ねいろかふぇのランチタイムは、美味しいおにぎりとみそ汁と、そしてシオンさんのすてきな笑顔とお喋りで、至福の時が拡がる。この春から平日ランチ行き放題になって、いくつか新しい店も発掘したけど、一番行きやすくて行ってしまうのは、やはり馴染みのこのお店。初めてのお客さまにも、いつも居心地のいい空間が用意されているけど、その一端を担っているのはシオンさんの笑顔、だよなあ。でも実は彼女はカフェの店員ではなく、シンガー。一度もライブを聴いたことがないので、ねいろかふぇでのライブに初参戦。
ギターの上川さんとは、CD録音の時ご一緒されたそうだ。1曲目はインストで、ポカホンタスのテーマだと言われていた。
シオンさんの歌が始まる。最初はボサの中で一番好きな曲、と言われたDindi、続いて、来られていたお客さまへのウェルカムソング、と上川さんが評されたDay by day
ギターは二十歳からプロとして活躍されている上川保さん、シオンさんの急なお願いを快く引き受けてくださったそう。
耳馴染みのある曲が続く。『イパネマの娘』、Summertime,
映画『シェルブールの雨傘』の主題歌I Will Wait For You
レコーディングの時の思い出話も色々。
台風が来ていて大変だった、とかレコ発の後神戸でNHKラジオに出て、その後ベイズンストリートまで楽器持って歩いて行った、とか。ライブハウス・ベイズンストリートを検索してみた。4~500mか、でも坂道かな?楽器抱えてたらしんどかったかな。
何の話の時かな?訴えるシオンさんと笑って聞き流す上川さん。この後Almost Like Being in Love(多分)で1stは終了
2ndが始まる前に、ゲストがひとり。実は、店に入って来られた時似てるなあ、と思ったのだが、もしかして人違いだったら・・・とちょっと臆してすぐ話しかけなかった。でもやっぱりご本人だ、と意を決して声を掛けたら、やはりそうだった。日本の至宝ことシュンゾウさんと一緒に活動されている西園さおりさん。ずいぶん前、アビリーンが神崎川にあった頃、おふたりでデイジーヒルのライブに来てくださったことがある。それから長いことお会いしてなかったのだが、先日、ななの前夜祭の時に久しぶりにお会いして、歌も聴かせてもらったのだった。
シオンさんの声掛けで1曲、All of Meを歌われた。
その後、上川さんから「せっかくやからもう1曲」と言われ、『枯葉』を披露。急に合わせても見事に伴奏も決まる。
いい感じのアイコンタクト
でしょ?ね。
さて、シオンさんの2ndはビートルズのIn My Life、この歌私の周りでも人気があるよなあ。上川さんが、ビートルズのトリビュートライブ?に出演されたのをお客さまもご存知だった。
曲名はちょっとあやふやだけど、次はI Wish You Loveとか、Like A Loverとか、
East of the Sun、そして最後は詩の朗読の後、What a Wonderfull World、この時ちょっと声を詰まらせることがあって、多分ご本人はそれを気にされているようだったけど、逆に私には思いが伝わってきてとてもとても感動したのだった。
実はこの日、ギターを担当されるはずだったのは別の方で、その方が今とても厳しい状況におられて、急遽上川さんにお願いした、という経緯があったそうだ。プロなんだからバックグラウンドの色んな事情は表に出してはいけない、ってシオンさんは思っておられたのだろうな。それもひとつの正しい形ではあろうけど、ねいろかふぇという場所では、みんながシオンさんの辛い気持ちを共有できたと思う。細かいことを知らずに聴いておられたお客さまも胸に響くものがきっとあったはず。
アンコールはI Can't Stop Loving You シオンさんの人柄そのままの、ゆったりとしたあたたかい声で、包み込まれるような優しい気持ちになる、そんなライブだった。
※タイトルとか間違ってるかもしれません。ご容赦くださいませ。