかなあ、っていうお年頃の方々だったりするので、だいたい読めるのですが、今回はコアなファン、って感じでもなかったし、かといってお店の常連という様子の人も少ないし。(こんなライブハウスには、ジャンルに限らず音楽を聴きながら食事やお酒を楽しむ、っていうお客様が結構ついているらしいのです。)
バンドのメンバーが現れました。ええ感じのおっちゃんたちを5人従えて、最後に登場したEddiは、赤いカンカン帽とぺったんこのゴールドの靴がキュート。編成は、アコギ2本とウッドベース、エレキウクレレ?それにアコーディオン、というアコースティックなものでした。「彼はウェールズ。彼はイングランド、私はスコットランド、そして彼はアイルランド!」って大英帝国かい、と思うようなメンバー紹介でした。
大好きなアルバムからの曲、新作からの歌、スコットランドの古い曲、サイドギター?のBooの作った歌、などなど次々と繰り広げられるEddiの世界。帰宅してからアルバムを聴き直したら、ずいぶん声が落ち着いて深みを増している気がしました。(そりゃ、25年経ってるんですから当然っちゃ当然ですけど。)
癒しの声、というと消極的な印象になってしまう。まず筋肉がほぐれて細胞が全部自由になって、それから新たに組み立て直されてすっくと立ち上がる、って感じでしょうか。前向きな音楽なんです。もうずっとずっと、いつまででも聴いていたいなあ・・・って思っていました。会場はそれはもう大満足!一緒にコーラスしたり手拍子したり。
どこで覚えたのか、「さーくーらー、さーくーらー、やーよーいーのーそーらーはー」とか、「うーさぎうーさぎー、なーにーみーてーはーねーるー」なんて彼女が歌いだすと、ただの童謡だと思ってたうたが突然輝きを帯びて聴こえるのはどうしてなんでしょうね。
うたの力ってすごい、と改めて感じた夜でした。ひとの人生さえ変えてしまえるかもしれません。
こないだのライブと同じメンバー、かな?探した中では一番近い音。Eddiの顔が見えないのが残念だけど。
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